第33回 KENT「大怪獣ゲァーチマ」を読む!

大怪獣ゲァーチマ02 SF・ファンタジー
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのはKENT「大怪獣ゲァーチマです

独特な世界観とカラー印刷の妙で読者を魅了したカラーレスの作者・KENT先生の最新作です
ゴジラを筆頭にした怪獣ブームに乗っかった・・もとい、その先を行きそうな新しい怪獣ワールドを予感させる作品です
怪獣の壮大さ、強力さだけでなくそれに関わるキャラクター達のコミカルなやり取りも面白いですし何よりゲァーチマがカッコイイ!!
期待感しか感じさせないSFドラマは必見です!!

作品概要

【作品名】
 大怪獣ゲァーチマ 
【作者】
KENT
【連載期間】
 2023〜 
【巻数】
既刊2巻
(2024.4現在)
【掲載誌】
ヤングマガジン

作品紹介

この作品のジャンルは「SF」です!
まごうことなく「SF」です!!いや・・・「怪獣モノ」です!!

■怪獣の町「匡波町(すくばちょう)」

舞台となるのは日本海に面する新潟県匡波市匡波町
目立った特産品も持たない小さな町に10年前に現れた「怪獣」
その影響で町は甚大な被害を受けましたがその後怪獣が融解した成分で出来た「濁海(だっかい)」によって海産物は豊漁
「怪獣の町」として有名になり観光や土産物で多大な恩恵を受けました
町は怪獣を港町に伝わる豊穣の神様の名を借りて「ゲァーチマ」と名付けました

■主人公

匡波町に暮らす18歳の少女「杜野宮矢子(もりの みやこ)」
10年前のゲァーチマ襲撃で海に流されるも一命を取り留め、平和への想いを込めた「ゲァーチマ人形」が空前のヒットを生み造形作家として名を馳せる

■ゲァーチマin宮矢子⁉

ゲァーチマはどういう理由かわかりませんが海に落ちた宮矢子に「托卵」をしてその後姿を消しました
そして再び怪獣が現れた際、宮矢子の口から「球」として現れ水分を媒介にして水分量に準じたサイズに戻ります・・・ワカメ??
ちなみに海水であれば50メートル超、洗濯機であれば洗濯槽サイズになります(笑)
なぜ宮矢子に托卵したのか?そしてその目的や存在意義は何なのか?謎はまだ解明されていません

■怪獣生物研究機構「FUNE」

ゲァーチマの出現を知り国家機関であるFUNEが動き出します・・と言っても10年前には30人程いた研究員も予算削減で今では3人

☆「松島竜國(たつくに)」
海洋学者、10年前のゲァーチマ出現で壊滅した松島財閥の御曹司、ゲァーチマに並々ならぬ執念を燃やす・・というかキモい

☆「塩竈ミチル(しおがま みちる)」
動物行動学担当で竜國のいとこ、長身モデル体型の美女だが生物愛を唱える天然気質でもある

☆「多賀城透(たがじょう とおる)」
生化学担当、かなり神経質なタイプだが怪獣が相手と考えると彼が一番まともかも?分析能力はかなり高い

■襲い来る怪獣

10年の時を経て再び現れた怪獣「ヨーボヤー」や超音波で敵をかく乱する「ヘットルガ」
怪獣はどこから現れ何が目的なのか?未だ解明の余地はあるが竜國の推測では匡波町沖に現れる可能性が高いらしい・・・
そこでゲァーチマが宮矢子の言う事だけを聞く特性を活かして怪獣退治に乗り出すが果たして綱渡りのような対策が続けられるのか??

■シリアスとコミカルの絶妙な調和

基本的に人死にも出てしまう怪獣の襲撃をベースにしたストーリーなのですが、陰惨な雰囲気はなくゲァーチマを交えたコミカルなエピソードも多数出てきます
特に洗濯槽サイズのゲァーチマは家に持って帰りたい衝動に駆られる事間違いなしです!
18歳女子の母性本能を刺激するゲァーチマ・・いいですね!!
FUNEメンバーも専門的な知識だけでなくキャラも立っていて特に竜國のキモいゲァーチマ愛には引いてしまいます(笑)
あ、多賀城も引いてました!


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