第53回 福田晋一「その着せ替え人形は恋をする」を読む!

その着せ替え人形は恋をする13 恋愛
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは福田晋一「その着せ替え人形は恋をするです

この作品はアニメ化を契機に読み始めました
タイトルは知っていましたが読んで一発でファンになりましたね
会話やストーリーのテンポ感が良く絵も上手いし、コスプレを知らなかったり興味がない人でも楽しく読める内容になっているのが良かったです
一度取り上げたのですが「読む!」シリーズで再度チャレンジしようと思います!

作品概要

【作品名】
 その着せ替え人形は恋をする 
【作者】
福田晋一
【連載期間】
 2018〜 
【巻数】
既刊13巻
(2024.6現在)
【掲載誌】
ヤングガンガン

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「恋愛」「コスプレ」「学園」辺りが該当しますね
主にコスプレを通して主人公2人の距離感が縮まり恋愛に発展していくのですが、正直現在まで見る限り恋愛のペースはかなりゆっくりでコスプレに大きく振っている感じがします
それ以外にも人形師やコスプレ衣装製作で「職人」という部分にもフォーカスされていますね

■メインキャラクター

「五条新菜(ごじょう わかな)」
15歳の高校1年生
両親を幼い頃に亡くし人形師の祖父と2人暮らしで、夢は雛人形の顔を作る「頭師(かしらし)」になる事
子供の頃、初めて見た雛人形に心奪わてれ以来修行に励む毎日・・・というか、明けても暮れても人形に青春を捧げてきた為未だ友達は「0人」(チーン)

「喜多川海夢(きたがわ まりん)」
新菜のクラスメイト、カースト最上位でモデルの仕事もしている、アニメやコスプレが大好きだが壊滅的に不器用

「じいちゃん」
新菜の祖父、両親を亡くした新菜を引き取り一緒に暮らしている、仕事は人形師


ストーリー展開はコスプレ衣装ごとに章分けされているので同じように追って行こうと思います

■聖♡ヌルヌル女学院 お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2 黒江雫

最初のコスプレにエロゲーのキャラを持ってくる作者のセンスを疑います(誉め言葉)
と言う訳で新菜と海夢の出会いのきっかけとなるのがこの黒江雫の衣装です



新菜の家にある年代物のミシンが壊れ家庭科教室で作業をしていると、海夢が現れ新菜がミシンを使い服が作れると知ると目を輝かせます
そして彼女が取り出したのは1枚のボロ・・布切れ
とあるキャラクターの服を作ろうとしたというのだが、冗談にも聞こえなくらいの似ても似つかない代物でした
気づかずダメ出ししていると彼女の目が涙目に・・・・
アアアアアァァァァァァァーーーー!!(やっちまった!!!)
そんな彼女の口から一緒にコスプレの衣装を作って欲しいと頼まれます



ここから本格的な衣装作成に乗り出しますが、海夢を直に採寸したり勘違いで間に合わない完成期限に慌てたりと速攻心が折れそうです・・
そんな時、じいちゃんの「大好きだから頑張れる」という言葉に支えられます
コスプレ衣装は本業ではなくても彼が職人になる為に大切な事を教えてくれそうですね



あと海夢のとんでもない行動力と「好きなものは好きでいい」というスタンスにも支えられました
良いコンビなのかも知れません



そして既に海夢に「新菜しゅきしゅき」フラグが立ちます(笑)
新菜本人はまだカースト上位ギャルの横に並べる度胸はありません・・・

■フラワープリンセス烈! 二階堂シオンのブラックリリィとネオンのブラックロベリア

ここでは新キャラ「乾紗寿叶(いぬい さじゅな)」と妹の「心寿(しんじゅ)」が登場
紗寿叶は「ジュジュ」の名前で活動している有名コスプレイヤーで、新菜が作った黒江雫の衣装に一目ぼれし衣装製作を依頼してきます



しかもジュジュは海夢が憧れているコスプレイヤーで公の場には姿を現さない謎多き人物でした
その理由はコスプレに対するストイックな情熱で唯一の理解者兼カメラマンの心寿と2人で活動していました
新菜はジュジュと海夢の衣装を作製するだけでなく、中学生にして高身長・ナイスバディな心寿のコスプレ願望を叶える為にも奔走します
こうして心寿の男装コスプレ「颯太お兄ちゃん」まで作ってしまう新菜のポテンシャルが恐ろしいですね

■「KILLING GIGS」 ベロニカ

次なるコスプレは格闘ゲーム「KILLING GIGS」のベロニカに決まるが、海夢が熱く押す「下乳」に共感出来ない上に「褐色」をどう表現するか迷っていると突然ガングロギャルに変貌した海夢が目の前に現れ大パニックに・・・・



折角作ったベロニカの衣装でしたが冷静に見直すと上半身はブラ状の衣装のみ
首も肩も腕もお腹も背中も丸見えです、しかも下乳・・
これにはさすがの新菜も心頭滅却お仕事モードで切り抜けられないと判断しカメラマンの辞退を申し出ます
最初こそ驚かれましたがそのシャイな理由は逆に海夢を喜ばせてしまいます

■超売れっ子高校生ラノベ作家の俺が毎晩サキュバスに迫られて困っていますのリズ

新衣装の製作は順調でしたが撮影場所が見つからず困った事に・・
そこで海夢が見つけて来た「おおきなベッドがある撮影スタジオ」がなんと・・・ラブホテル



上記のベロニカに対し今回のリズは首からバストまでは覆っていますが下半身はビキニのみであまり前回と変わらないように見えるのですがこれは大丈夫なのが不思議です(笑)
しかも積極的にカメラアングルを考えるあまり騎○位みたいな乗せ方までしてますけどその反動は冷静になった途端やって来てえらいことになってしまいます(そりゃそうだ)

■イチャイチャの夏休み

そんな若さが溢れる2人は夏休みに入ると夏祭りで花火を見たりホラー映画の鑑賞会をしたりとイチャイチャ感が更に増していきます
女子と仲良くするどころか去年もその前も花火は家で修行をしながら見ていた新菜にとって隣に海夢がいる事が不思議でありまだ夢のようだったのかも知れません
楽しい夏休みの最後に電話で寝落ちした新菜に海夢は「好きだよ」とささやきます

■新キャラは女装っ子

新菜は子供の頃に「人形が好きなんて気持ち悪い」と言われて以来トラウマになってしまい人前で人形好きを公言するのを避けていました
今回出会った「姫野あまね(ひめの あまね)」も女装レイヤーという事で元カノに女性の服を着る事を気持ち悪がられ服を捨てるよう言われた過去がありました(結局彼女を捨てた・・)
やはり女装という部分に突っ込まれると躊躇してしまいますが、勿論新菜や海夢はそんな事気にもしません
大事なのは自分の「好き」を貫く事なんです

■こちら月夜野♡カンパニー 十六夜ありさ

端的に言うとバニーガールです(笑)
衣装製作が上手く行かない新菜は海夢と尋ねた手芸用品店で思い込みのせいで自分の視野が狭くなり違うやり方を失念していると指摘されます
それをおごりのせいだと新菜は落ち込みますが店員さんは「失敗も楽しめばいい」と背中を押してくれました
良い店員さんですね、失敗したらまた買いに来てくれるしね(笑)
この衣装で友達とハロウィンパーティーに繰り出しますがその中に何故か新菜の姿も・・カースト上位に囲まれ窒息寸前です(汗)

■生徒会長は№1ホスト 麗様

文化祭の風物詩「ミスコン」が今回は性別逆転で開催!
要するに男装ですね
心寿で培った経験に加えこれまでコミュニケーションを避けていたクラスメイトとも協力し完成へと近づけて行きます
見せどころのメイクでは時折見せる職人気質の超集中力を発揮しクラスの注目を独り占め!
カーストトップ・・とは行きませんが「仲間」として受け入れられたのは間違いありません
人としての幅が広がった新菜は新しい感性を人形へと還元することでしょう

■太・・

今回は恋にときめく海夢に重大な問題がのしかかります
いや・・・出っ張った下っ腹がズボンにのしかかります(笑)
ヒロインが太るイベントってそうそうないと思うのですが、この漫画は男性主人公が食欲や性欲で道を踏み外す可能性が皆無なのでヒロインが踊り続ける宿命にあるようです
まぁそれでこその海夢とも言えなくはないのですが・・・
食べて太らないと高をくくっている人間がリミットオーバーになると一気に太りますからね
誰もそんな海夢を見ても幻滅しないから大丈夫ですよ・・・ね?

■棺合わせ

今回チャレンジするのはホラゲー「棺合わせ」のキャラです
その前に新キャラ「緒方旭(おがた あさひ)」の投入
彼女は造形レイヤーと呼ばれるコスプレアイテムを専門で作ってコスする人なのですが、モノづくり職人魂を触発された新菜のラブコールに応じてコスイベントで顔を合わせます
そして社会人でコスプレをしている「ミヤコ」とカメラマンの「涼香(すずか)」もここからコスプレグループに参加し大人ならではの視点や経験でアドバイスをしてくれるようになります



ここで問題がひとつ
「棺合わせ」は6人のキャラで構成されています
海夢・造形レイヤーの旭、女装レイヤーのあまね、社会人コスプレイヤーのミヤコ・・・あと2人
と言う訳でジュジュ様&心寿が再登場!
これ待ってた人多いと思います!



更には電車の事故で帰れなくなった新菜が海夢の家に泊るイベント発生!!!
お互い内心穏やかではない中で、必要な物を買いに行った新菜は一計を案じます
要は寝なければいい(泊まった罪悪感減)→エナジードリンク→もっと効く強壮剤!!
そうして絶倫コーナーを吟味する新菜の背中を見て固まる海夢(笑)
「今日するの・・・?」
そして2人の夜は・・・何事もなく更けていきます(笑)



グロ苦手なジュジュが妹の為に奮闘するシーンも見ものですが、登場から海夢によそよそしかった旭の態度の理由が判明
「実は海夢が推し」
尊すぎて目も合わせられなかったそうです(笑)

■天命のハニエル

さぁ次は「冬コミ」の準備に入っていきます
小道具に目覚めた新菜が海夢にアプローチして引き出したキャラは「天命のハニエル」
独特なキャラ描写より新菜が気になったのが原作者の「司波刻央(しば ときお)」のキャラクター
自信と矜持と我の強さを前面に出し自分の物差しで相手をバシバシ批判する超難物と言える人物です
でもそんな彼が作り出した「ハニエル」というキャラの魅力にどんどん引き込まれて行きます



イメージを表現出来ない新菜は人形しか見て来なかったゆえの「経験不足」の壁にぶち当たります
苦悩する新菜をよそに海夢はクリスマスでの告白に向けて準備を進めて行きます

・クリスマスの予定合わせ→OK

・ネイル、美容室での身支度→OK

・食事の買い出し→OK

・赤の勝負下着→OK


・・・しかし・・・・
五条家のクリスマスイベント→なし(チーン)
祖父と孫の2人暮らしでクリスマスはないか~(笑)



迎えた「冬コミ」当日
突如現れたハニエルが会場の話題を独占します
超人気コスプレイヤークラスの囲み、とんでもない完成度の衣装に度肝を抜かれるミヤコ、尊さがMAXを超え嬌声を上げる旭(笑)
その盛り上がりの熱は会場を超えハニエル好きの漫画家「溝上将護(みぞうえ しょうご)」からついに原作者司波の耳に届きます・・・



表現への飽くなき追求からちょっと新菜が変なモードに入ったのが気になりますが、概ねハニエルは好意的に取られ海夢にもプロコスプレイヤーのスカウトが声をかけてきます
かなりの盛り上がりを見せたハニエル編から新菜&海夢のコスプレ道は更なる高みに行くのでしょうか??・・・っていうかもうちょっと恋愛パートも進めてあげて!!
ここんとこかなり海夢がから回っておもしろ・・もとい、可哀そうですよ!!



序盤は海夢との立場の違いを勝手に意識しすぎて気後れしていた新菜でしたが未だ恋愛感情までいっていないのが気になります
海夢の父に「娘をよろしく」と言われて「栄養に気を付けます」って返してましたからね(笑)
ご飯じゃねーよ!!目線が保護者⁉

luck’o
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