漫画だけにとどまらずアニメや多方面で活躍するCLAMPを世に知らしめたデビュー作‼︎
タイトル |
聖伝-RG VEDA-(10) |
作者 |
CLAMP |
出版社・掲載誌 |
新書館・ウイングス |
刊行日 |
1996年5月15日 |
ジャンル |
ファンタジー |

インデックス
- 双城炎雷篇Ⅱ
主な登場人物
【六星】
♤夜叉王(やしゃおう)
夜叉一族の王、天界きっての戦上手、無愛想、神剣は夜摩刀
♤阿修羅(あしゅら)
300年前に滅んだ一族の生き残り、炎を使う、神剣は修羅刀
✖️♤龍王(りゅうおう)
西の武神将・龍族の王、強さを求める若き王、神剣は龍牙刀
♡蘇摩(そうま)
薬師である蘇摩一族の生き残り、乾闥婆王の家臣
♡迦楼羅王(かるらおう)
元南の武神将、天帝に牙を剥き野に下る
♡乾闥婆王(けんだっぱおう)
天帝付の楽師、東方将軍・持国天
【天界軍】
♤帝釈天(たいしゃくてん)
天界の王、300年前に謀反を起こし天帝を倒して地位を手に入れる、暴君
♤北方将軍・毘沙門天(びしゃもんてん)
帝釈天の腹心
♤南方将軍・増長天(ぞうちょうてん)
✖️♤西方将軍・広目天(こうもくてん)
【西方五天】
✖️水天・婆留那(ヴァルナ)
✖️風天・婆由(ヴァーユ)
✖️火天・阿耆尼(アグニ)
✖️地天・提婆(デーバ)
✖️空天・嚕捺羅(ルドラ)
✖️♡舎脂(しゃし)
帝釈天の妻であり元阿修羅王の妻、人間
♤天王(てんおう)
帝釈天の息子、人柄がよく真面目
♡吉祥天(きっしょうてん)
毘沙門天の妻、夜叉王の理解者でもある
♡多摩羅(たまら)
広目天の娘、歌姫
♡般羅若(はんらにゃ)
天帝の星見、九曜の妹
【その他】
♤孔雀(くじゃく)
夜叉王の前に度々現れる謎の男、九曜とも関わりがあるらしい
✖️♡沙羅(しゃら)
人間の娘、ある人物を待ち続けている
✖️♤羅刹(らせつ)
夜叉王の弟、夜叉一族を飛び出し旅に出ていた、広目天に倒される
✖️♡迦陵頻伽(かりょうびんが)
迦楼羅王の妹、病弱な歌姫
✖️♡九曜(くよう)
星見と呼ばれる占い師、幽閉から逃げたが毘沙門天に処断される
✖️♤阿修羅王(あしゅらおう)
300年前に滅んだ一族の王、天界最強の男だった
✖️♡技藝(ぎげい)
旅の踊り子、夜叉王のファン、夜叉王を匿った罪で処罰される
旅の流れ
迦楼羅王、帝釈天に敗れ死す
↓
夜叉王、毘沙門天を倒す
帝釈天、毘沙門天のもとに駆け寄った吉祥天を斬る(Point①)
↓
復活した阿修羅が善見城を破壊し阿修羅城に迎えられる
↓
乾闥婆王、蘇摩を倒し自害する(Point②)
↓(Point③④)
阿修羅、旅の人格が自身を否定し封印する(Point⑤)
六星の乱、未達のまま終わる
↓
夜叉王、封印の地で目覚めぬ阿修羅を待ち続ける
↓
帝釈天、寿命を全うし逝く
孔雀が命と引き換えに阿修羅を目覚めさせる
ポイント紹介
Point①ただ側にいるだけで
冷酷無情な帝釈天の腹心・毘沙門天は聖戦の折、帝釈天に味方する代わりに吉祥天を妻に欲しいと申し出ていた。先帝の娘である吉祥天に想いを寄せていたが、不器用な彼は嫌われてもいいから彼女を奪いただ側に置く事を選んだ。吉祥天も毘沙門天に想いを寄せていると知らずに・・。
Point②わかっていた結末
父が殺され帝釈天の力の大きさを身をもって知っていた乾闥婆王。一族の復讐を望む蘇摩に無理な事だと知ってもらう為、夜叉王の一行に帯同させた。結局は最後まで戦うことになった結果、蘇摩を手にかけた乾闥婆王は彼女がいない世界に残る必要はないと悟り・・・。
Point③阿修羅王との約束
かつて阿修羅王は九曜の星見で次の阿修羅王が世界を滅ぼす事を知ってしまう。そんな折、天帝に反旗を翻し頂点に君臨しようとした阿修羅王は星見の成就前に阿修羅を殺して欲しいと願いとそれを叶える為の力を託して逝く。
Point④孔雀の正体
彼は先帝とその妹であり星見の尊星王の間に出来た禁じられた子供であった。彼は先帝によって母と共に秘密裏に幽閉されて子供の頃を過ごしていた。そんな彼の存在に許しを与えてくれたのは、幼い阿修羅であった・・。
Point⑤変えられた運命
封印が解け、阿修羅城に受け入れられ完全復活した阿修羅の次なる目的は殺戮と破壊の限りを尽くす事であった。それを止めるべく奮闘する夜叉王であったがその力は強大すぎてなす術なく、修羅刀の餌食になるのを待つばかりであったが・・・。
名セリフ3選
①『予は交した「約束」のためだけに生きてきた その「約束」を守るためなら幾千の涙を見ようと幾万の骸の山を越えようと構わん』
帝釈天の言葉。彼は300年この約束の為に生きてきた
②『貴方がいない天界で生きていてもしょうがないもの・・・』
乾闥婆王の言葉。蘇摩を倒した後、彼女の武器をそっと自分の首筋に当てて・・。
③『最後の最後で星はその道を変えた 夜叉王と阿修羅の絆によって』
孔雀の言葉。彼は人の絆が星の理を帰る時を待ち続けていた。
エピローグ
長い時間が経ち、栄華を極めた善見城も砂に埋もれ風化しようとしていた
そこにあるのは阿修羅が自らを封じた繭、その中で一人目覚めを待ち続ける男・夜叉王
孔雀が訪れ、帝釈天が天寿を全うした事を伝えてくれた
帝釈天もまた阿修羅王との約束を果たし笑って逝った
その約束を引き継いだ夜叉王
そしてまた孔雀はその絆に賭けてみようと思い、自らの命と引き換えに阿修羅の封印を解く
ついに目覚めた阿修羅
しかしそこには誰もいなくなってしまっていた
泣き暮れる阿修羅を抱き寄せる夜叉王
「・・それでも おまえは生きていてくれた・・
私との「約束」のために
私にはおまえが必要だ
おまえがいてくれるからこそ私も生きてゆける
ずっと一緒にいよう
この生命が果てるまで
二人だけの「約束」だ
聖伝ーRG VEDAー・完
・聖伝-RG VEDA-(1)
・聖伝-RG VEDA-(2)
・聖伝-RG VEDA-(3)
・聖伝-RG VEDA-(4)
・聖伝-RG VEDA-(5)
・聖伝-RG VEDA-(6)
・聖伝-RG VEDA-(7)
・聖伝-RG VEDA-(8)
・聖伝-RG VEDA-(9)
・聖伝-RG VEDA-(10)
「聖伝-RG VEDA-[愛蔵版]」全5巻
主な作者関連作品
- 「東京BABYLON」新書館・全7巻
- 「X」角川書店・既刊18巻
- 「カードキャプターさくら」講談社・全12巻
- 「ちょびっツ」講談社・全8巻
- 「xxxHoLiC」講談社・全19巻
- 「ツバサーRESERVoir CHRoNiCLE」講談社・全28巻
- 「カードキャプターさくら クリアカード編」講談社・既刊8巻
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