ヤングサンデー創刊ラインナップにして北崎拓黎明期の名作!アクション俳優を目指す青年の成長を描く‼︎

タイトル |
ヒーロー志願(1) |
作者 |
北崎拓 |
出版社・掲載誌 |
小学館・ヤングサンデー |
刊行日 |
昭和62年12月5日 |
ジャンル |
恋愛、演劇 |
インデックス
- その1 責任とってよ
- その2 ここはどこじゃ
- その3 迷惑かけないわ
- その4 いたいなあ
- その5 チャンス到来
- その6 星のカケラ
- その7 夜、夜明け
- その8 演技
- その9 女優志願
- その10 はじめてのKAIKAN
- その11 “サバイバー”になりたい
- その12 英雄、無断侵入
主な登場人物
♤橘英雄(たちばな ひでお)
18歳、関東映画学院の学生、アクションヒーローを目指している
♡武藤桜子(むとう さくらこ)
19歳、女優志望、明るく人懐こいが幾つもの演技の顔を持つ
♤新井智(あらい さとし)
英雄の高校時代からの友人、映画監督志望
♡横河めぐむ(よこかわ めぐむ)
関東映画学院の生徒、脚本家志望
♡美香(みか)
ポルノ女優、シングルマザー
♤伊達(だて)
アクションスタント俳優、装甲戦機サバイバーの中の人
あらすじ
橘英雄は変身ヒーローになりたいという夢を叶えるため映画の専門学校で勉強を始めるが、現実のアルバイトでは怪獣の中の人しか出来ず夢は遥か遠くにあった。そんな時出会った桜子は多彩な演技力を持ち女優の資質を備えていたがお互いにチャンスには恵まれないままだった。夢を諦めない若者の青春ストーリー開演!
ポイント紹介
夢を追う二人
アクションヒーローになりたい英雄と女優になりたい桜子の出会いはデパート屋上のアクションショーの現場であった。夢とは程遠い所にいる二人は関東映画学院の学生であった。夢見がちでせっかちな英雄は一日も早くヒーローになりたくて仕方がなかったし、桜子も女優になって生きている価値を見つけたいと駆け上がるチャンスを求めていた。
オトコの責任
英雄はショーで桜子の顔を蹴って怪我をさせて以来責任を追及されたいた。更に桜子が酔い潰れた英雄を自分の部屋で介抱して関係ができたことをほのめかすと、英雄は思い切って結婚を切り出し西宮の実家に桜子を連れて行こうとする。騙す桜子と実直すぎる英雄、お互い本気度を測りかねていた。
理想と現実
映画の撮影のアルバイトを引き受けて意気揚々の英雄だったが、フタを開けて見るとジャンルはポルノ、監督は酔っ払い、主演女優はオバチャンと低予算映画の現実を目の当たりにするのであった。
足りないプロ意識
英雄は引き受けたスタントが女優の代わりにセーラー服を着て走り回る役だった為、ふてくされていい加減な演技に終始し監督に殴られてしまう。それでも周りのせいにして不満を漏らしていたが後日上映された映画に映る自分を見て感動の涙を流すのであった。
サバイバーの中の人
撮影所に無断で忍び込んだ英雄はサバイバーの撮影シーンを隠れて見ていると、体を投げ出し血塗れになりながらスタントを繰り返し行う伊達の姿に言葉を失ってしまう。
名セリフ3選
①『少年・・現実の星をキレイと思えないうちが可能性よ。大切になさい、その若さを・・』
ポルノ女優の美香が若く希望に燃える英雄を見て言った言葉。自分にも可能性しか見えていない時代があったと遠い目をする。
②『人の人生にやりなおしがきかないように・・一生の作品は一つの時間をもった人生そのものです。その作品において神様であるカントクが“女になれ”といったときになれなかった“キミ”は俳優として失格です』
投げやりな演技をやり直したいと申し出た英雄に監督が言った言葉。目の前の事を全力でやらなかった英雄には痛い言葉であった。
③『銀幕の中に顔はおろか走り方すらよくわからないくらい小さく・・でもそこには確かに・・もう一人のボクがいた‼︎』
映画館で自分が出たシーンを見た英雄の言葉。銀幕デビューに感動しかない英雄だった。
「ヒーロー志願」全2巻
challenge the 北崎拓 発動中!!
主な作者関連作品
- 「空色ミーナ」小学館・全5巻
- 「望郷戦士」小学館・全7巻
- 「たとえばこんなラヴ・ソング」小学館・全6巻
- 「ふ・た・り」小学館・全6巻
- 「なぎさMe公認」小学館・全18巻
- 「クピドの悪戯ー虹玉ー」小学館・全7巻
- 「このSを見よ!」小学館・全15巻
- 「さくらんぼシンドロームークピドの悪戯2ー」小学館・全11巻
- 「なんてっ探偵・アイドル」小学館・全18巻
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