第66回 岡Q「ミドリノバショ」を読む!

ミドリノバショ07 スポーツ
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは岡Q「ミドリノバショです

この作品は1巻発売から注目して紹介していましたが第2部移行に伴いちょっと間が空いてご無沙汰していたので読み直しも兼ねて再読します
ビリヤード漫画といえば「キング・オブ・ザ・ハスラー」とかブレイクショットなどが有名だと思いますが、ちょっとコア層の遊びと化したビリヤードを取り上げてくれる作品自体稀少と言えますし、コミックの至る所にビリヤード愛が溢れたコーナーがあるのが良いんですよ!
これを読めばビリヤードがしたくなる!と言い手も過言ではないと思います

作品概要

【作品名】
 ミドリノバショ 
【作者】
岡Q
【連載期間】
 2020〜 
【巻数】
既刊7巻
(2024.7現在)
【掲載誌】
裏サンデー

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「ビリヤード」です
大枠で言えば「スポーツ」ですね~
最近このジャンルの漫画ってあまり見かけませんが海外では人気スポーツのひとつだしもうちょっと光が当たってもいい気がしますが・・・相撲と野球以外は不毛の国ですから(笑)

■メインキャラクター

「蒼井翠(あおい みどり)」
主人公、13歳の女子中学生、祖父の影響でビリヤードを始め公式戦の経験はないがプロ顔負けの腕前

「沢木勲(さわき いさお)」
翠の祖父、京都の街外れにあるビリヤード場&カフェ「球撞楽(たまどうらく)」を経営、若い頃「関西の魔王」の異名を持つ賭博(ウラ)ハスラーだった

「平田民生(ひらた たみお)」
東京から転校してきた高校1年生、クラスメイトにイジメられていたが翠にビリヤード勝負で助けてもらう、以降球撞楽でバイトを始める

■天才ビリヤード少女、バレる!

京都の閑静な町で暮らす少女が世間に知られるのには2ステップありました

まずステップ①
元プロハスラー「菅以蔵(すが いぞう)」来店
彼はプロでもトップクラスの実力者でしたが、暴力事件をきっかけにプロ連盟をクビになり現在は「喧嘩屋」の異名を響かせる荒事専門の人間に成り下がっていました



菅は沢木の居所を突き止めるとかつての恨みを晴らすべく勝負を持ち掛けてきます
(説明しよう!かつての恨みとは若かりし頃調子こいていた菅を現役バリバリの沢木がビリヤードでボッコボコにした出来事である!要は逆恨み!)
でも沢木は引退を理由にあっさり断り、代わって立ったのが孫の翠でした

「喧嘩屋vs女子中学生」
見なくてもわかりそうな結果を裏切り翠はトッププロと互角の戦いを見せ最後は菅の棄権で勝負はつきます



続いてステップ②
菅敗北の噂を耳にしてトッププロの「沖田亮司(おきた りょうじ)」来店
関東四天王の1人にして世界ランキング25位のガチプロです
彼の目的は菅を倒したハスラーとの勝負でしたが、蓋を開けてみれば相手は女子中学生・・でも沖田は怒る事も取り乱す事もなく勝負を挑んできます
実は菅と沖田は師弟関係にありアウトローに身を堕とした師匠に忸怩たる思いを持っていました
そこへきて菅敗戦の報を受け真偽を確かめに来たという訳です
4時間を超える戦いを翠は見事に制しプロに2連勝を飾ります!



菅と沖田の和解で閉じた勝負は他のトッププロの耳にも噂として届きます
・・噂の張本人は菅でした・・

■カテゴリー6

ここで日本ビリヤード界のトップ6「カテゴリー6」が登場します

「不屈の富士見・富士見悠紀(ふじみ ゆうき)
「バーバリライオン・立神晃(たてがみ あきら)
「火の神(ヒヌカン)・玉城剣誠(たましろ けんせい)
「トリックスター・円零(まどか れい)
「氷の女王・水都響(みなと ひびき)
そして沖田の6人です

どいつもクセがありそうです(汗)

クセと言えばビリヤードに目覚めた民生は翠行きつけのショップ「3QSports」に行きます
彼が気に入った5万円のキューを翠は「2万円」にまけてと頼みます
出来るかぁぁぁぁ!!!原価って知ってる??
この子も末恐ろしい・・・

■翠公式戦デビュー

翠と民生は沢木のお使いで東京に出かけますが待っていたのは何と菅!
お使いは名目で今回の目的は東京で行われるアマチュアトーナメントに翠を出場させる事でした
初めての公式戦で気後れするかと思いきや、ハンディキャップを一番上級に設定する強気で一気にトーナメントを勝ち抜きます
翠は登場時からプロ級の腕前なのでチート過ぎてアマチュアでは相手になりません(汗)

■初の女性対決

衆目を集める翠にカテゴリー6の1人・水都響が接近してきます
日本女性ランキング1位にして世界女性ランキング11位のハスラーと真剣勝負の場を得て喜ぶ翠でしたがこれは水都の周到な作戦でした
試合場所は水都が経営する店「EDEN」
初めての完全アウェーは翠を覚醒させるのか?それとも心をへし折ってしまうのか?



計算された完全アウェーの状況は翠のリズムを徐々に崩していきます
何をやっても上手く行かない翠は焦った結果膝を怪我してしまい、心も折れそうになります
試合は中断され意気消沈する翠に沖田が球撞楽常連ジイさん’sの声を届けてくれていつものビリヤードを楽しむ気持ちが蘇って来ます
どこまでもイケメンなやつ・・・

■舞台は世界へ

初の完全アウェーは水都の試合放棄という形で終了します
非公式ながらも元プロ3人を破る快進撃を見せる翠・・・凄いですね~
ここで沢木が心臓の持病で倒れてしまいますが、彼は病気の治療はせず運命に身を任せる事を選択
それに納得がいかない翠は菅のアドバイスを受け沢木の生きる活力になろうと決めました
14歳の誕生会で具体的に目標を提示します
それは「ナインボールの世界王者」になる事!!
沢木に結果を見届けるまで死ねないという気持ちを持ってもらう為と、バックアップをする菅の意向で「ポケットビリヤード史上最年少世界王者の記録(16歳)」を破る偉業への挑戦を兼ねていました



見据えるは世界!
物語は「Part2」へと続いていきます

■チーム翠誕生!

翠の誕生日から3ヶ月後
菅は翠が世界で勝つためのプロ集団「チーム翠」の設立を宣言します
初期メンバーは監督の菅、選手の翠、雑用係の民生でスタートです!・・・小規模・・・



菅が指摘する翠の長所であり弱点は「無謀系の猪突猛進型」
もちろん翠の良さを消すことなく公式戦で勝てる戦い方を身に着けるのが目的です
その敵在地に菅が指名したのが彼の地元「神奈川」
そこで「菅のナインボール最強の弟子が対戦相手を求めている」というSNSの情報を流し武者修行の相手を募る作戦です・・雑!!!



その野良試合の最初の生贄(失礼)
湘南の人食い鮫「鮫嶋真白(さめじま ましろ)」
輩スタイルな割にピュアな名前(笑)
でも全国アマチュアランキング5位でSA級の実力者です
そんな強者相手に翠は・・・ルールを腕に書いてカンニング⁉
「この期に及んでカンニング手首(ペーパー)だと?正気かテメー?(by菅)」(笑)
一見オラオラに見える鮫嶋ですがその実力は本物で翠が持つポテンシャルにすぐ気づいてしまいます
何を隠そう実力に対し控えめな性格の鮫嶋をオラオラにするよう指導したのは菅なんです
・・・沖田といい彼に絡むとビジュアルが輩になるそうです(笑)

■相手を不幸に陥れる死神

菅の作戦通り着々と実戦経験を積む翠の次の相手はプロ国内ランキング8位でINFINITY⑧店長「宮内謙二朗(みやうち けんじろう)」の息子「宮内謙人(みやうち けんと)」



アメリカでの生活が長く日本では未知数な人物です
しかし事前のエピソードでわかるのは「勝敗に異様にこだわるサイコパス」
一見フレンドリーな雰囲気を出していますが、勝負事に関しては生きるか死ぬかぐらいの駆け引きを平気でして来ます



菅からは「いつも通り」とアドバイスを受けた翠ですが、謙人の身振りや言動に惑わされていきます
ここ一番のポイントで謙人に追いつけず「運」に見放されたと感じる翠でしたがそれこそが謙人の思う壺でした
真剣勝負で生じる僅かなズレを相手の心理状況を踏まえ巧みにコントロールする・・これこそが謙人が「相手を不幸に陥れる」と言われる所以でした
鮫嶋戦もそうでしたが翠のウィークポイントは「メンタル」です



Part2から登場しているビリヤード初心者で翠の大ファン「長内優海(おさない ゆみ)」
彼女の登場で翠は息を吹き返しそうですがもしかしてチーム翠3人目となるのか⁉
・・・オラオラ監督と初心者男女ってバックアップとしては頼りないが・・・
なんにせよ世界で勝つにはチームとしての充実も問われて来そうですね!



既に腕前はプロ級なので上手い素人を脱するにはやはり内面的な成長が欠かせません
あと16歳までに背が伸びれば申し分ないのですが(笑)
マジで体力と体格は大事みたいですからね、成長期に期待です!
残念ながら民生との恋愛展開は期待薄っぽいです・・・まぁ沖田みたいに実力も人格も優れた大人がいると民生が霞むのはやむをえません(笑)

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