はっぴぃ直前 全6巻(克・亜樹)【漫画レビュー】

はっぴぃ直前(1)漫画レビュー
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こんにちは Luck’oです

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで読んだ漫画のレビューをします

今回ご紹介するのははっぴぃ直前です

1997年から23年以上続いている夫婦ラブコメ「ふたりエッチ」で有名な克・亜樹先生の作品です

この作品は克・亜樹先生のデビュー後の作品で雑誌連載では2本目に当たります

1987年から全6巻でリリースされましたが、4巻の巻中コメントで「あと2巻」とあるので約1年程度の短期連載予定だったのかも知れません

テーマは1~3巻の前半が受験編、4~6巻の後半がエビス高校編となっています

あらすじ

主人公の恵野直前は成績が悪く、それを見かねた母親が家庭教師の徳原瑞貴を雇います

最初こそ勉強することへの抵抗が強く瑞貴から逃げ回っていた直前でしたが、彼女の熱意と歳上美人につられて徐々に勉強をし始めます

しかし母が勝手に願書を出したのは進学校で有名なエビス高校で、生半可な努力では合格する事はできず時に諦め、時に食らいつき勉強する直前の姿が印象的です

果たして直前は見事合格することが出来るのか?

出来るのか出来ないのかわからない主人公・直前

主人公の恵野直前は登場時は予習をして自信のあるテストで10点を取る実力でした

それが瑞貴が教えて頑張って勉強すると進学校のエビス高校に合格してしまいます(補欠ですが)

でもやはり高校に入ると最下位が定位置だったのに、生徒会長立候補の条件を満たす為に頑張って勉強すると48位に入ってしまいます

賢いのかバカなのか不思議な人物です

やれば出来るの程度を超えていますね(笑)

天然なヒロイン・瑞貴

ヒロインの徳原瑞貴は進学校のエビス高校に通う18歳

しかも元生徒会長の肩書きまで持っています

そんな完璧な彼女ですが直前の家庭教師を引き受けた事で酷い目にあい続けます

生徒は逃げて帰ってこないわ、逃げて橋から飛び降りようとする直前を助けようとしたら自分が川に落ちるわ、教えてもすぐ投げ出そうとするわロクな事がありません

それでもなぜか優秀ないさむより直前の方が気になったようです

そう。ダメな子ほど可愛いというやつです

なぜ瑞貴は直前と恋仲になったのか不思議ですが、母性をくすぐった以外に考えられませんね

結構シビアな恋愛感情

この漫画は基本ラブコメです

最初こそ勉強要素を出そうと計算式とか言ってましたが、途中からは殆どスルーでした

しかし、キャラクター達の恋愛への考え方は少年誌のわりになかなかシビアです

まず瑞貴

直前に告白されて保留にした理由が頼りないから(笑)

たしかに事実です

直前は瑞貴が女性としてときめく要素を持っていません

前述した面倒を見てあげないといけない気持ちにさせる所に母性をくすぐられたのですが、いざ彼氏となると不安・・・わかります

次に美絵子

中学から直前に告白宣言をしているのですが、一年半越しにようやく告白の機会を得ると「自分が好きだったのは中学生の天真爛漫な直前くん」という理由で自分から告白を諦めます

要するに進学校に行って生徒会長に立候補している直前は自分の好きな直前ではない

・・・要するにダメな直前がいい、これも母性でしょうか?

そして極め付けは吉沢

美絵子の事が好きになってしまったが、彼女が直前の事が好きで彼も直前を気に入っている為、ただ彼女を待ち続けるという選択肢を選びます

この様に少年誌とは思えない複雑な感情が入り乱れる結果となっています

間違いなく今なら青年誌に移行です(笑)

どう見ても未来の直前である父・直後

後半最大の敵となって立ちはだかる直前の父親・直後(なおのり)

大人気なく目的遂行の為なら手段を選ばず人目も憚らないところなんかもそっくりです

そもそもその動機は妻である美沙に相応しい男になろうというものです

瑞貴に認めて欲しくて生徒会長になった直前の紛れもない大人版です

親子だから当然という意見もあるでしょうが、この2人は完全に同類嫌悪ですね

はっぴぃ直前で終わる物語

作品を通して直前と瑞貴が付き合って仲良くするシーンは殆どありません

家庭教師と生徒の関係を抜け切った所で物語は終わってしまいます

それはまだ直前と瑞貴は最初の一歩を踏み出しただけで、必ずしもハッピーエンドではないしこれからどんなストーリーが続くのかを想像させてくれる素敵な終わり方だったと思います

くっついて終了ではない所が時代の割に斬新さを感じさせてくれますね

まとめ

基本的なノリは少年誌のそれとなんら変わることはありません

まだデビュー間もない事から画力もそう高い訳ではないです

でも、今も続く克・亜樹先生の恋愛イズムというものはこの時から始まっていたかもしれないと思わせる作品になっています

特に後半は瑞貴の大切さがわかった直前の積極性は恋愛している人に是非見習って欲しいところではあります

80年代のラブコメもやっぱり面白いですね

Luck'o
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Luck’o書庫では
全巻の簡単なあらすじを紹介していますよ

参考にして下さいね

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