葬送のフリーレン 1巻(アベツカサ/原作・山田鐘人)大切な人たちの思い出を追ってエルフの少女は終わりのない旅に出る。

葬送のフリーレン(1) SF・ファンタジー

連載開始から話題となっていた魔王を倒した勇者一行のその後を描いたアフターストーリー開幕!

タイトル
 葬送のフリーレン(1) 
作者
 アベツカサ(原作・山田鐘人) 
出版社・掲載誌
小学館・週刊少年サンデー
刊行日
2020年8月23日
ジャンル
ファンタジー

インデックス

  • 第1話 冒険の終わり
  • 第2話 僧侶の嘘
  • 第3話 蒼月草
  • 第4話 魔法使いの隠し事
  • 第5話 人を殺す魔法
  • 第6話 新年祭
  • 第7話 魂の眠る地

主な登場人物

♡フリーレン
勇者一行の魔法使い、エルフ、人間を知る旅に出る、魔法集めが趣味

♤ヒンメル
勇者、ナルシスト

ハイター
勇者一行の僧侶、大酒飲み、聖都の司教を務めた後隠居

アイゼン
勇者一行の戦士、ドワーフ

♡フェルン
フリーレンの弟子、孤児でハイターに引き取られていた

♧クヴァール
魔王の部下で腐敗の賢老の異名を持つ、人を殺す魔法(ゾルトラーク)を開発した

♡フランメ
伝説の大魔法使い、フリーレンの師匠

ストーリー概要

勇者一行、魔王を討伐し平和が訪れる(Point①)

その年50年に一度の半世紀(エーラ)流星が降る
  ↓
50年後、再び集まった勇者一行で半世紀流星を見る

ヒンメル死去

フリーレン、人間を知る旅に出る
  ↓
20年後

ハイターの元を訪れる(Point②)

ハイター死去

フェルンを弟子にとる
  ↓(Point③)
7年後

魔王の部下・腐敗の賢老クヴァールの封印が解ける

フリーレン、クヴァールを倒す(Point④)
  ↓
1年後

アイゼンの元を訪れ、大魔法使いフランメの手記を探す(Point⑤)

ポイント紹介

Point①魔王討伐後の平和

魔王を討伐した勇者一行はその年50年に一度訪れる半世紀流星を4人で眺めると、50後も一緒に流星を見ようと約束してそれぞれの生活に戻っていく。50年後、その約束は果たされたが直後にリーダーだった勇者ヒンメルが旅立つ。たった10年、されど10年共に過ごした仲間の別れに涙したフリーレンは人間を知る旅に出かけるのだった。

Point②生臭坊主の罠

ヒンメルの死から20年が経ち、僧侶ハイターにも終わりの時が近づいていた。ハイターの元を訪れたフリーレンは、彼が養っている孤児のフェルンを弟子にして欲しいと頼まれる。しかし未熟な魔法使いの末路を知るフリーレンはこれを断るとハイターはある依頼を持ちかけてきた。

Point③約束の花

勇者ヒンメルの像とその周囲を片付ける依頼を受けたフリーレンは最後の仕上げにヒンメルの故郷の花である蒼月草を備えようと探し始めるが半年経っても見つけることは出来なかった。思い出の花に固執するフリーレンだったがエルフではないフェルンはある事を憂慮していた。

Point④80年の重み

かつて魔王の部下で人を殺す魔法(ゾルトラーク)を発明した腐敗の賢老クヴァールの封印が解けそうになっていた。フリーレンはクヴァールの退治を引き受けて彼の封印が解けるのを待つが、時間は魔族にも悲しい現実を突きつけてきた。

Point⑤戦士の依頼

かつての盟友、アイゼンが依頼してきたのはフリーレンの師である大魔法使いフランメの手記であった。そこには死者と対話する方法が書かれているとのことだったが、手記が示した場所はとんでもない所であった。

名セリフ3選

①『・・人間の寿命は短いってわかっていたのに・・なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう・・』

ヒンメルの葬儀でこぼしたフリーレンの言葉。10年過ごした記憶と一緒に涙が溢れてくる。

②『私がこのまま死んだら彼から学んだ勇気や意志や友情や、大切な思い出までこの世から無くなってしまうのではないかと。』

死のうとしていたフェルンにハイターが自らの思い出を重ねて言った言葉。この言葉でフェルンは救われるのだった。

③『必死に生きた人の行きつく先が無であっていいはずがありません。だったら天国で贅沢三昧していると思ったほうがいいじゃないですか』

ハイターが語る天国論。時には都合のいい考えも必要と説いた。

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