漫画だけにとどまらずアニメや多方面で活躍するCLAMPを世に知らしめたデビュー作‼︎
タイトル |
聖伝-RG VEDA-(1) |
作者 |
CLAMP |
出版社・掲載誌 |
新書館・ウイングス |
刊行日 |
1990年2月10日 |
ジャンル |
ファンタジー |

インデックス
- 阿修羅復活篇
- ホシ(晶の下に生)祭(ほしまつり)
- 外伝 非天の炎天主の雷
- 道灯(ともしび)
- 聖伝のみなさんのおかげです
主な登場人物
♤夜叉王(やしゃおう)
夜叉一族の王、天界きっての戦上手、無愛想
♤阿修羅(あしゅら)
300年前に滅んだ一族の生き残り、破滅の子供
♤帝釈天(たいしゃくてん)
天界の王、300年前に謀反を起こし天帝を倒して地位を手に入れる、暴君
♤阿修羅王(あしゅらおう)
300年前に滅んだ一族の王、天界最強の男だった
♡九曜(くよう)
星見と呼ばれる占い師、前帝に仕えていたが定釈天には従わず幽閉される
♤孔雀(くじゃく)
夜叉王の前に度々現れる謎の男、九曜とも関わりがあるらしい
♡技藝(ぎげい)
旅の踊り子、夜叉王のファン
【帝釈天側】
♤北方将軍・毘沙門天(びしゃもんてん)
あらすじ
神と人が共存する世界では長らくの平和が続いていたが、300年前に帝釈天が天帝を謀反で倒して成り代わって以来、暴君による圧政が続いていた。天界最強の一族を束ねる夜叉王は帝釈天の元から逃げ出した友人の占い師・九曜の予言で世界を滅ぼし自分を殺す赤子が生まれることを知り幻力の森へと向かう・・・。
ポイント紹介
誰も逆らえない暴君・帝釈天
天帝を討って成り変わった帝釈天の治世は暴君そのものであった。逆らう一族は皆殺しにされ、先代の星見・九曜も帝釈天に従わないために幽閉されてしまう。その九曜が牢から逃げ出すと、帝釈天は友人である事を知りつつ夜叉王に討伐を命じる。
九曜の星見
逃げ出した九曜が夜叉王に託したのは一つの星見の結果であった。それは“六星”と呼ばれるものが集うと天界を滅ぼす“破”になるという抽象的なものであったが、そこで夜叉王が出逢う赤子が彼を殺すとの予言され俄然興味を持つのだった・・・
出逢いそして別れ
幻力の森で赤子の阿修羅を見つけた夜叉王が九曜の隠れ家に戻ると帝釈天の部下・毘沙門天によって彼女は討たれてしまっていた。これにより夜叉一族も反逆者と目されてしまい毘沙門天の軍は夜叉一族の村へと襲いかかる・・・。
一人きりの“王”
一族を失った夜叉王はもう一人の一族の生き残りである阿修羅を連れて旅に出ることを決意する。図らずも夜叉王は天を滅ぼす“六星”の一人であった。
愛に殉じた踊り子
吉祥天を崇める星祭りがもうすぐ行われる頃、帝釈天が遣わした歌踊団に出会した夜叉王と阿修羅は、そこで踊り子の技藝と出会う。彼女は星祭りの踊りを任されていたが幼い頃に夜叉王を見て一目惚れした経緯があって二人に協力を申し出るが・・。
名セリフ3選
①『六星流れ落つる そは天に背く闇星なり 紡がれし運命のさきがけに汝みずから育むべし 絶えたる血族の指し示すままに汝赤子と共に行かん されど闇の御許舞い降りたる者あり 掌中に星の軌道を治め闇星 天星ともに操る その者我が「星宿」にも見定めるはかなわず 善悪定まらずともその赤児天界の運命の輪を回す 六星集うは天の取極なり 汝の育みし紅蓮の炎すべての邪悪を焼きつくし総じて六星あらゆる他を圧し制するはあたわず そして “汝ら天を滅ぼす「破」とならん”』
夜叉王に与えた九曜の予言。
②『守るべき民の一人もいない王など・・・笑止じゃないか・・・』
最後に息絶えた民を抱きながら吐き出した夜叉王の言葉。無表情の男の顔に悲しみが広がっていた。
③『おとといおいで』
夜叉王の行方を聞かれた技藝が兵隊に答えた言葉。吉祥天の前で兵隊に槍を突き付けられても夜叉王への想いを貫いた言葉。
・聖伝-RG VEDA-(1)
・聖伝-RG VEDA-(2)
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・聖伝-RG VEDA-(7)
・聖伝-RG VEDA-(8)
・聖伝-RG VEDA-(9)
・聖伝-RG VEDA-(10)
「聖伝-RG VEDA-[愛蔵版]」全5巻
主な作者関連作品
- 「東京BABYLON」新書館・全7巻
- 「X」角川書店・既刊18巻
- 「カードキャプターさくら」講談社・全12巻
- 「ちょびっツ」講談社・全8巻
- 「xxxHoLiC」講談社・全19巻
- 「ツバサーRESERVoir CHRoNiCLE」講談社・全28巻
- 「カードキャプターさくら クリアカード編」講談社・既刊8巻
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