
こんにちは Luck’oです
このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします
いい作品が見つかれば幸いです
※ご注意
多少のネタバレを含みます、それが嫌な方はブラウザバックをお願いします
今回紹介する新刊コミックは4/30発売の
「夏目アラタの結婚」5巻(乃木坂太郎)です

概要
殺人妻・真珠が「待っていた人」の正体は?
控訴審裁判で、少しずつ事件について語り始めた真珠。
だがその言葉の真偽は、夫であるアラタにとってもまだわからない。
最も真珠に近い存在として、彼女の過去を探るアラタ。
そんな中、「真珠が父親を殺したのではないか」という疑問を持ったアラタは、
弁護士の宮前を呼び出し…
そしてあることをきっかけに、真珠の心が大きく動く!
Amazonより抜粋
作品情報
タイトル |
夏目アラタの結婚 |
作者 |
乃木坂太郎 |
発売日 |
2021年4月30日 |
掲載誌 |
ビッグコミックスペリオール |
ジャンル |
結婚サスペンス |
サブタイトル
第33話 奪う覚悟
第34話 本当に欲しいもの
第35話 そっちへ
第36話 俺もあの時
第37話 28どころか
第38話 夏目さんの仕事
第39話 マチルダ
第40話 「ある」
第41話 やっぱりお前も
主な登場人物(新規・更新)
♤桜井(さくらい)
東京地方検察庁
ポイント紹介
「真珠のトリガー」
アラタは真珠がとっくの昔に父親を殺している可能性を宮前に伝えると、お互い真珠の何を信じるかについて言い合いになり物別れに終わってしまう
翌日真珠に面会しに行くと直球で証言の感想を聞かれ、父親の話に関してはハッタリなく信じる気持ちを伝えてみる
するとアラタの死んだ父親の話を振られ不本意ながら思い出話をしていると、それまで全く反応を示さなかった真珠の瞳がある「言葉」を聞いて一気に輝き出す・・・
「真珠も、俺と一緒に歳をとってくれるんだろ・・?止まった時間を、動かして・・さ。」
「発覚した足の場所と桃ちゃんの面会記録」
真珠が突然告白した「足」の在処
彼女が言った場所を掘り起こすと証言どおり被害者の1人である相沢純也の足が発見された
情報を引き出した事自体は前進なのだが、未だ頭の場所は黙秘したままな事と、彼女にオスとして絡め取られているような感覚がアラタを嫌な気持ちにさせていた
そこに突然やって来た東京地検の桜井から桃ちゃんがこっそり真珠と面会していた事実を聞かされると、3人で本当の真珠の人格についての談義が始まる
「パールだのなんだの・・妙だと思ったぜ‼︎」
「マチルダと真珠」
相沢純也の足が見つかった事を聞いた拓斗はなぜ父の首が後回しになるのかと忸怩たる思いでいた
相沢との共通点を探るアラタは拓斗に父が映画「レオン」が好きだったか聞いてみると予想外な情報が引き出されて来る
逮捕当時に拓斗の父が真珠とヒロインのマチルダを重ねていたと知った拓斗は居ても立ってもいられなくなりアラタの言いつけを無視して第三回公判の傍聴に足を運ぶ
しかもそれだけにとどまらず拓斗はある物を真珠に送りつけていた
「なんでうちは後まわしなんですかね?」
レビュー
こんにちは
夏目アラタの結婚の第5巻です
相変わらずどこを向いて何を考えてるのかさっぱりわからない真珠ちゃんですが、わかってしまうと僕もサイコパスの仲間入りですかね(笑)
ここまでは真珠の生い立ちなどにフォーカスして探りを入れてきたアラタですが、今回は一転して彼女の内面(精神面)に踏み込んで行きます
と言ってもそこまで作戦通りって訳ではないのがアラタ流の良い所です
偶然で大きな成果が得られることと、駆け引きはしてもある程度は正直に話して自分を無駄に格上げしないのも良いところですよね
買い被られるのが嫌なんでしょう(笑)
新キャラとして東京地検の桜井が出て来ますがかれも独特な観念の持ち主ですよね
理論武装してにわか知識で検察を騙せると思うなよってニオイをプンプンさせています
プライドが高いんでしょうね
今回はアラタと関係者がディスカッションするシーンが多く宮とは真珠の何を信じるのかを議論し、桜井・桃ちゃんとは本当の真珠の性格について話し合います
桃ちゃんはあまり深く考えてないのでアレなんですが、こういった議論の積み重ねが真珠との駆け引きに役立っていくんでしょうね
後半では殺された人間の共通点を洗っているうちに映画「レオン」へとたどり着きます
ちなみにレオンは1994年にリュック・ベンソン監督で公開された映画で主演ジャン・レノ、ヒロインをナタリー・ポートマンが演じています
結構有名な映画なので40歳以上はご存知じゃないでしょうか
さあ、この映画と真珠の犯行にはどんな関係性があるのか
そして犯人は本当に真珠なのか
まだまだ疑問の残る状態のまま次巻を待たなければなりません
6巻に続く

試し読みはこちらから↓↓
主な作者関連作品
- 「医龍ーTeam Medical Dragonー(原案・永井明)」小学館・全25巻
- 「幽霊塔~黒岩涙香「幽霊塔より」~」小学館・全9巻
- 「第3のギデオン」小学館・全8巻
ところで
みなさんが好きな古い映画は何ですか?

僕はスパルタンXです!(ビシッ)
・・・ジャッキー・・
ではまた次回の新刊で!
コメント