運命に導かれ運命に弄ばれ運命に逆らい切り開く神々の物語‼︎
作品紹介

こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです

こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす

今回紹介する作品は「カードキャプターさくら」や「ちょびっツ」などで有名なCLAMP先生の商業誌連載デビュー作『聖伝-RG VEDA-』です


ほう・・・ナルホド・・・知らない

(ズルッ)で、では進めていきましょう
この作品は1990年から1996年に新書館から刊行されています
ジャンルは仏教をベースにしたファンタジー作品です
禁忌の子供・阿修羅と出会い一族を滅ぼされた男・夜叉王が運命の予言に従い復讐の旅に出る内容です

復讐って穏やかじゃないジャンルですね

へぇ~なかよしで連載していた作家さんとは思えないですね

女性が3人よれば姦しいんですよ
5人集まったら・・・ねぇ?

ノーコメントでお願いします!(逃げ)

じゃあ本編あらすじに入っていきますね

パチパチパチ(拍手)

舞台は神々が住まう天界でのお話
300年前まで天帝の統治下で平和に暮らしていた人々でしたが、天帝軍に属する帝釈天が突如謀反を起こしその地位を奪い取ります
それ以降は暴君・帝釈天に逆らわない様怯えながら暮らしていました

逆らうと?

一族抹殺

そりゃ怖いわ~

でもある日星見(占い師)の九曜によって天帝を倒す「六星」が現れると予言されます
その1人である天界最強の武神・夜叉王が帝釈天が滅した一族の子・阿修羅と一緒に六星を探す旅をして最後に帝釈天と戦うストーリーになっています

仲間探してラスボスを討つ辺りは一般的なファンタジー物だよね

そう。流れ的には王道ファンタジーに近い感じです
でもそこは初期のCLAMP作品
ダークな展開で魅せてくれます

ダーク?

見どころ① この世の全てのヘイトを集める暴君・帝釈天

普通は主人公グループ、ここで言うなら六星を紹介するんだけどその全ての元凶となっている帝釈天のヘイト感がヤバいです

悪の王ってそんなもんじゃね?

まず六星6人のうち5人が帝釈天に家族もしくは一族を殺されています
夜叉王、阿修羅、蘇摩は一族諸共、迦楼羅王は妹を、乾闥婆王は父親を殺されています
実は六星が帝釈天を討つ旅というのは世直しではなく単なる恨みが強いんです

そんなネガティブな理由なんだな
あと1人は?

龍王は何もないです
ただ俺より強い奴に会いにいくだけ

リュウかい(龍王だけに?)

迦楼羅王に至っては妹であり歌姫の迦陵頻伽が病弱だと知っていて勝手に連れ出し公衆の面前で無理やり歌わせて死亡
その死体を動物に食べさせる所業だったんだ

ウプ・・外道

それ以外にも夜叉王は友人の九曜や旅芸人の技藝、弟の羅刹、その妻沙羅など自分に縁のある人物を次々に殺されてしまう
それ以前にも帝釈天に逆らった一族は全て皆殺しにされたんだ

まさに暴君だな

でも暴虐の限りを尽くす帝釈天にも実は確固たる信念と目的があった
だからってその蛮行が許される訳ではないけどそれぞれのキャラにしっかりとした背景が設定されているのもこの作品の特徴なんだ

へぇ~ただの悪役ってわけではないんだ

これだけのヘイトを集めても平然としているからこそ六星でなくても倒したい気持ちになってしまうんだよね
続いては謎の男に注目!

ハイッ!

見どころ② 敵か味方か?謎の男・孔雀の動向が気になりすぎる件

CLAMP作品で欠かせないキャラと言えば一見明るいんだけど目の奥全っ然笑ってなくて何かやばい奴っぽいおにーさんですよね

ねって言われても

聖伝に関してはそのポジションに孔雀おにーさんが入ります
一見何の変哲もない明るいおにーさんに見えますが神出鬼没な上にいつも何か知ってそうな素振りを見せてきます
意味深な行動もさることながら魔族しか持ち得ない紫の瞳に黒い翼、その上星見しか出来ない占いが出来たり特定の人間しか入れない場所にも現れる
もう謎しかないこの男
その正体は・・・

・・・ゴクリ・・

秘密です

ズコーーーッ

当然作中では最後に明かされますが、正体よりもその謎めいた存在自体が魅力的なキャラクターですね
数少ない(というか唯一)仏頂面の夜叉王をイジれる貴重な存在でもありました

下手にイジると切られそうだもんな

見どころ③ 脇役まで眉目秀麗なCLAMPワールド

それ以外にもCLAMPと言えば男も女も美しいビジュアルですよね
その原点とも言えるべきこの作品は仏教の神様をモチーフにしていますがその容姿は誰も美しくもしくは逞しい描写でありながら鎧など細部のデザインまでしっかり凝った見ているだけで目が幸せな美しさとなっています
その画力から聖伝だけで画集を出したくらいですからね

ほぉ~スゴイね

メインキャラクターは勿論、旅先ごとに現れてはしつこく夜叉王達を追いかける広目天の部下たちまでしっかりと書き込まれています
瞬殺されるだけなのによく描いたものだ

言い方

個人個人も十分眼福なんですがバトルシーンも迫力満点で最後の帝釈天との決戦はバトルに次ぐバトルで目を休ませる暇がありません
そんな激しいバトルと複雑な人間関係を織り交ぜたCLAMP初期珠玉の名作に興味が湧いた人は是非ご覧になってください
特に最近の作品から入った人には見て欲しい逸品です
これでこの作品紹介は終了です
また次回の自薦名作でお会いしましょう

バイバーイ

Luck’opedia
主な登場キャラ
001:帝釈天(たいしゃくてん)
天界を治める天帝、暴君
002:九曜(くよう)
前天帝付きの星見、夜叉王の友人
003:夜叉王(やしゃおう)
夜叉一族の王、剣の腕は凄いが無口、主人公
004:阿修羅(あしゅら)
300年前に滅びた阿修羅一族の生き残り、妖幻の森に封印されていた
005:孔雀(くじゃく)
神出鬼没に現れる謎の男、夜叉王にアドバイスを送る
006:毘沙門天(びしゃもんてん)
帝釈天の腹心、北方将軍
007:技藝(ぎげい)
踊り子、夜叉王の熱烈なファン
008:阿修羅王(あしゅらおう)
阿修羅族の王、天界一の武神、300年前に没
009:龍王(りゅうおう)
龍族の若き王、強敵手を求めている
010:乾闥婆王(けんだっぱおう)
天帝付きの楽師、浮遊城・乾陀羅闍(ガンダラージャ)の主
011:蘇摩(そうま)
乾闥婆王の家臣、薬師の一族】
012:白龍(はくりゅう)・青龍(せいりゅう)
龍王の家臣、龍王が兄のように慕う双子
013:増長天(ぞうちょうてん)
南方将軍
014:広目天(こうもくてん)
西方将軍
015:舎脂(しゃし)
帝釈天の妻で元阿修羅王の妻、阿修羅の母
016:天王(てんおう)
帝釈天と舎脂の子、真面目で乾闥婆王が好き
017:婆留那(ゔぁるな)
広目天配下西方五天の一人、水天
018:倶摩羅天(くまらてん)
倶修摩部羅の主、修羅刀を使い一族再興を目論む
019:迦羅(かーら)
倶摩羅天の妻で元人間、舎脂の姉
020:迦楼羅王(かるらおう)
南の武神将、天空城に住み魂を分けた金翅鳥(ガルーダ)を肩に乗せる
021:迦陵頻伽(かりょうびんが)
迦楼羅王の妹、天界随一の歌姫だが病弱
022:吉祥天(きっしょうてん)
毘沙門天の妻、夜叉王達の影の協力者
023:婆由(ゔぁーゆ)
広目天配下西方五天の一人、風天
024:愛染明王(あいぜんみょうおう)
夜叉王の幼馴染、300年前の大戦で避難し氷の城の魔物に食べられる
025:多摩羅(たまら)
広目天の娘、歌姫で天王に好かれている乾闥婆王を目の敵にしている
026:羅刹(らせつ)
夜叉王の弟、王の地位を兄に譲り村を出る
027:沙羅(しゃら)
森に住む人間の女性、夫の帰りを待っている
028:阿耆尼(あぐに)
広目天配下西方五天の一人、火天
029:提婆(でーば)
広目天配下西方五天の一人、地天
030:嚕捺羅(るどら)
広目天配下西方五天の一人、空天
031:般羅若(はんらにゃ)
九曜の妹、顔を焼き星見の力を手に入れた
032・033:先帝と尊星王
兄弟にして禁断の関係にあった孔雀の両親

試し読みはこちらから↓↓
コメント