第9回 森本大輔「カテナチオ」を読む!

カテナチオ05 スポーツ
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね


今回ご紹介するのは森本大輔「カテナチオです
この作品は表紙買い・・というよりは「タイトル買い」です

みなさん知ってますか?「カテナチオ」って?
1970~80年代にイタリア代表で採用されたディフェンスのシステムを指します
懐かしいですね~・・・え?知らない?(汗)

要は攻撃時もDFの4枚は上がらずに自陣ゴールを固めるガチガチの守備戦術なんですが・・・今コレ??と思って買っちゃいました(笑)

作品概要

【作品名】
 カテナチオ 
【作者】
森本大輔
【連載期間】
 2022〜 
【巻数】
既刊5巻
(2024.5現在) 
【掲載誌】
 週刊ヤングジャンプ 

作品紹介

ジャンル

この作品は「サッカー漫画」です
と言ってももう星の数ほどのサッカー漫画が世に出た現在では単純にサッカーをして「高校日本一」とかを目指していてもなかなか刺さりません
赤髪のサッカー素人がケンカなどの紆余曲折を経て神奈川大会を戦うくらいでないと(いや、それバスケ!)

この漫画の主人公は「凡才」です
それも驚くほどに・・・

でもそんなアドバンテージを物ともせず全てを「死ぬほどの努力」で乗り越えていきます
もちろん言うは易しですが簡単ではないですよ
普通の感覚なら諦めた方がよっぽど楽です
そんな「凡才」がサッカーで世界一を目指すかなりこじれたストーリーになっています(笑)

メインキャラクター

「嵐木八咫郎(あらき やたろう)」
主人公、愛知県の高校・東條高校の3年生、本来のポジションはトップ下
子供の頃にみたヨーロッパサッカーに魅せられ、その後の人生をサッカーに「全振り」した男
努力はどこまでも惜しまない超凡才プレイヤー


「シルヴィオ・テスタ」
イタリア1部リーグ「FCオリヴェーロ」チーフスカウト
八咫郎の勝ちに拘る姿勢にプロDFの資質を見出す


「ダリアちゃん」
シルヴィオの部下?にも関わらずサッカーに全く興味がない
ツン100%デレ0%の性格

八咫郎

八咫郎は一言で言うとイカれてます(汗)
英語で言うと「クレイジー」
子供の頃にみたヨーロッパサッカーに魅せられた八咫郎はその後の人生をサッカーに「全振り」します
全振りって言うとサッカーの練習ばかりしているように聞こえますが、来るヨーロッパでの活躍を見据え語学勉強やトレンドのサッカーを見て研究する事にも余念がありません
学校の事は学校の中で終わらせ後は全部の時間をサッカーに使う・・・ね!クレイジー(笑)



正々堂々とやって負けるくらいなら汚い手を尽くし泥臭く戦って勝つ!
日本人にはあまりいないメンタリティを有しています
これだけ聞くと汚いプレイヤーに見えますが、「手を尽くす」という部分には情報戦略やスカウティングも含まれています
相手の動きがわかっていれば打つ手があるのがディフェンスです
世界最高峰の称号を得るまで八咫郎は心折れず戦えるのでしょうか?

懲罰から開花した資質

八咫郎は中途半端なプレーをしたDFをケチョンケチョンにけなし監督から「じゃあお前がやっていみろ」と言われ県大会の決勝でDFにコンバートされます
相手は「榊原見鳥(さかきばら みどり)」
「高校生にしてA代表に選出」「イングランドの名門と契約」という名実共に日本トップクラスの才能です
正々堂々と戦って勝てる相手ではありません
八咫郎は文字通り出来る事は全てやり尽くします・・それはもうしつこいくらいに(笑)
その結果決勝でのプレーがシルヴィオの目に留まりイタリア1部リーグ「FCオリヴェーロ」にスカウトされます

入団試験

シルヴィオにスカウトされサクセストーリーの始まりか?・・と思ったら監督の「ミロ・ジャンパルモ」が掛けた言葉は「帰れ!」
・・・八咫郎終了のお知らせ(チーン)
イタリア一部の監督が戦力として日本の地区大会レベルの高校生を紹介されたら・・キレますよね(笑)
八咫郎はジャンパルモが差し出してくれた帰りの旅行券を・・「破棄!」
その結果、試験として若手の左SB「ラファエロ・アマーティー」と1オン1をする事になります
八咫郎の勝利条件は10本勝負で3本とる事・・簡単ではありません
でも彼の良い所は日本人には珍しく結果論に立った方が明らかに実力上のものを発揮できる事
駆引きやテクニックはあくまで「経過」
ゴールを奪われなければ何をしてもOKという理論で物を考えられるタイプです
ゴールラインをボールが割ったか否か・・ただそれだけの究極の結果論、それがフットボールの本質なんですね

U-19入団

入団テストの奮闘で彼を後押ししてくれたのは「グレゴリオ・デ・コラート」
「元イタリア代表」「超ワールドクラスCB」「欧州年間ベストイレブン2回」「W杯優勝1回」「イタリア1部リーグ優勝6回」「欧州クラブカップ優勝1回」
八咫郎が求めてやまない欧州の頂点を経験した人間です
この時点でそこまで評価されていると八咫郎も思っていませんが、敵ばかりのイタリアで少しでも評価してくれる人物ができたのは僥倖ですよね



ここからはU-19チームに所属してストーリーが進行します
トップチームに上がるにはU-23との試合に勝利しなければいけません
でも同世代の神童「ブルーノ・マルキ」以外「育成年代から誰もトップ昇格していない」という事実が明らかになります



という訳で昇格システムについておさらいしましょう

・U-19のリーグ戦で連勝すればU-23に挑戦できる

・U-23に勝利し試合中に活躍すればトップチーム昇格の可能性がある

・U-23との試合は2-0からスタートする



この条件にも関わらず直近ではブルーノ以外昇格していません
そこで八咫郎は単純な2択を想定します

①U-23がとんでもなく強い

②U-19がとんでもなく弱い


・・・まぁそうですよね・・



正直八咫郎の肌感ではイタリアとは言え下部組織の技術レベルは日本以下でしたが、4人だけ特別な実力を感じる選手がいました

「バルナバ・ダッダーリオ」
 DF 走力が格段に高い 走りながら笑う気持ち悪い奴

「ノアハ・デ・クヴァイ」
 FW オランダ人 とにかくボールコントロールが上手い

「ナザリオ・ランフランキ」
 怪我明けだがU-19で一番のテクニシャン 性格悪い

「モモ・トラオレ」
 DF 運動量に長けたSB トラップが絶妙に上手い



昇格の条件は「勝つ」事と「活躍」する事・・・これはイコールではありません
DFが2点のアドバンテージを必死に守り切って勝ってもFWにはなんのメリットもないのです
要するに「熱量」の違いがゲームコントロールを難しくしていきます

結果、U-19は早い段階で試合を諦め次のチャンスに目を向けるからいつまでもU-23に勝てない
しかも主力級のナザリオとバルナバは結託して八咫郎を貶めに来ます
こうして初のU-23戦はあっさりと負けてしまいます

U-19寮突

悩む主人公に新キャラ投入です
八咫郎が住むホテル・リーベルの管理人「ベネデッタ」
ここに住むには彼女の許可が必要なのですが、なぜ若い女性がホテルでここまでの権限を持っているのかは謎です
唯一言えるのは彼女が何よりも大切にしているのは「人脈」
相手の領域に踏み込む人間関係は何よりも強いと語る彼女の言葉に触発された八咫郎は「U-19寮」へ引っ越しナザリオとの直接対決に臨みます

USサリーサU-19戦

FCオリヴェーロU-19はリーグ4位のUSサリーサU-19戦に臨みます
要注意の主力は3人

FW「テオドーロ・コッコ」
猪突猛進型のストライカー

MF「レオニダ・ミローネ」
チームをコントロールするテクニシャン

GK「ベンヴェヌート・サンタマリア」
「GKはサッカー選手の最高峰」と自負し公言し吹聴し言いまくるウザ男


八咫郎と対局の男

スタメンに指名された八咫郎は得意のスカウティングと状況判断で守備に貢献します
そして最前線で待機する「全てを尽くさない男」ノアハの得点で先生にも成功
このノアハ、「出来る事はすべてやる」八咫郎に対しモットーは「出来る事以外しない」
CFとして守備もハードワークも駆け引きも全て放棄して試合中に1回来るか来ないかの「得点チャンス」に全てを懸けます
こいつも良い感じにクレイジー(笑)



かなり絵柄にもクセがある上に内容が相当マニアック(汗)
サッカー初心者には色々厳しいながらも5巻まで着実に連載を続けストーリー的にも試合パートが多くなった事でかなり面白くなってきました
でも一番いいのは八咫郎のキャラでしょうね
チームメイトに足を引っ張られるとか他人の評価とか果ては自分の才能とかどうでもいいんです!
ひたすら目標を達成する為に努力するストイックさの前に不純物はどんどん置いて行かれます
最初はヤバさしかありませんでしたが(笑)イタリアに来てこの粘着性を応援したくなってくるのが不思議です
この調子で八咫郎はブレずに行って欲しいですね!

luck’o
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