恋は論破できない 1巻(柳原望)【新刊コミックレビュー】※ネタバレあり File0177

恋は論破できない01恋愛
Luck'o
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こんにちは Luck’oです

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします

いい作品が見つかれば幸いです

※ご注意
多少のネタバレを含みます、それが嫌な方はブラウザバックをお願いします

今回紹介する新刊コミックは7/26発売の
恋は論破できない」1巻(柳原望)です

概要

友人ゼロ。人付き合いも下手。ネットを心のよりどころにする現人が恋をしたのは、わけあってインターネットでのコミュニケーションがいっさい取れない少女、和だった。繋がる方法は「黒電話」…? 一体どうしたら彼女と仲良くなれるのか、立ちはだかる壁は高く…!? もうひとつのおはなし、高校生の和を描いた『和さんは日和らない』も同時収録!!

Amazonより抜粋

作品情報

タイトル
 恋は論破できない 
作者
 柳原望 
発売日
2021年7月26日
掲載誌
 ヤングガンガン 
ジャンル
恋愛

サブタイトル

考察1 告白を考えた

考察2 会話を考えた

考察3 見た目を考えた

考察4 嫉妬を考えた

考察5 呼び方を考えた

考察6 呼び出しを考えた

主な登場人物(新規・更新)

♤仁令現人(にれ げんと)
大学2年生、母親の影響で論理武装で考える癖がある、友達なし

♡秋里和(あきさと なごむ)
祖父母と暮らす、スマホを持たない

♡伊成まりあ(いなり まりあ)
和の高校時代からの友人

♧現人の家族
父・文筆家、母・弁護士、姉・看護師

ポイント紹介

「ロンリーな論理」

現人は論理的思考の持ち主、いやそれしか出来ない人間であった

小学校時代にいじめにあった際、弁護士の母親が学校を論破している姿を見て論理の大事さを知り友達を失った

そんな現人の論理の壁を突き破ったのは大学の後輩が連れてきた女の子だった

胸の高鳴りを論理的に解明する為にもお近づきになりたい現人だったが彼女には2つの大きな障害が存在していた





「通信障害発生中」

現人が気になる女の子・和はスマホを持っていない上にSNS関連のアカウントも持っていない最近では珍しい若者だった

更に極め付けは祖父母と暮らしている家にある通信手段は黒電話のみ

あらゆるデジタルコミニュケーションを封じられた現人に立ちはだかるのはどこから見ても昭和の頑固ジジイ的存在の祖父

この物理的障害を論理で乗り越えられるのか⁉︎





「論より衝動」

間接的手段が封じられた為、現人は直接会って話したりわからない事は本人に聞いてみたりと原始的コミニュケーションを駆使して和との距離を縮めようと懸命な努力を繰り返す

その間には自身のルッキズム(外見至上主義)との葛藤や和の家庭のパターナリズム(父権主義)と論理的格闘をしていたが、やはり最終的にはそれを超えるだけの「好き」には抗えないのであった

レビュー

こんにちは

恋は論破出来ないの1巻です

実はこの作品は1、2巻同時発売だったのですが表紙以外の情報がなくて1巻を試し買いしたのですが、後々になって作者の柳原望先生は1990年代に白泉社系のコミックを出していた方と同じ人だと知り2巻購入も決めました

というのも僕は1980後半から1990前半の白泉社のコミックは結構読んでいてその中に柳原先生の作品も入っていたのです

昔読んでいた作家さんがどんどん第一線から退いて行く状況の中で、こうやってまだまだペンを振るっていただけるのは何より嬉しい事なのでしっかりと応援したいと思った次第であります

内容は論理的思考のぼっち青年(大学生)がスマホを持たないアナログ女の子(フリーター?)に出会う事で始まる恋模様を描いています

SNSなどのデジタルな手段も慣れていない人には扱いが難しいものですが、何とかして会うか家電しかなかった時代に見知らぬ女の子と仲良くなるのは何気にハードルが高いんだなと実感しました

昭和の恋は大変でしたね

単純にスマホを買ってもらえないというのではなく彼女はスマホ自体が苦手な(怖い)ようです

そこについては突っ込んだ話は無いのですが、無いなら買ってあげようでは済まなくて自分とスタンスの違う相手との付き合い方が試されています

パワーバランスやヒエラルキーが表に出やすい今日では大変難しい課題です

そこの所で友達がいない無垢(?)な現人は柔軟な対応ができるのか?はたまた論理で押し通してしまうのかが見物です

現人の家庭は応援ムード一色だし当人たちの手応えも悪くなさそうなのでこのまま付き合ってしまうのでは?という雰囲気なのですがこれからそんなに大きな障害が出てくるのでしょうか?

穏やかな空気なので正直想像がつきませんが・・

掲載誌もヤングガンガンで僕の手持ちだと「ムルシエラゴ」や「不器用な先輩」、その他にも「その着せ替え人形は恋をする」「咲」「86」などメジャーな作品も多数だし濃いめの作品群の中でよく入ったなという不思議な絵面になっています(笑)

癒し枠ですね

大学2年生ということは20歳ですからねぇ、いくらD貞(推測)でも現人には率先して頑張って欲しい所です

応援してまっせ!

2巻に続く


Luck'o
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主な作者関連作品

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ところで

みなさんはSNSが使えなかったらどうしますか?

Luck'o
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僕はポケベルです!(ビシッ)

・・・サービスシュウリョウ・・

ではまた次回の新刊で!

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