第21回 乍藤和樹「片田舎のおっさん、剣聖になる」を読む!

片田舎のおっさん、剣聖になる04 SF・ファンタジー
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは乍藤和樹「片田舎のおっさん、剣聖になるです

副題として「ただの田舎剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件」付いています

一時期webの広告でよく紹介されてましたね

僕はいつも通りナタリーの試し読みで知ったと思います(思う壺)

主人公が知らない内に俺TUEEEになっているとか、盲目的に師事している弟子が持ち上げてくれるとかラノベ的展開に大きな違いはないのですが、作画の雰囲気が好みで読み続けています

このまま面白い展開なってくれればと期待している作品です

作品概要

【作品名】
 片田舎のおっさん、剣聖になる 
【作者】
漫画・乍藤和樹
原作・佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ
【連載期間】
 2021〜 
【巻数】
既刊4巻
(2024.1現在)
【掲載誌】
どこでもヤングチャンピオン
【ジャンル】
ファンタジー・バトル

作品紹介

1巻を読む!

主人公は「ベリル・ガーデナント」
王政国家レベリス王国の超片田舎で剣を教える道場師範をしています
嫁ももらわず小さな道場で子供たちに剣を教える日々・・
そんな分相応な人生にベリルは満足していました



しかしかつての教え子「アシューリア・シトラス」が現れ事態が急変します
このアシューリア、子供の頃から筋の良い子で4年も教えるともうベリルの手を離れるレベルに成長していました

そんな彼女の現職は「レベリオ騎士団団長」
国中に剣士の中でも選りすぐられた国家お抱えの騎士団のトップがベリルに持ち掛けて来たのは「レベリオ騎士団特別指南役」への推薦話でした
しかも「国王の御璽印章」付き(要するに強制イベント)
こうしてベリルは場違いを超越した立場で精鋭騎士団を指南する事となります(チーン)



このパターンだとベリルの実力は2通りです

①大して強くないのに偶然の産物が評価され尊敬されるダメ剣士
②自己評価は低いけど実は俺TUEEE系の最強剣士

答えは②です!

ベリルは片田舎の師範では収まらない程の剣の実力を有していましたが、それを発揮する場や機会がなかったのですが才能豊かな弟子たちはそれを見逃していませんでした
その最たる者がアシューリアなのですが、その他にも次々に大成した教え子たちが登場します

冒険者ギルド最強の冒険者「スレナ・リサンデラ」
レベリオ騎士団員「クルニ」
魔法師団エース「フィッセル」



そんな身に余るほどの畏敬の眼差しに反し、レベリオ騎士団の団員たちは片田舎の師範をマヒャドより冷たい視線と態度で迎え入れます
例えると満員のマラカナンスタジアムのブラジル代表戦で自分以外の全員がブラジルサポーターってくらいアウェーです(わかるか!!)

その急先鋒である副団長「ヘンブリッツ・ドラウト」は開口一番に手合わせを願い出てきました
彼が発するのは「敵意」を通り越した「殺気」
「田舎のオッサンが過去の指導歴を自慢げにぶら下げて団長に擦り寄ってんぢゃねーよ!」って空気をアリアリに感じます(笑)
ヘンブリッツは優男のような見た目に反し騎士団一の怪力を持つ男・・その戦いの結果は・・



「ベリルの圧勝」



これにはヘンブリッツを始め騎士団員も二の句をつげませんでした
大成した弟子に祭り上げられても、騎士団の実力者に自分の腕が通用してもベリルは気を緩めません・・・何気に自制心強いな、このオッサン・・・
卑屈な中年剣士の未来はどっちだ⁉

2巻を読む!

ヘンブリッツに次ぐ刺客は王国最強の魔術師・魔法師団長「ルーシー・ダイアモンド」
見た目はかなり幼女ながら実年齢は不明、その魔術の才能から国に魔法兵器として管理されているほどの危険人物です
その才能の大きさ故に本気で闘える相手と出会う機会がないというある意味では不遇の人物であります
そんな危険人物が本気を出して良さそうな相手を見つけたとなれば・・・有無を言わさず襲って来るに決まってます(汗)
ルーシーはフィッセルの直接の上司なので情報が伝わっている分厄介でした(チーン)



ルーシーの強制イベントを乗り越えたベリルはスレナから持ち掛けられた冒険者ギルドの依頼を引き受けますが、彼の実力を不安視するギルド幹部を納得させる為にまた望まない一戦が設けられます(この人受難続くな)
相手は冒険者ギルド最高ランク「ブラックランク」
人の域を超えたと言われる強さを持ちかつて倒したドラゴンから作った剣「竜双剣」を持つ剣士
「スレナ・リサンデラ」!!



教え子との戦いに腹を括ったベリルでしたが、想像を遥かに超えるスレナの強さに防戦一方・・かと思いきや冷静に反撃のタイミングを図り見事逆転勝利!!
騎士団、魔法師団、冒険者ギルドと戦って勝ち永らえたって事ですよね・・オッサン強すぎる!!



若手冒険者育成の為新米冒険者「ポルタ」「二ドリー」「サリカッツ」そしてスレナと一緒に指定のダンジョンに向かいますがここでも想定外の強敵が待ち構えています(お約束)
なんとパーティーを襲ってきたのは魔獣「グリフォン」
しかもギルドが討伐に失敗した強力な個体「特別討伐指定個体(ネームド)のゼノ・グレイブル」
これは掛け値なしに強い!!

初動の遅れからポルタが負傷してしまいパーティーを逃がす為にベリルが囮になります
さすがにこの相手では・・・互角⁉
まさかグリフォンまで倒してしまうのか⁉

3巻を読む!

スレナとのコンビプレーでゼノ・グレイブルを倒したベリルはギルドからの信頼を得て一件落着です
冷静に相手の力を見極めその時に必要な行動を瞬時に取れるベリルの実力はこれでレベリオ軍全てが知る所となりました
これを本人が望んでいるかは別として・・・



次なる新キャラは鍛冶師の「バルデル・ガプス」
剣を打つ為には剣を知るべきとかつてベリルの道場に通っていた人物です
腕は確かなのですがいかつい見た目とは裏腹に情に脆く詐欺師の的になっているちょっと(かなり)残念なオッサンなのでした
当然の如くバルデスもベリルの腕を高く評価する一人で、今回討伐したゼノ・グレイブルの鉤爪を使ってベリルの剣を打ってくれる運びになります
バルデスの特技は「握手」で相手の実力を把握出来る事・・握手だけに(笑)
さて、彼が握ったベリルの手の先には何が見えたのでしょうか???
それは先々のお楽しみ!



そして新シリーズに突入します
今度のお相手は首都バルトレーンで活動する盗賊団「宵闇の魔手」
そこに所属する少女「ミュイ・フレイア」がベリルにスリを働こうとした事から状況が動き出します
ミュイは死んだ姉を生き返らせる資金を集める為にスリを働いていましたが、ベリルに捕まえられた彼女は魔法師団に預けられます(彼女が魔力持ちの為)
ルーシーを相手取り必死の抵抗を見せるミュイでしたが、「蘇生の魔法」など無いと聞かされ肩を落とします

そんな彼女の代わりに内心怒り心頭の大人が2人・・
ベリルとルーシーは連れだって宵闇の魔手のアジトに赴きお仕置き大作戦を開始します
ブチ切れた王国トップクラスの剣士と王国最高の魔術師による襲撃・・結果は火を見るよりも明らかでした
多人数相手でもものともしないベリルに、全身魔装具で固めたリーダー「宵闇」を苦も無くフルボッコにするルーシー
・・本当に大人げない(汗)
多分この2人が本気を出したら国家軍隊級が相手でないと止められないでしょう!



無力な子供に代わって怒り、力になれる大人ってやっぱり素敵ですね
ここまででベリルは人の為なら本気になるし怒れる人物なんだとわかりました
カッコいいオッサンです!

4巻を読む!

ルーシー怒ると一切加減しないんですね・・怖いよ!!
魔法の指輪やら防具やらでガッツリ身を固めてマウント気味の宵闇を屈服させたのは・・・
ズバリ!魔法で強化した「物理攻撃」!!
そんなのアリか⁉
魔法を弾こうと思ったら拳骨でぶん殴られた宵闇に合掌!



でもここからがお約束です
「お前らが倒した宵闇はわが組織では下っ端・・・」とばかりに彼の後ろ盾となっていた組織の存在が明らかになります
と言っても一部のメンバーが出て来ただけなのでまだ全容はわかりません
とりあえず今の所出て来たのは

・「司教」と呼ばれるトップがいる
・「シュプール」という剣士、実力はベリルと互角以上⁉
・「ロバリー」宵闇にいた剣士、かなり強い
・シスターっぽい恰好をした女
・「ギャミ」という顔に傷を負った剣士



その中でギャミはレベリオ騎士団に囚われた宵闇を始末しに現れます
宵闇を襲いクルニを手玉に取りますがそこに駆け付けたヘンブリッツと・・・町中追いかけっこ!!
必死に逃げるギャミと追跡中に破壊した物の弁償を保証して追いかけるヘンブリッツ・・真面目か⁉
でもその真面目さが戦いにも現れ何としても逃げようとするギャミの出し抜かれてしまいます
彼はもうちょっとずる賢さを学んだ方が良いですね

結局隊長のアリューシアにケツを拭いてもらう羽目になります
ここでギャミは死亡です(チーン)



ここからは謎の組織vsベリルファミリー(?)との戦いになりそうです
今回は弟子キャラも登場しなかったのでこの辺で新キャラは打ち止めですかね?
というかこれ以上手練れのキャラが仲間になったら敵なし過ぎますよね
後半は出番がなかったベリルですがようやく実力が均衡した敵と戦えるのでしょうか?



5巻に続く!

※新刊は不定期更新となりますので悪しからず!

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