太陽と月の鋼(松浦だるま)【漫画あらすじ紹介&レビュー】

太陽と月の鋼05 歴史・時代劇
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こんにちはLuck’oです

このコーナーは現蔵書3000冊弱、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが読んだ作品のあらすじ紹介とレビューをしていくブログです

ひねくれものですので超メジャー作を読んでなかったり、「?」な作品を紹介したりしますがそこはご容赦くださいませwww

カテゴリは大きく分けて「連載中」「完結」「クラシック(主に2000年より前)」に分かれます
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※ご注意
このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします

TheWorkData

【作品名】
 太陽と月の鋼 
【作者】
松浦だるま
【連載期間】
 2020〜 
【巻数】
1〜5巻
(2022.12現在)
【掲載誌】
ビッグコミックスペリオール

Story&Review&Character

この作品は武士がまだ主流だった天保時代で、ある特殊な事情によって仕事にも就けない落ちぶれ武士の主人公が不思議な出来事に巻き込まれていく物語です



主人公は下級武士の「竜土鋼之助(りゅうど こうのすけ)」です

下級とは言っても武士は武士・・と言いたい所ですが鋼之助にはそう言えない事情がありました

彼は金属アレルギー・・もとい、金属を近づけると勝手に曲がってしまう体質なのです(どんな体質⁉)

ありとあらゆる金属も彼にかかれば紙切れよりも簡単に折れ曲がってしまいます

当然、武士の魂と言える刀もパーティーグッズの笛みたいにクルクルに巻いてしまって使い物になりません



それでも家族のお陰で生きてこれましたが両親も死に中年に差し掛かり仕事にも就けないその姿は不憫を通り越して哀愁を感じさせます

そして本来魂が差してある筈の腰には竹で作った刀「竹光」があり、周りの武士からは笑いものにされる始末です



なぜ自分だけこんな体質なのか?

解決されない自問自答ばかりを繰り返し家財も米も底を尽きかけていた時に起きたある出来事が其の後の鋼之助の人生を大きく変えていきます



鋼之助を訪ねてきた見目麗しい女性「月(つき)」は突然彼に縁談の話を持ち掛けあっと言う間に夫婦関係となりますが、当然鋼之助は心底彼女を信用する気になれません

しかし仕事もない、金もない、地位も名誉もない、土地建物はボロながら辛うじてある、食べ物もない・・・ないないづくしの落ちぶれ武士に現金持参で嫁に来た彼女の真意は一体何なのか?

考えてもわかりません(笑)



ストーリーは早々に「鋼之助の体質」「月の存在」という大きな謎を投げかけてきます

真意はわからずとも月と共に暮らす生活は鋼之助の固まった心を少しずつ解して行ってくれました

それまで相手にされなかった仕事の斡旋でも遂に就職先が決まり初めて人生が上手く回り出した彼に早くも落としパートがやってきます



未だ存在が謎の月でしたが彼女を探し連れ去ろうとする集団が現れます

月は攫われ、鋼之助は記憶を消され日常へと戻されてしまいますが、母方の縁で彼の元を訪れたイタコの「お明(おあけ)」によって事態が変化します

彼女は目が見えない代わりに「未来を視る」能力を持っていて偶然見た鋼之助の未来が気になり彼に協力してくれるようになりました



自力で呪を破り記憶を取り戻した鋼之助も危険視され続々と刺客が送られてきます

その相手の力を見たお明は敵の黒幕が陰陽師の宗家「土御門家」であると確信しますが、それでも鋼之助は月を助ける為にお明が未来で視た奥州へと旅立ちます(これで仕事はパー)



この襲撃でひとつ明らかになったのは陰陽師が使う「通力」という能力です

これは陰陽師固有の能力でお明の「未来を視る」力もこれに当たります

実は月にも通力があり「自分の周りの時間を戻す」というとんでもない力でした

土御門家の当主「土御門晴雄(つちみかど はれたけ)」は月の力を使って全国にある「殺生石」の封印を解こうとしています

これは稀代の陰陽師「安倍晴明(あべのせいめい)」に正体を見破られた妖狐の化身「玉藻前」の魂が石になったものです



ここからの物語は全国を行脚する月一行を鋼之助が追い、土御門家の陰陽師が妨害する展開になるのでしょうか?

月には晴雄の側近で彼女を鋼之助から奪った本人「夜刀川瞠介(やつがわ どうすけ)」と陰陽師仲間が帯同しています

彼らは土御門家江戸役所触頭「藪兵庫(やぶのひょうご)」と協力して行動しています



月を追いかけて早々に虫使いの「斑(まだら)」に襲撃され鋼之助とお明は瀕死の重傷を負いますが、死にかけの鋼之助を救ったのは土御門一派ながら竜土家に恩を持つ少年陰陽師「卜竹(ぼくたけ)」「残念(ざんねん)」、そして彼らの師匠「高山嘉津間(たかやま かつま)」でした

高山はかつて幼少の晴雄に通力のコントロールを指南した事があり、土御門とも因縁浅からぬ男でした



養生しながら晴雄の過去を聞かされた鋼之助は、卜竹をパーティーに加え高山の術で殺生石の封印が解かれた会津を目指します・・が、落ちたのは何故か賭場⁉

そこで出会った謎の賭博青年「天朸(てんろく)」に助けられたのもつかの間、彼は博奕の通力を持つ土御門家配下十二天将「うさぎ目の天朸」だと明かします



ちょっと少年誌チックな展開ですが1人目の刺客から博奕勝負だと今後も力任せのバトルよりあの手この手の搦め手バトルが想像されますね

ちょっと堅物な鋼之助には荷が重い気がしますが・・・(笑)



時代的は侍の雰囲気ですが、なにせ主人公が刀を握れないので戦いは一筋縄では行きません

殺生石が解放された先に何があるのかまだまだ謎が多い展開ですね

luck’o
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