放課後のサロメ 全2巻(星窪朱子)【漫画あらすじ紹介&レビュー】

放課後のサロメ02 ヒューマンドラマ
luck’o
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このコーナーは現蔵書3000冊弱、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが読んだ作品のあらすじ紹介とレビューをしていくブログです

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このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします

TheWorkData

【作品名】
 放課後のサロメ 
【作者】
星窪朱子
【連載期間】
 2020〜2022 
【巻数】
全2巻
【掲載誌】
月刊アクション

最新刊・2巻(2022/8/10発売)完結

クラスメイトの「望月雫(もちづき しずく)」がイラストコンクールで入賞したのを機にナオミと雫の距離が近くなり蓮二は疎外感を覚えます



もしかしたらこれを境に放課後の共同作業から捨てられるかも??

それが杞憂に終わったのはナオミが提案したスケッチ旅行(GoTo京都)でしたが、自分の心に溜まっていた不安を打ち明ける事が出来てお互いを理解する良い機会となりました



しかしふとしたタイミングで雫から新たな事実を耳にします

ナオミには美術を志した兄がいましたが、東京の美大に進学して間もなく事故で亡くなっていました

彼女が遅れてクラスに合流したのはそれが理由でした



実は美術倉庫室も兄を知っていた技術担当の「山千代(やまちよ)」先生の計らいで自由に使わせてもらっているものでした

蓮二は知りませんでしたが失意のナオミが学校に登校した時、無心にスケッチを行う蓮二を見かけ気に留めていました



そして同じクラスでスケッチの相方になった時に2人の運命は始まっていました

兄を亡くし失意のナオミ、自分の殻を破って先に進みたい蓮二

2人がたどり着いた答えは「絵を描くこと」でした・・



【締めの感想】

最初は人に褒められたい蓮二のコンプレックスで歪んだ話になるのかと思いましたが、ナオミの純粋(もしくは単純)な創作への意欲に触発されて蓮二も自分の作品と向き合うようになります

多分美術路線でいくつもりだったのでしょうが、出足以降ナオミもそこまで芸術家気質の変り者ではなくなってきたのでもっと奔放な性格でも面白かったのかなと思いました



後半では亡くなった兄のエピソードでナオミの影が浮き彫りになりますが、美術か秘密か恋愛にひっそりとした2人の関係からもうちょっと大振りして進んで欲しかった気がします

やたらと帯がインモラルな雰囲気出してるし(笑)

luck’o
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Story&Review&Character

〈1巻〉

この作品は自己承認欲求を満たす為に絵を描いていた主人公が、奔放な才能と出会う事による心境の変化や学校内での出来事を描いた美術系漫画です



主人公の「喜多蓮二(きた れんじ)」は子供の頃病弱で学校を休みがちでした

その代わりに家で絵ばかり描いていたらたまたま賞に出した作品が入選し自分に絵の才能がある事を知ります

それと同時に周りから褒められた事で自己承認欲求が刺激されます

「もっと・・・もっと褒めてくれェェェェェ!!」(注:実際のキャラとは異なります)



本格的に美術に取り組みだした蓮二は「大阪府立芸術高等学校」の実技試験で見事1位を取って入学を果たします

周りから送られる羨望の眼差しは蓮二を心地よくさせてくれますが、放課後の美術倉庫室でとんでもない物を見かけてしまいます



それは「黒い絵の具にまみれた石膏像にキスをする女生徒」でした

その女性徒「林原ナオミ(はやしばら なおみ)」は家庭の事情で登校が遅れていたクラスメイトでしたが、2人1組のスケッチで彼女は異質さを発揮します



いきなり床にスケッチブックを開き四つん這いで蓮二を描き始めます

驚く蓮二をよそにナオミは一心不乱に描き殴り続け、周りの椅子にぶつかっても手を止めようともしません



ぶつかったせいで斜線の入ったスケッチを満足そうに眺めるナオミ

勿体ないという周りの生徒に向かい事も無げに彼女は言います

「誰かに評価されたくて描いているわけじゃない」と・・・



蓮二はその奔放な才能に自分のプライドと居場所が壊される恐怖に駆られます

そんな彼の心境を知らぬまま突然ナオミは彼女の絵を描く手伝いをして欲しいと申し出てきました

これを彼女に近付くチャンスと捕えた蓮二は、美術倉庫室で創作の手伝いをしますが彼女の才能に触れる度にどんどん魅了されてしまいます



ナオミに触発された蓮二は絵を描くために必要な才能を渇望するようになり、その欲求の為に純粋に絵と向かい合います

そしてナオミの協力の内容はどんどんエスカレートしていき蓮二自身に絵を描きたいと言ってきます・・・

luck’o
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