人類ネコ科 全3巻(みず谷なおき)【漫画レビュー】File010

人類ネコ科(1)漫画レビュー
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こんにちは Luck’oです

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで読んだ漫画のレビューをします

今回ご紹介するのは「人類ネコ科」です

この作品は1980年代に週刊少年サンデーで連載された作品です

みず谷なおき先生は小学館や徳間書店でラブコメ作品を中心に活躍された人物でしたが1999年に38歳の若さで急逝されています

画風は現在の漫画作品に比べると少し古めですが、コメディ要素が強めの中にしっかりとしたストーリーとクセの強いキャラ達で未だ根強いファンも多く僕もその一人です

今回は全3巻をレビューします

あらすじ

主人公の七瀬北斗は高校一年生

両親が仕事の都合でオーストラリアに住んでいるが北斗は根っからの外国嫌いの為、日本に残り南山荘で一人暮らしをしながら高校に通っています

南山荘は別名にゃんにゃん荘と呼ばれていて住人は北斗以外は全員女子大生

身長の低い北斗は未だ彼女達に男として認めてもらえずいいおもちゃ扱いをされていました

そんな北斗に事件が訪れたのはバレンタインデー

自分には縁のないイベントだと思っていたがなんと机の中には一包みのチョコレートと手紙が添えられていた

送り主はなんと学校のアイドルである谷山舞奈

それが世間に知れた時から北斗の生活は一変していった

ハートフルコメディ

一般的に分類すればこの作品はラブコメということになるのでしょう

しかし、開始3話で主人公・北斗とヒロインの舞奈は図らずも付き合う事になってしまいます

よってストーリーは付き合った二人がその後に出会す色々なイベントやトラブルがメインになっています

とりわけ大きいイベントは終盤の北斗の海外転居騒動ですが、ここでは守山が不用意に発言した結婚という言葉から二人の将来について色々とどうするべきか考えていく事になります

3巻では2人の両親とのやりとりもかなり多く含まれており、本人達の恋愛事情だけでなく親から見た子供への気持ち、2人を見守る守山と亜津美の友情や北斗を弟のように思っている真琴の気持ちなど単純な恋愛感情だけではない愛情問題も多々含まれています

一見ラブコメなんですが主人公達に対する色んな人の心情などもしっかりと描かれた言わばハートフルなコメディなのです

地味で芯の通った主人公と恐ろしく天然なヒロイン

学校のヒロインがなんの取り柄もない主人公を好きになる

これだけの設定であれば一昔前にはゴロゴロしていましたよね。今もかな(笑)

きっかけは北斗が雨の日に通学路で車にひかれた猫の死体を自分が汚れるのも構わず抱き上げ公園に埋めに行ったのが始まりです

北斗はパッと見、そんなに目立つタイプではないのですが間違った事と正しい事の間にはっきりと線引きがされており相手が不良だろうと親友だろうと許せないものは許せない芯が通った人間なのです

舞奈は猫を埋めに行った北斗を見て彼が気になり出したのですが、多分意識して見続けるうちにそういった北斗の内面も好きになって行ったのではないでしょうか

背は低いけど内面は男前なのです

だから、腕力だけなら負けないはずの守山も北斗のダメは素直に受け入れます

一方の舞奈はその可愛さから学校のアイドル的存在になっています

が、本人はそんな事お構いなしに北斗大好き感を全力で周りに振り撒いて結果的に北斗を命の危険に晒してしまいます

ネンネな彼女の危険な発言の度に北斗は全校男子に狙われてしまうのです

そんな彼女も内面はかなり頑固で負けず嫌いな側面があります

瑞穂が北斗にキスすれば舞奈も北斗にキスをするし、真琴が面白半分で北斗に胸を触らせると舞奈も対抗して北斗の手を取ろうとします

健気ですよね

それが行きついて北斗がオーストラリアに行ってしまいそうになると、離れずに済む方法として舞奈は守山が冗談で言った結婚を真剣に考えて行動に移します

そんなシャイだけど芯のある男の子と好きな人には一直線な女の子の押して引いてのやり取りがこの作品の最大の魅力であります

もう一組の主人公

ほぼ主人公と言って差し障りないのが守山と亜津美のコンビです

守山は北斗の親友で腕力自慢の不良系高校生、亜津美は舞奈の親友で口うるさいけど面倒見の良いお姉さんタイプの女性です

2人は最初北斗と舞奈をくっつけるのに協力体制を取っていたのですが、いつの間にか守山が亜津美を本気で好きになっていました

亜津美も言いよる守山をあしらったりしていますが、内心はOKな状態でこの2人も早い段階でいい雰囲気になっています

守山は硬派なキャラの通り好きになったら一直線で、自分が怪我をしようがどうなろうがお構いなしに亜津美を最優先します

4人共友達思いでそれぞれの関係がうまくいくよう一生懸命手助けをしてくれます

こんな友達思いのWカップルを応援しない気にならない人はいません

この作品は2組のカップルの成長物語なのです

南山荘の女子大生たち

真琴は北斗を亡くなった弟に重ねて何かと面倒をみてくれます

時にいいアドバイスをしてくれる事もありますが、基本北斗はいじられます

麻美と京子はイジり強めでいつも北斗に頭を抱えさせています

里美は最後まで存在がよくわかりませんでした(途中で引っ越していきます)

お互いに接点を持てる下宿ならではのやり取りも多くありますが、大抵は北斗が困らされて終わりです(笑)

なぜ北斗はここを選んだのでしょう?

でも事あるごとにみんなで集まって飲み会をしたり会議をしたりするってことは仲いいんでしょうね

全員に取って大事な空間なんだろうなと思います

まとめ

全3巻なので読みやすいし、ボケる所はしっかりボケてシリアスはしっかりシリアスな展開でメリハリがよく効いています

なんといっても主人公と呼ぶべき4人のキャラがとてもいい

友情も愛情もコミカルもシリアスも詰まった作品です

もっと続きがあってもいい作品だと思います

亡き故人を偲び書庫にいれさせていただきます

Luck'o
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Luck’o書庫では
全巻の簡単なあらすじを紹介していますよ

参考にして下さいね

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