第11回 馬あぐり「スタジオカバナ」を読む!

スタジオカバナ05 恋愛
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます
完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください
あとネタバレも含みますので注意してくださいね



今回ご紹介するのは馬あぐりスタジオカバナです
作者さん「うま あぐり」って呼ぶんですね
まぁ変わったPNなんていくらでもいますが読み方が気になってしまった・・
で、この作品は発売日に表紙を見てのパケ買いですね
あ~雰囲気良いな~・・と思ったけど、おぢさんに付いて行けるか怪しいくらいのティーンズラブでした(汗)

作品概要

【作品名】
 スタジオカバナ 
【作者】
馬あぐり
【連載期間】
 2021〜 
【巻数】
既刊5巻
(2023.10現在)
【掲載誌】
pixivシルフ
【ジャンル】
恋愛・学園

1巻を読む!

主人公は「牧ゆかり(まき ゆかり)」
何の変哲もない高校2年生です
玉にキズなのは「言わなきゃ気が済まない」性格で、クラスの掃除をサボっていた「日下優助(くさか ゆうすけ)」を注意した事が後に大きく響いていきます



この日下氏、顔は一級品のイケメンですが素行が悪く、挙句には「ヤクザと付き合っている」なんて不穏な噂が流れている人物なのです
ちょっとした一言のせいで「日下に物申せる人」となったゆかりは、それ以降日下にまつわる全ての用事に引っ張り出されます
当の日下本人もかなり嫌がっていていつも一触即発のムードを醸し出していました



その悪いだけの印象が変わったのは日下が見るからに「ヤ」な人物と街を歩いている所を見かけた時でした
なんとなくストーキングしていくと辿り着いたのはライブスタジオ「スタジオカバナ」
中で見た物は普段の印象からは想像もつかない美しい声で歌う日下の姿・・
彼は「the oops(ジウップス)」というバンドのヴォーカルを務め曲の作詞もしていました
ちなみに「ヤ」と思っていたのはベースの「中川大悟(なかがわ だいご・22)」、通称ダイでした
彼は数少ない日下の理解者であり保護者的な立ち位置にもいます
しかも長身のオネエキャラ(笑)



ゆかりが一発でドはまりするくらいのボイス&歌詞でしたが、日下は自分の曲が誰にでも消費される事を頑なに拒んでいました
・・・これはメジャーデビュー目的のバンドではないのか??



お節介なダイが間を取り持つ事で日下と「友達」になれたゆかりは、どんどん彼とthe oopsにのめり込んで行きますがここで「ある人物」が2人の間に割って入ります
その人物はthe oopsのギター「白井春雪(しらい はるき・19)」
自由人タイプの彼女は練習でも遅刻常習犯、いい加減っぽい性格だけど顔は超カワイイ
・・・ん?女版日下か?



偶然が重なり春雪とも知り合ったゆかりでしたが、ある日学校で日下のスマホに彼女からの着信を見つけてから2人の関係が気になって仕方ありません
そう!2人はデキている・・・と言いたい所ですがちょっと事情が変わっている様子です
日下の繊細な歌詞は春雪に届けたくて書いたものだと悟ったゆかりでしたが、日下は「彼女はいない」と断言しています



現状は【ゆかり→日下→春雪】って感じなんでしょうか?
しかもこの春雪嬢、ゆかりが日下に気があると知るとこれ見よがしに日下に接触してきます
悪い女臭がプンプンしますな~



ちなみにthe oopsにはドラムの「宮原あかね(みやはら あかね)」がいますが彼女は今のとこ恋愛相関図外です
・・・ってか春雪を超嫌ってますね(汗)



ゆかりの友人「えりな」はこの変化を好ましく見守ってくれますが、彼女のお陰でthe oopsのライブに行けたり2人で帰れたり押しの弱い主人公にとっては大事なサポーターです
さぁ、このいびつな恋愛関係はどんな結末を迎えるのか?
楽しみです

2巻を読む!

2巻では日下と春雪の馴れ初めが描かれます

まずthe oopsの成り立ちですが、ダイ・あかね・春雪はゆかりや日下が通う高校の卒業生みたいです
なので学生バンドの延長線でやっているアマチュアバンドって所でしょうか?
日下は子供時代からイケメンでモテましたが、興味のない女の子と付き合って痛い目を見た為、自分が「ビビッ」と来る人以外は付き合わないと心に誓っていました(ダイに誓わされた?)
やたら攻撃的な側面もイケメンをやっかむ手合いから自分を守るための処世術だったようです



そして中学時代にthe oopsのバンド練習を見に行った際に春雪を見て「ビビッ」と来てしまいました
まぁかなりの小悪魔系美女ですからね~
中学生ならイチコロでしょう(笑)



音楽に全く興味がなかった日下でしたが、たまたまthe oopsのヴォーカル募集に乗っかりメンバーに入った日下は念願叶って・・・・春雪に食べられます(キャー)
でもそこに恋愛感情はありませんでした
逆に初めて入った彼女の部屋からは吸わないタバコの臭いが漂っており、いかに恋愛経験少なめな日下でもピーンと来ました
初めての男女関係が「ヤリ目ストック」ってなかなかの中学生ですね(笑)



という訳で図式更新です
【ゆかり→日下→春雪→???】
春雪は別の相手に一途なのか?それとも恋多き女なのかはまだわかりませんが・・



で、日常パートに戻ると日下の進級危ない問題が勃発します
が、本人気にしていません(笑)
彼に代わって奔走するゆかりでしたが、ようやく説得に応じて勉強会を開くに至ると日下の中でもゆかりへの認識に変化が現れます
と言っても恋ではなく友達としてですけどね



恋愛感情はなくても春雪と離れるのが怖い日下
何事にもフラフラしているようで居場所を欲しがっているような春雪
この2人を攻略しないとゆかりに明るい未来はありません!

3巻を読む!

ゆかりのまっすぐな優しさがボディブローのように日下に効いてきてますね
勉強会も良い感じに終了(何も起きてないけど)し、時は夏休みに突入です



今まで春雪への想いベースで歌詞を書いていた日下も、あかねに「ワンパターン」のダメ出しを食らい新しい方向性を模索します
・・そりゃあワンパターンになるわね(笑)
ひたすら片想いソングだもん・・でもそんな日下に春雪が無理に変えなくていい的な事を言いますが、歌詞の経緯わかってて言ってるんだからこの女・・・だいぶ闇深いですね



自分は本命がいるけど日下は自分の方を向かせておきたいってハラなんでしょう
日下もそれがわかっていて彼女の呪縛から抜け出せないジレンマに苦しんでいます



そこで新しい歌詞のテーマになったのが「ゆかり」です(バーン)
と言ってもイメージを拾う参考にしたいってだけで、密着でなんかするとかじゃないんですけどね~(残念)



the oopsの対バンイベントでは相手バンドから「望月みつる(もちづき みつる・16)」が登場
彼氏持ちのえりなに片想いし、日下の歌唱力に惚れてファンになる残念でいい子です(笑)
そんな彼のお仕事は「ゆかりと話す」事です
お互い日下ファンだとわかり会話が超盛り上がると、ライブ中のそれを見ていた日下の心境はどうなるでしょうか??
無害なのにナイスなお邪魔虫!!



でもって夏休み最初のイベントは「夏祭りデート」です
これはゆかりが自分から思い切って誘いましたが、日下もあっさりOK
この辺の恋愛感情の薄さを感じますね(泣)
浴衣イベントや花火見ながら手を繋いだりしますが結果的には何もありません!
でもその中でお互いの思いを話し合ったりする事で、距離は一気に近付いている気がします



明らかに日下って日常から対話足りませんよね
一番話したい春雪には結構スルーされてるし・・・
だからこそゆかりとの会話って効いてくるんじゃないのかな?
・・・そこにかかってきた春雪からの電話・・・・(コワッ)
さあ!どうなる?

4巻を読む!

ゆかりとの花火会中にかかってきた春雪からの電話・・
日下が取った行動は・・・水没!!
見事なくらい物理的に逃げましたね(笑)



ゆかりと友達になった事で今まで唯一の拠り所だった春雪からの呼び出しに、初めて抗って見せました(パチパチ)
不毛とわかっていてもそれしか縋る物がなかった日下にとっては大きな変化でしたね



ここからは春雪サイドで話が進みます

幼少期から直近までが語られますが、「美人」であることへのこだわりと音楽への馴れ初め、そして日下との出会いがメインですね
バンドは同じ軽音部で先生に組まされたメンバーらしいです
それが卒業後も続くのは良い事ですが、惰性で続けていた春雪と違い音楽で食べていくつもりのダイやあかねにいつの間にか大きな差を付けられ、付き合い始めたリーマン彼氏は口ばっかりのモラハラ男だったりとちょっと気の毒な側面もありましたね

自分の存在意義を他人に委ねてしまった春雪に残されたのは、自分だけを見つめてくれる日下でしたがそんな大事な子を自分の都合の良い様に扱ったらダメですよね~



そんな感じでここまで屈折してきた春雪の過去が語られるとお次は夏休み明けの一大イベント「文化祭」だーー!!!
てかもう夏休み終わっちゃったんだ・・
日下スマホぶっ壊したままで連絡取れないしサラッと流れちゃいましたね
決戦はクリスマスか⁉



文化祭では一部への面倒見の良さから勝手に責任感あるリーダーにされたゆかりが孤軍奮闘します
でもその負担は大きくゆかりは体調を崩し倒れてしまいました
彼女に仲介してもらう形で作業に参加していた日下は、無理をさせないために自分がその仕事を引き受けますが授業にすらろくに参加して来なかった男の言葉を誰が聞くでしょう?
見事なブーメランですね



でもそれをわかっていてゆかりの為に頑張る姿はこれまでイチでカッコ良かったですね

5巻を読む!

さあ場面は文化祭当日です
ゆかりの体調も回復し日下もせっせと客引きに精を出す中・・・出ましたよ!
春雪登場!!(ダイもね)



春雪的には日下の気持ちがゆかりに傾いてるのを悟ってるから出鼻から超攻撃的に挑発してきます
ゆかり視点だと美人でthe oopsのメンバーで日下の好意を一身に受けて最強キャラだったんですが、春雪サイドから見ると自分自身の価値観と立ち位置を持てず自分を好きでいてくれる日下が一縷の望みなんですよね
そりゃあ必死にもなりますわ

オトナのヨユーで上から来られたゆかりは意外にも黙っていませんでした
この子強いな・・・
目の前の恋を勝ち取れる権利があるのは1人だけ!
でもそこに主導権を持ったつもりでいる春雪と、決定権は日下にあると思っているゆかりではアプローチにも大きな違いが出てきますよね
ここからのバチバチ展開に期待です!!



文化祭初日はみつるが再登場していい感じに日下をザワつかせてくれます(笑)
軽音ライブのトラブルに乗じて日下を巻き込み飛び入り演奏したり、盛り上がったテンションでえりなに告白して玉砕したりまー良い感じに躍ってくれますね
2日目は念願の2人デートでしたが飛び入り演奏の影響が大きく日下がちょっと人気者になってしまいます
・・・この出来事あと引かないよな・・



この日、ゆかりは日下に告白するつもりでいましたが残念ながら未達に終わってしまいます
でもその代わりお互い「名前呼び」の機会があったので一歩前進ですかね~
これもみつるが「ゆかりちゃん」呼びしてたお陰なんですよね(笑)
そして日下もようやく自分の中にあるゆかりへの気持ちに気付いてしまいます

しか~し!!!
ここで再び春雪登場!!・・ていうかthe oopsのミーティング後なんだけどね
日下にゆかりと距離を取るよう諭しますが、彼はこれを拒否!!
物別れに終わると春雪が泣きついたのはなんとダイ・・
自分の感情がコントロールできない春雪はダイに助けを求めます



ここで持ち直してちゃんと日下と向き合ったらそれはそれでヤバくない??
今の関係は嫌だろうけど春雪の事好きだし、彼氏と別れて日下だけを見る!とか言われたら・・・
ゆかりに傾きかけてたバランスが変わってくるか?
でももう新しい横槍はなさそうですね~

6巻に続く!

luck’o
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