概要
”デザイン会社に勤める拓郎の元に、ある日フェイスブックの友達申請が。それは、二十年前、彼が好きだった女性、安奈からのものだった。
Amazonより抜粋
だが翌朝、安奈の死の知らせが…現実を受け入れられないまま葬儀に出席し拓郎は、安奈の娘、くるみから声をかけられる。
そして三か月後、突然くるみが拓郎の家を訪ねてきて…!?
過ぎ去った過去の後悔やこの先の人生に悩む40代の主人
公・拓郎と、そんな彼を想い続ける同級生・絵里、
そして拓郎に興味を示す女子高生・くるみたちが織りなすラブストーリー!!”
作品情報
タイトル |
しょうもない僕らの恋愛論(1) |
作者 |
原秀則 |
出版社・掲載誌 |
小学館・ビッグコミック |
刊行日 |
2019年8月4日 |
ジャンル |
恋愛 |

インデックス
第1話 友達リクエスト
第2話 会ってみたかったんです
第3話 結婚・・しちゃう?
第4話 どうして・・
第5話 25年目の片想い
第6話 あたし悪くない!
第7話 何かありました?
第8話 きみには話さなきゃ
主な登場人物
♤筒見拓郎(つつみ たくろう)
都内のデザイン会社に勤務、42歳、大学時代はバンド活動をしていた、独身
♡谷村安奈(たにむら あんな)
拓郎の大学時代のバンド仲間、元恋人、突然倒れこの世を去る
♡谷村くるみ(たにむら くるみ)
安奈の娘、高校2年生、母と恋愛関係にあった拓郎に興味を持っている
♡森田絵里(もりた えり)
拓郎の友人、高校時代からの腐れ縁、食品スーパー課長、独身
♤小椋悠(おぐら ゆう)
くるみの同級生、優等生だがくるみのわがままに付き合ってくれる
あらすじ
大学を出て二十年、都内のデザイン会社に勤務する筒見拓郎の元に一本の電話が入ってきた。電話の相手は大学時代のバンド仲間である宇崎で、同じくバンド仲間で拓郎の元恋人であった谷村安奈の訃報を知らせてきた。
信じられないまま式場を訪れた拓郎に優しく微笑みかける安奈の遺影。茫然自失の拓郎に声をかけてきたのは安奈の娘のくるみだった・・。叶わなかった恋と時間を超えて巡り合う彼女の忘れ形見との出会いは拓郎の心に何を訴えかけるのか?
ポイント紹介
元恋人の訃報
主人公は筒見拓郎、42歳。大学時代はバンドを組み、大学中退後紆余曲折を経て東京のデザイン会社に就職し本の装丁の仕事で実績を残しながらキャリアを積み上げていた。
そんな折、大学時代の友人・宇崎から知らされた元恋人・谷村安奈の死。
彼女とは大学を中退して以降疎遠になっており、風の噂で結婚した事を耳にしていた。忘れがたい思い出を胸に向かった安奈の葬儀会場で出会ったのは安奈の娘・くるみであった。
忘れ形見は高校生
くるみは都内の高校に通う高校2年生。
幼い頃に母から拓郎の話を聞かされており葬儀会場で見かけた拓郎に思い切って声をかけてみるところから二人の物語が始まります。
仕事もキャリアも曲がり角の40代
拓郎は安奈と疎遠になり気持ちの整理がついてからも結婚はしておらず、唯一の女っ気といえば高校時代からの腐れ縁の絵里ぐらいでそれも馴染みの店で呑み倒す程度の関係であった。
仕事は順調にキャリアを積み重ねていたがまだまだ現役で働きたい拓郎の意向とは別に会社は後進を育てることにも力を入れ始めていたし、現場でも長らく任されていた仕事が新鋭のデザイナーにとって変わられたりと自分の環境の変化を受け入れて行かなければならない時期に来てしまっていた。
過去との望まぬ再会
そんな時に出会ったくるみは、興味本位というよりは安奈と結婚しなかった事に怒りにも似た感情を隠す事なくぶつけてくる存在だったが、安奈の娘だから話せることもあれば二人だけの話も沢山ある中で時にぶつかってしまうが、ふとした時にみせる安奈の面影は拓郎の切ない記憶を否応なしに揺さぶってくるのであった。
もう会えない安奈への想いはどこに持っていけば納得できるのか?まだ拓郎はその答えを見つけられずにいた。
想いを遂げるには遅すぎて
拓郎は腐れ縁と思っている絵里もじつは拓郎に想いを寄せていました。しかし、高校生時代からの想いは言い出すきっかけを見つけられないまま20年以上が過ぎてしまい心地よい友達の線を越える勇気が持てませんでした。果たして絵里の想いは拓郎に届くのでしょうか?
名セリフ3選
①『会ってみたかったんです。母が好きだった人に・・』
くるみが安奈のアカウントで連絡してきた理由。会ってみたいと思っての行動力は大好きな母の事ゆえなのか?それとも他の意味があるのか?
②『結婚・・・しちゃう?』
高校の同窓会に参加した絵里が拓郎との仲を囃され聞いてみたセリフ。知らぬ本人は間に受けなかったが、絵里にとっては満更でもない言葉だったがあえて冗談としてしか口には出せなかった。
③『オレ・・古くなってんのかな・・』
会社の社長に新人の教育を頼まれ、長く装丁を務めてきた作家の仕事を他社の若手に取られた拓郎がポツリと呟いた一言。安奈の死によって過去の恋愛の失敗を思い出し、仕事でも行き詰まった拓郎の気持ちは際限なく落ちていきそうになるが偶然会ったくるみに誘われたカラオケボックスの中で掛けられた言葉に心を救われるのであった。

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第2巻に続く
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