概要
”二十年前に好きだった亡き女性・安奈への後悔が、
Amazonより抜粋
今も心に残っていた拓郎は、その娘・くるみに
当時なぜ安奈の前から姿を消してしまったのか、その真相を告白。
それを聞いたくるみは優しく受け止め、二人は互いに親近感を持つように。
だがある日ひょんなことから、拓郎と、彼に想いを寄せる絵里、
くるみと彼女に好意を持つ男子高校生・悠が一堂に会する事態になり…!?
大人気ミドルエイジ・ラブストーリー第2集!!”
作品情報
タイトル |
しょうもない僕らの恋愛論(2) |
作者 |
原秀則 |
出版社・掲載誌 |
小学館・ビッグコミック |
刊行日 |
2019年12月4日 |
ジャンル |
恋愛 |
インデックス
- 第9話 やっぱ好きなんだな
- 第10話 停めてください
- 第11話 自分で変えないと
- 第12話 勝手すぎるよ!
- 第13話 あの人はまだ・・・
- 第14話 失礼ですがお名前は?
- 第15話 今なら聞いてもいいか?
- 第16話 言わなきゃいけないこと
- 第17話 こういうのも悪くない
主な登場人物
♤筒見拓郎(つつみ たくろう)
都内のデザイン会社に勤務、42歳、大学時代はバンド活動をしていた、独身
♡谷村安奈(たにむら あんな)
拓郎の大学時代のバンド仲間、元恋人、突然倒れこの世を去る
♡谷村くるみ(たにむら くるみ)
安奈の娘、高校2年生、母と恋愛関係にあった拓郎に興味を持っている
♡森田絵里(もりた えり)
拓郎の友人、高校時代からの腐れ縁、食品スーパー課長、独身
♤小椋悠(おぐら ゆう)
くるみの同級生、優等生だがくるみのわがままに付き合ってくれる
♤宇崎(うざき)
拓郎の大学の同級生でバンド仲間、化学工場の営業をしている
♤平尾研二(ひらお けんじ)
くるみの父で安奈の元夫、輸入雑貨を扱う会社を経営している
あらすじ
くるみと出会ってから安奈との過去に思いを馳せたり、自身の仕事のあり方を見つめ直したりと惰性の様な日々が目まぐるしく回り始めた拓郎。もう安奈との時間を共にする事は出来ないが、彼女との思い出は娘のくるみと向き合う事でどう変化していくのか?
ポイント紹介
四者四様の想い
悠がくるみを映画に誘った帰りに電車の事故で徒歩を余儀なくされたくるみは近くに住む拓郎に助けを求める。すると拓郎は車を持っている絵里を呼び出して送迎を頼むが、拓郎を頼るくるみ、昔話に華を咲かせる拓郎と絵里、安奈を想起させるくるみの姿・・・。各々が複雑な思いを抱くのであった。
忸怩たる思い
拓郎が新人を指導しながら取り組んだ雑誌の表紙は評価が芳しくなく、クセはあるが実力もある若手に委ねられることになる。一方で長らくの担当していたワカタマコの文庫の装丁も他社の若手に取られてしまうが、実際の本を見てその理由がハッキリとわかってしまう。
安奈の元夫
くるみがらみで安奈の元夫である平尾と顔を合わせた拓郎は、どうしても安奈の結婚生活が幸せなものだったのか気になってしまう。平尾も拓郎の事を知った風だったが、深い話はないまま初顔合わせは終わってしまう。
遂げられなかった想い
拓郎と安奈は両想いでありながら交際まで至らなかった経緯があった。それは二人してバンド内恋愛禁止を律儀に守っていたからであった。20年ぶりにそれを宇崎に指摘された拓郎だったがもう時を戻す術はなかった。
一途な恋
くるみの存在を知った事で自分の思いのブレーキを解除した絵里は思い切って拓郎に20年来の思いをハッキリと告げる。最初は戸惑い冗談だと思った拓郎は、絵里の気持ちが本物だと知り答えに窮してしまう。そんな二人の経緯をしらないくるみもまた、自分の中に拓郎を想う気持ちがあることに気づいてしまう。
名セリフ3選
①『マスター、あたしね・・・もう、気持ち隠すのはやめることにする!』
煮えきらない自分の想いを知っている同僚にハッパをかけられた絵里がマスターに言い切った言葉。これを機に拓郎との距離に変化が生じてくる。
②『幸せに・・・普通に・・幸せになっててほしかった。』
くるみから安奈の結婚の事や平尾との離婚の話を聞いた拓郎の言葉。拓郎の中にはまだ母がいる事を喜びたい反面、くるみは自分の本当の気持ちに気づき複雑な思いになるのだった。
③『あの頃に戻って・・ライブ演って・・騒いで・・ケンカして・・そしてまた失恋して・・ホント楽しかった・・あの頃は・・全部・・よかった・・』
海外への赴任が決まった宇崎が拓郎と飲んでいるときにこぼした言葉。それは宇崎だけではなく拓郎も同じ気持ちだった。

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主な作者関連作品
- 「さよなら三角」小学館・全17巻
- 「ジャストミート」小学館・全19巻
- 「冬物語」小学館・全7巻
- 「部屋においでよ」小学館・全6巻
- 「やったろうじゃん‼︎」小学館・全19巻
- 「SOMEDAY」小学館・全8巻
- 「青空」小学館・全13巻
- 「レガッタ」小学館・全6巻
- 「電車男(原作・中野独人)」小学館・全3巻
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