【クラシック】第20回 伊藤誠「舞弥」を読む!

舞弥01 スポーツ
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは伊藤誠「舞弥です

現実でも格闘技隆盛の1990年代に舞い降りて一瞬で去って行った作品です(汗)
・・・好きですよ、もちろん!
上條淳士先生を彷彿とさせるシャープな絵柄に目を奪われて購入しましたが、中身はどっちかと言うとろくでなしBLUES色濃い目でした(笑)
Wikipediaの内容薄くて経歴がわからないのですが、森田まさのり先生と関係あるんですかね?

作品概要

【作品名】
 舞弥 
【作者】
伊藤誠
【連載期間】
 1994〜1996 
【巻数】
全3巻
【掲載誌】
ヤングサンデー

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「格闘技」です
ベースとなっているのは空手ですが他の立ち技格闘技も出てきますし男子対女子や路上でのヤンキーとケンカするなど「戦い」と言ってもいいかも知れません(笑)

■メインキャラクター

「太田舞弥(おおた まいや)」
主人公、幼い頃から空手漬けの生活だったが高校生になりその生活に嫌気が差している

「太田楠(おおた なん)」
舞弥の兄、国内でも有数の空手実力者

「片山翠(かたやま すい)」
京都の高校生、大会で楠と熱戦を演じたがその後引退し今は華道部に所属

■立ちはだかる兄

舞弥が普通の女の子に戻るには兄の呪縛から逃れなければいけません
彼女の父親は世界30か国を巡りあらゆる格闘技の長所だけを取り入れた最強の空手家で、兄の「楠(なん)」と共に英才教育を受けてきました
・・・・そんな都合のいい格闘技ないし既に空手ではないでしょ(笑)



兄はインターハイを圧倒的な強さで優勝し父の道場を引き継いだのですが、これがまた強い!
例えればこの漫画の範○勇次郎ですね
しかも強さの追及に対し頑固で少々オツムが弱い(笑)



普通の女の子に戻る条件として出されたのは「楠を倒す男を連れて来る事」
熊かミサイルを彼氏にするしかありません・・・

■意中の男

舞弥には1人だけ当てがありました
かつてインターハイで楠に食い下がった男「片山翠(かたやま すい)」
彼を引っ張り出す為に京都まで赴きますが、楠に負けて以降片山は空手から足を洗って華道部に入っていました(なぜ⁉)



あの手この手で挑発し片山を引っ張り出すと彼が出した条件は「楠に勝ったら舞弥が片山と付き合う事」でした
・・・願ったりじゃね??

■春秋三伝

空手なのかラブコメなのかヤンキーなのかギャグなのかよくわからないまま激闘の末片山が楠に勝ち舞弥は自由を獲得します
片山の高校へ転校しラブラブな展開・・・にはならず、新たなライバルが登場し舞弥に戦いを挑んできます



高校女子空手界は3人の無敗女王がおり魯の春秋時代に倣って「春秋三伝」と呼ばれていました
1人は昨年のインハイ王者でキックの達人・札幌の「羽今日子(はね きょうこ)」
1人は怪我でインハイを逃した高知王者で骨法使い「小川綺(おがわ あや)」_
そしてもう1人が伝説級強者・太田楠の妹でオールラウンダーの「太田舞弥」

誰が高校最強の女王なのか?
言い換えればケバい羽、ロリの小川、ヤンキーの舞弥、皆さんはどれが好きですか?(笑)

■空手部再生

舞弥は空手部主将の「五味川崋山(ごみがわ かざん)」弱小女子空手部の立て直しを依頼されます
どれくらい弱小化というとメンバーが喫煙女子、レズヤンキー、数合わせの華道部部長、いじめられっ子の井上京子(?)です
わかりますか?(わかんねーよ!)
それを率いるのが唯一まともな格闘技経験者(シュートボクシング)の「白間(しらま)」ですが彼女をしても実力的には舞弥にかなり劣ります



お!このまま学園部活モードに突入か?
と思ったら地元で有名なワル「清原悦司(きよはら えつし)」とのアウトローバトルに道が逸れて行きます
まぁ一応舞弥を認めない女子空手部員達との確執を埋めるイベントでもあるのですが、結局清原は噛ませで終了(チーン)

■全日本太田道場オープントーナメント

今度こそ部活!
・・・ではなく楠がいきなりぶち上げた「全日本太田道場オープントーナメント編」に入ります
三伝登場以降片山&舞弥、楠&綺、「尾上信也(おがみ しんや)」(太田道場の№2)&羽という師弟関係が出来上がり実力の底上げも出来もう空手辞めたがっていた彼女とは違います!



太田道場でひっそりと行われた「最強」を決めるトーナメント・・・の割にメインキャラ以外超弱い!!
3巻完結の尺調整もあるんでしょうが、唯一のダークホース「エライネ ヤマサキ」以外は既存キャラの戦いになりました

・一回戦 楠vs片山 舞弥の兄と彼氏の対決
・一回戦 羽vs尾上 師弟対決
・二回戦 綺vs羽 三伝対決
・二回戦 楠vsエライネ

波乱は楠がエライネに負けた事ですが、エライネは軍隊仕込みの格闘技を使いスポーツではなく殺し合いを専門としているファイターです
舞弥あんまり出番ないね(笑)



最後は舞弥vsエライネ
この戦いで真剣勝負の緊張感で舞弥が覚醒して終了です(試合は舞弥の負け)



慌ただしくも不完全燃焼感漂う作品でしたが、この後伊藤先生は「兎-野生の闘牌-」という麻雀漫画でヒットを飛ばします
あんまり格闘技向いてなかったんですかね?
でもこの経験が兎でのバトルシーンや緊迫した場面に活かされていますよね
兎も追々紹介したいのですが、今回はここで終了とさせていただきます
ちなみに綺と楠は兎にもチョイ出してますが、ここは伊藤作品を通読しているファンだけの喜びポイントです!



最近は目立った連載がありませんが、個人的にはこの絵柄で恋愛作品が見たかったな~(ただの恋愛漫画好き)
もっと広く認知されて欲しい作家さんのひとりであることに間違いないです!(断言)
今後も伊藤先生の作品を紹介して行こうと思います
これにて「舞弥」読了です!

luck’o
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