聖伝-RG VEDA- 全10巻(CLAMP・1990-1996)あらすじ・ネタバレあり

聖伝-RG VEDA-01 SF・ファンタジー
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こんにちはラッコです

このブログでは私・ラッコが大好きだった完結漫画を中心に作品を紹介していきます

要するにただのいち漫画好きが好きなものをくだくだ語るだけのブログなのでお気楽に見ていただければ幸いです

今回紹介する完結漫画はCLAMP先生のメジャーデビュー連載作「聖伝-RG VEDA-です

CLAMP先生と言えばカードキャプターさくらちょびっツなどメディア化された人気作品を多数輩出したクリエイター集団です

そのかわいい!美しい!ファンシー!な雰囲気とは裏腹にデビュー序盤では東京BABYLONXなどドスの効いた(?)ダークファンタジーが名を連ねていました

作品情報

【作品名】
 聖伝-RG VEDA- 
【作者】
CLAMP
【巻数】
 全10巻 
【連載期間】
1990-1996
【掲載誌】
月刊ウイングス

あらすじ紹介

この作品は仏教をベースにしたファンタジー作品で、神々が住む天界が舞台となってストーリーは進んで行きます

300年前に「天帝(てんてい)」の部下だった「帝釈天(たいしゃくてん)」が謀反を起こしその地位を奪って以降、天界は暴君・帝釈天が好き放題に振舞っていました

逆らえばその当人のみならず一族全てが皆殺し・・恐ろしい(゚Д゚;)

天界の全てが帝釈天の顔色を伺って過ごす中、天界一の武神「夜叉王(やしゃおう)」は呪われた一族の末裔「阿修羅(あしゅら)」と出会い自分が帝釈天を倒すと予言された「六星」の1人だと知ります

謀反を疑われ一族を殺された夜叉王は復讐の誓いを胸に幼い阿修羅を連れて「六星」探しの旅に出ます

ストーリー展開とキャラクター

旅に出た夜叉王は天帝軍の追撃を躱しながら「六星」との出会いを果たしていきます

やはりストーリーの鍵となるのは帝釈天を討つ「六星」です

ではそれがどんな面々なのかご紹介して行きましょう!

最初に紹介するのはやはり主人公の「夜叉王」でしょう

腰まである黒髪に仏頂面なイケメンで無口

およそ主人公とは思えない陰キャラですが、武力は天界にその名を轟かせ言葉はなくともその行動で優しさと誠実さを漂わせる人物です

阿修羅を匿った事で謀反の疑いをかけられ一族を帝釈天に殺されてしまいます

旅をしているうちに阿修羅の保護者としてのキャラを確立していきます

そしてもう1人の主人公「阿修羅」

前天帝の時代に最強の名を欲しいままにしていた武神「阿修羅」の子孫でまだ10歳前後の子供です

帝釈天の世になると阿修羅一族の名自体が禁忌とされ、本人も封印されていましたが夜叉王の手で復活し彼の旅に同行します

親の顔すら知らない阿修羅は夜叉王を父のように慕っていきます

次に出会うのは龍族期待の嫡男・「龍王」

水を操る一族で若いながらその実力はピカ一!

オレより強い奴に会う為、夜叉王に同行します

年齢的に阿修羅に近いので意気投合して夜叉王をいじったり、活発な雰囲気を全開にしている少年です

4人目は「蘇摩(そうま)」

薬師の一族で帝釈天謀反の際、「蘇摩伝」という特殊な技能を恐れた帝釈天に一族は皆殺しにされてしまいます

生き残った蘇摩は「乾闥婆王(けんだっぱおう)」の元に身を寄せていましたが、一族の無念を晴らす為夜叉王の旅に同行します

5人目は「迦楼羅王(かるらおう)」

天空の城に居を構える一族で自分の魂を分けた鳥「金翅鳥(ガルーダ)」を肩に乗せています

温厚で人望のある王ですが、病弱で身体の弱い最愛の妹「迦陵頻伽(かりょうびんが)」を帝釈天に殺され復讐の旅に出ます

その後、夜叉王達と合流します

そして最後の最後まで謎とされた6人目は蘇摩の主人である楽師「乾闥婆王」

天帝お抱えの楽師であり歯に衣着せぬ発言が時折物議を醸すストレートな性格の人物です

蘇摩とは血よりも濃い絆で結ばれていましたが、実は彼女「六星」でありながら天帝に仕える四天王の1人「持国天(じこくてん)」でもあったのです

結局彼女は持国天としての責務を果たし最終決戦では蘇摩と命を懸けた戦いに臨みます

旅の途中で夜叉王達は色々な人物との出会いと別れを繰り返していきます

踊り子の「技藝(ぎげい)」は夜叉王の熱烈なファンで逃走中の夜叉王を庇いその命を散らしてしまいます

一族再興を目論んだ「倶摩羅天(くまらてん)」

彼を止めようとした妻「迦羅(かーら)」は阿修羅の母「舎脂(しゃし)」の姉で阿修羅生誕に纏わる悲しい過去が明らかになります

夜叉王の幼馴染「愛染明王(あいぜんみょうおう)」は300年前の謀反の際避難した先で魔物に姿を奪われていました

そして夜叉王に王の座を譲り一族を離れた弟「羅刹(らせつ)」とその妻「沙羅(しゃら)」との出会いは夜叉王と阿修羅に悲しい影を落としました

その中でも序盤から登場し時折現れては意味深な発言とアドバイスをしてくれる謎の男「孔雀(くじゃく)」の存在はストーリーに深みを増してくれました

敵か味方か最終盤までわからない彼の意味深な行動とおちゃらけたキャラはその後も東京BABYLONの「桜塚星史郎」に引き継がれていきます(本当か?)

最後に語るのは悪の帝王(?)「帝釈天」

ラスボスとして存在感、読者を煽りに煽りまくる非道の数々は今の世なら必ずTwitterでバズること間違いないと思います

切れ長の目にストレートのロングヘア、そしてその肉体美を誇示するような半裸の出で立ち・・・その全てが超カッコいい悪者として君臨していました

終盤ではその振る舞いの理由が明らかになりちょっとやるせない気持ちにもさせてくれる最高の敵役でしたね

まとめ

バトルシーンは派手で美麗な演出こそありますが異能的な要素はなくオーソドックスな正面切ってのパワー対決で、どちらかと言えば人間関係に重きを置いたストーリーに引き込まれていきます

仏教ベースというと「孔雀王」的なうんちくを警戒するかも知れませんが、全く出て来ません(笑)

設定だけです

最終決戦の最後の最後で阿修羅が覚醒し「大人バージョン」を楽しめるオマケ(?)もついています

派手な演出はこの頃から健在で、今より線の濃いキャラクター達は最近のファンから見れば目新しい印象かも知れません

言い忘れましたがキャラが神様だから寿命がおかしなことになっています

帝釈天が謀反を起こした300年前に夜叉王は12.3歳くらいの少年でした

エピローグとして語られたシーンでは長い時間の末に天界の殆どが砂漠化し帝釈天が寿命を全うして死にますが夜叉王は見た目変わっていません

寿命数千年ぐらいでしょうか?(笑)

「六星」メンバー殆どの目的が私怨であり救いのない方に転げ落ちていくダークファンタジーですが安穏とした異世界作品に飽きたら読んでみる価値ありですよ

では今回はこの辺で失礼します

また次回の完結作品でお会いしましょう!

luck’o
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