1987年から2007年にかけて不定期連載された高橋留美子のボクシング漫画。のちにOVA(1988年)、TVドラマ(2008年)など幅広い支持を得た。
作品情報
タイトル |
1ポンドの福音(2) |
作者 |
高橋留美子 |
出版社・掲載誌 |
小学館・ヤングサンデー |
刊行日 |
1990年8月5日 |
ジャンル |
ボクシング、ラブコメ |

インデックス
- 小羊の復活(Part1)
- 小羊の復活(Part2)
- 小羊の復活(Part3)
- 小羊の復活(Part4)
- 小羊の復活(Part5)
- 十字をきった小羊(Part1)
- 十字をきった小羊(Part2)
- 十字をきった小羊(Part3)
- 十字をきった小羊(Part4)
- 十字をきった小羊(Part5)
主な登場人物
♤畑中耕作(はたなか こうさく)
プロボクサー、階級はフェザー、ハードパンチャーだが根性がなく減量が出来ない
♤シスター・アンジェラ
町の教会に勤めるシスター、耕作の想いびと、面倒見がよいが気の強い側面も
♤向田会長
耕作が所属するジムの会長、耕作の盗み食いに頭を痛めている
♤松阪太郎(まつざか たろう)
耕作にプロテストで惨敗したボクサー、ステーキ店店長
♤来栖(くるす)
デビュー戦のボクサー、強面だが気が弱い
あらすじ
今度の耕作の相手はステーキ店の店長ボクサー。彼はプロテストで耕作にボロ負けして以来戦績を積み重ねても耕作への恨みから階級を上げずチャンスを虎視眈々と狙っていた粘着系ファイターだった。しかし耕作の目にはステーキしか映っておらずまたまた波乱の予感!?
ポイント紹介
因縁の相手(vs 松阪太郎)
今度の相手は耕作がプロテストで一発KOした松阪太郎だったが、彼は親が経営するステーキ店の店長でもあった。そこに耕作が盗み食いにいくものだから松阪の機嫌を逆撫する一方であった。
太れない男
松阪は耕作に倒された時に口からロープに落ちて総入れ歯になった上、元々太れない体質だった。対する耕作は減量に失敗するたびに階級を上げものだから松阪にとって今回のマッチメイクは念願のものであった。
三行半?
松阪の私生活を知った向田は耕作にこの試合のセコンドから降りると宣言しコーチの石田に全て投げてしまう。怒られている思った耕作はいつもと違い減量にも取り組むが向田が気にしてくれる気配はなかった。
アンジェラの上司
耕作はプールで出会った女性をアンジェラと知らずナンパしていると教会の修院長に見咎められてしまう。その後も教会に出向いてアンジェラを口説くなど神をも恐れぬ振る舞いですっかり嫌われてしまい終いには来栖の応援に回られてしまう。
顔だけの男(vs 来栖)
対戦相手の来栖は本職も逃げ出す強面だったが、中身は小心な臆病者でそれを直すために知り合いにボクシングを習わされたのがきっかけでプロになった経緯があった。普段は電気店で働いており教会にも出入りする為、敵の敵は味方の理論で耕作と戦う事が決まると総出で応援される。プロデビュー戦ということでジムは耕作を咬ませ犬に選んだが果たして結果は如何に?
求婚?
耕作はシスターが結婚出来ないと知ると来栖戦に勝ったら一緒に暮らそうとアンジェラに強引に約束を押し付ける。戸惑うアンジェラをよそにやる気を見せる耕作だったが肝心の来栖が軽量に現れず・・・。
名セリフ3選
①『畑中さんて・・最初はすごかったんですね。』
向田が耕作のプロテストから集めている記事のスクラップ帳を眺めながらアンジェラの一言。これに全てが集約されています。
②『一緒に暮らそう。』
アンジェラはシスターだから結婚できないと知った耕作が教会に出向き次の試合に勝ったらシスターやめてと言い出してくる。アンジェラも「軽いけど本気だ」と耕作の真剣さを感じて戸惑うばかりであった。
③『リングの上の神様、どこにいるか知ってる?』
耕作とのデビュー戦を怖がって計量に来なかった来栖を教会で見つけ耕作が聞いた一言。そのあと、拳を指差して「ここ。」と言って試合に神様はいると言ったのが印象的。そんな気の利いた事言えるんだ・・。

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主な作者関連作品
- 「
うる星やつら」小学館・全34巻
- 「
めぞん一刻」小学館・全15巻 →記事を見る
- 「
らんま1/2」小学館・全38巻
- 「
1ポンドの福音」小学館・全4巻 →記事を見る
- 「
犬夜叉」小学館・全56巻
- 「
境界のRINNE」小学館・全40巻
- 「
MAO」小学館・既刊8巻
- 他短編集など多数
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