
こんにちはLuck’oです
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今回はセンターバックをテーマにした異色のサッカー漫画
「Mr.CB」を紹介していきます
TheWorkData
【作品名】 |
Mr.CB |
【作者】 |
漫画・谷嶋イサオ 原作・綱本将也 |
【連載期間】 |
2018〜 |
【巻数】 |
1〜9巻 |
【掲載誌】 |
ヤングチャンピオン |


Category
サッカー
日本サッカー界で一時代を築いた名CB吉永が無名の高校生CB千明と出会い所属チームを昇格へと導いていくストーリー
ドラマ
3部リーグになるとスポンサーなどお金の問題やバラツキのある選手のモチベーションなど生々しい部分が露わになってきます。そんな悲喜こもごもの成長ドラマが凝縮
経営
GMの桂木をメインの1人に置く事で、親会社との関係などクラブの裏側や水面下の戦いもフォーカスしています


PowerWord
東京ワンダーズ
東京をホームタウンに置くプロサッカーチーム。4年前に吉永を迎え華々しく1部入りを表明するが現在も3部であえいでいる
NF3
日本プロサッカーリーグの3部カテゴリ
アナゴン
ワンダーズのマスコットキャラクター、アナゴがモチーフだが可愛くない
TIGRIS
ワンダーズの親会社だがサッカーには関心がない
横浜フィールダース
吉永がプロデビューを果たしたチーム、現在は消滅している
ミスター・フォーク
主水のあだ名、シーズン終盤に必ず調子を落とす事が由来


Review&Character
拾ったのは原石⁉
東京ワンダーズを1部に昇格させる為に元日本代表「吉永衛」が華々しく加入してはや4年。チームは未だ3部カテゴリのNF3を抜け出せずにいた
新シーズンを前にして吉永は不思議な高校生「千明明」と出会う
明は地元高校に通う高校生でサッカー部に所属していたが目立った選手ではなかった
しかし彼のある能力に驚いた吉永が自身の年俸と引き換えでチームに獲得を要請する
果たしてこの青年は未完の大器か⁉はたまたただの凡才か?

元日本代表が見出した男の成長を描くストーリーの幕開け!
もうひとつのワンダーズ
東京ワンダーズと契約した明が吉永の指示で送り込まれたのは「もうひとつのワンダーズ」、野球独立リーグに所属する東京ワンダーズだった
そこで明がCBとして大事な「目」を鍛えている間に、ワンダーズは元プロ選手で吉永と因縁がある「楳埜」を監督として契約を結ぶ
新体制が着々と進む中、GMの「桂木」は今年ワンダーズが昇格出来なければクラブの売却、解体を進めると会長に約束する
しかもその内容が日日スポーツの「星川薫子」によって表ざたになってしまう
遅れて明もチームキャンプに合流するが、プロとしての技術が不十分な明に吉永自らCBとしての技を手ほどきしていく
備後寛太/古賀コーチ/本田優希

初ユニフォームは野球!目の付け所が斬新過ぎる!
NF3リーグ開幕
遂に始まった新シーズン
待ったなしの状況で明に与えられたポジションはゴール裏の「アナゴンの中」
第1節前半から超ハイラインプレスで相手を圧倒するワンダーズだったが、選手の体力がもたず失速し0ー1で初戦を落としてしまう
楳埜も後半からは指揮を放棄した上、チームは無残な開幕4連敗
サポーターの居座り抗議が起こり、ゴール裏は紛糾するが突然アナゴンから飛び出した明が「自分がチームを勝たせる」と宣言する
崎山
〈東京ワンダーズ〉猿橋/目白主水/蛯沢/鈴鹿/二本柳/岡部/太秦/境
●0ー1 ASリョーマ
●0ー3 出雲エイトミリオン
●0ー2 ジェオネット和歌山
●0ー4 函館36er

序盤のつまずきは鉄板。しかも明のポジションは「アナゴン」⁉
明のデビュー、吉永の離脱
明は初めてベンチメンバーに名を連ねるが登録はなぜか「FW」
劣勢が続く状況でターゲットマンとしてプロのピッチに立った明は、手持ちの少ない技術だけに専念しチームに貢献しようと奮闘する
すると勢い余ってプロ初ゴールをマークし、チームに初の勝ち点をもたらしてくれる
その後チームは3試合連続引き分けで徐々にリズムを取り戻し、晶も途中出場ながら1ゴール1アシストの活躍を見せた
ようやくチームがまとまりそうな所で、吉永が膝を痛めて長期離脱を余儀なくされてしまう
大黒柱を失ったチームに合わせるように攻撃の柱である「目白主水」まで調子を落としてしまうが、明とコミュニケーションをとる内に復調していく
戦力としてはともかく選手たちに愛されている明を見た楳埜監督は、チームのモチベーションを保つために彼をキャプテンに任命する
それが功を奏したワンダーズは8節で待望の勝ち星を手に入れる
△1ー1 四日市コンビナーツ
△1ー1 姫路エグレット
△スコア不明 堺エゴーズ
○1ー0 フェニックス長岡

明のデビューと入れ替えで吉永が離脱。1人になった明は頑張り所!
変化の胎動
親会社のTIGRISスタッフが撤退し、桂木が全権社長に就任する
経営陣的にはチーム解体準備の一環だったが、その裏で桂木は不敵な笑みを滲ませていた
吉永は早期の復帰を目指し膝の手術を決意すると、明は伸び悩んでいるチームメイトの「岡部」と特訓を開始する
その岡部の活躍で勝利し勢いが増すワンダーズだったが、次の相手チームには明が高校時代全く勝てなかった相手「西浦」が在席しリベンジの炎を燃やしていた
1対1の局面では西浦に負けなかった明だったが、滋賀の試合巧者「八島」に上手く利用され試合には負けてしまう
○2ー1 ビンゴ備後福山
●1ー4 マルシャミーオ滋賀

ここで明のライバルキャラが登場。でも初顔合わせは「誰⁉」で(笑)
復調への足掛かり
自分の欠点に悩みたい明だったが、何に悩んでいいのか分からず吉永に相談する
吉永からはイメージトレーニングを提案され猿橋と一緒に取り組むが、成果を出し試合でも好調の猿橋に対し、明はスタメンはおろかベンチメンバーからも遠ざかってしまう
DFラインをノーマルに戻し好調を維持するチームは、残り10試合で首位と勝ち点10差に付け終盤を迎えていたが未だ明のCB序列は4番手のままであった
滋賀戦ではSBの怪我人が出てベンチ入りを果たすも出番はなし
ライバル認定してくれた西浦に顔向け出来るようトレーニングに励む明に続き、吉永がようやくリハビリに復帰してくる
○2ー1 マルシャミーオ滋賀

そうそうプロの世界は上手くいかないよね。そこで気付き成長できるかが鍵
ベンチの3人
クラブハウスを訪れた元日本代表でアトランタ組の「河野敦彦」に期待の言葉を掛けられた明
リハビリに精を出しシーズン内に復帰を目指す吉永
そしてシーズン終盤に調子を落とす事から「ミスター・フォーク」の有難くない異名を持つ主水
開幕スタメンを飾ったこの3人が36節で仲良くベンチを温めるなど誰が予想出来たであろうか?
しかし、不調の原因を吉永に深堀りされる事で本当は不調ではないと知った主水は最終節を前に再びコンディションを上げ万全の状態で最後の勝負に踏み出していく
そして迎えた最終節
勝てば文句なしで2部昇格を決めるワンダーズのスタメンに名を連ねたのは主水、吉永、そして明の3人だった・・・
○2ー1 境エゴーズ

それぞれ別の事情でベンチに座る3人の会話が面白い。主水が意外にも繊細(笑)


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9巻(2022/4/20発売)
久しぶりのスタメンにも関わらず阿吽の呼吸でゴール前を締める吉永と明
勝ちは絶対に譲れないASリョーマも元NF1で得点王争いもした新堀を中心にゴールに迫って来る
ピッチサイドでは大口スポンサーを呼んでいるのに社長桂木の姿が見えずてんやわんや
彼はどこに姿を隠したのか?
相手の勢いを押し返したい明はセットプレーで「ある事」を提案するがこれがチーム内に大きな物議を醸しだす・・
緊迫の前半戦を描く第9巻!


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