第27回 おむ・ザ・ライス「運命を信じない彼が言うには」を読む!

運命を信じない彼が言うには05 恋愛
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのはおむ・ザ・ライス「運命を信じない彼が言うにはです

この作品は表紙買いでしたね
自分が年取ってきたので(汗)社会人の恋愛にしてはまどろっこしい展開も一部あります(せっかち?)が、運命の赤い糸を具現化して恋愛の駆け引きを楽しめる作品だったと思います
女の子可愛いし男子もカッコいいので絵柄的にも結構好みですね

この度5巻で完結したので改めて読み直そうと思い取り上げました

作品概要

【作品名】
 運命を信じない彼が言うには 
【作者】
おむ・ザ・ライス
【連載期間】
 2020〜2024 
【巻数】
全5巻
【掲載誌】
pixvシルフ
【ジャンル】
恋愛

作品紹介

内容的にはガッツリ「恋愛」です
主人公が社会人ベースなのでちょっと大人な恋愛?と思いきや彼氏いない歴=年齢のヒロインとそんな彼女に大学時代から想いを寄せる男性との恋愛なので基本甘め(スゥィ~ト)な感じになってます



主人公(♂)の「藤航介(ふじ こうすけ)」は26歳の営業マン
学生時代はサッカー部で今もフットサルに精を出すスポーツマンタイプ
見た目も落ち着いていて結構モテそうな感じがします



そんな彼がここ3年想いを寄せているのが大学で同じ研究室だったもう1人の主人公(♀)「長谷川ゆか(はせがわ ゆか)」
彼女は高校時代から「白馬の王子様」に憧れている「キラキラ運命信者(藤談)」でした
そのせいで「年齢=彼氏いない歴」なのに藤は友達以上恋人未満・・というかただの飲み友達から進展することなく現在に至ります



何とかゆかとの距離を縮めたい藤にはある日を境に謎の現象が付きまといます
それは・・・「運命の赤い糸が見える」んです!!!
いやいやいやいや!!!!
ゆかならまだしもリアリストの藤にそんな物が見えても・・・結果は「無視」(チーン)
お膳立て設定が台無しです(笑)
その理由として自分の小指に繋がっている相手が全くわからない事が挙げられます
・・・キレイなお姉さんとは限らないですからね(ゾーーッ⁉)
でも自分だけならそれで済むのですが・・・見えるんです・・・ゆかの小指から繋がる赤い糸が・・・この糸はどこに繋がっているのでしょう⁉



というか世の中全ての赤い糸が見えたらうざったいし、かといって近隣の人だけ見えるのも主観的過ぎるしこの設定はあまり突っ込んじゃダメなヤツですね(笑)



当たると有名な占い師「マダムのりこ」の助言(?)でちょっとゆかが藤を異性として意識し始めますが、逆に距離感に戸惑い雰囲気が微妙になってしまいます
それを払拭する為に2対2の飲み会をセッティングした場でとんでもない事が起こってしまいます



ゆかの小指の赤い糸は藤の先輩でイケメン営業マン「石田勇輝(いしだ ゆうき)」の小指に・・そして藤の赤い糸はゆかの後輩「安倉幸帆(やすきら ゆきほ)」の小指に・・・・
1巻にして恋愛終了・・・というか始まってませんけど⁉



というのが序盤の導入です
まーこの2人が最終的に結ばれるのはマストっぽいですが、2人の間だけで変化をもたらそうにもやたらニブい&ウブい!(笑)
そこでイケメン男子とかわいあざとい女子(?)の投入です!
この2人・・・異様にコミュ力高くグイグイ距離詰めて来ていい働きします(笑)



更に2人をざわつかせるよう石田は「ダブマン」というバンドの熱烈ファンという共通の好みを持ち、幸帆も合コン巡りで彼氏欲しがってる感満々でお互いに異性の影をチラつかせます
案の定2人は焦るんですがモヤモヤ感が募るばかりで重い腰が上がりません!
・・・早く告れよ・・・



思い悩む藤が思わず赤い糸を触ると・・・「ほどけた」・・・所で藤パート終了です~



3巻からは「ゆかパート」に入って行きます
今度はゆかに「赤い糸」が見えて彼女が運命と向き合う形になります
結論から言えば赤い糸は藤に繋がっていました・・・が、だからどうすればいいのかがわかりません
・・・メンドクサイ大人ですね(笑)
それでも拙いながら藤へのアプローチを敢行しようとしますが、その時の藤は絶賛幸帆と食事に遊びに忙しい状態でした(チーン)
でも2人は付き合っている訳ではなく、恋人探しのバイタリティ溢れる幸帆に藤が感化されているだけで特に進展があるわけでもありませんでした



とはいえ仲睦まじい2人を目の当たりにしているゆかにダメージが無いわけではありません
というか大ダメージです(笑)
結局石田&幸帆の意識高い系コンビは藤とゆかに焦燥感を与える以外大きな関与はありませんでしたね
良かったような残念なような・・・



モヤモヤばかりが先行するゆかパートでしたが最後は思い切ってゆかから藤に告白(のようなもの)を敢行し2人は付き合う運びとなりました
でもゆかには大きな疑問が残ります・・・
「付き合うって一体何するんだ⁉」
・・・・・・
・・・・・・前途多難・・・・・
ゆかは確かに運命論者ではありますが、運命を実現する為の勇気もちゃんと持ち合わせていたのがいい結果に結びつきましたね



4から完結の5巻は「お付き合い編」です
・・・が、キスもしない手も繋がない小学生のような恋愛が始まります(笑)
付き合った事ないなら小学生と同等か??(失礼)
藤の方はさすがにその先までイメージしていますが、ここまで歩みの遅い恋愛に寄り添ってくれるのは付き合いの長い藤ならではの展開かなとも思います



じゃあ外から乱してみましょうか?(ニヤリ)

まず学生時代の友達で人間スピーカーの「星野淳子(ほしの じゅんこ)」
表立って藤を「彼氏」と言うのが恥ずかしいゆかがトンデモ行動に出ます・・が、それほど波風は立たず

お次は藤の取引先社長の姪御さん「綾瀬花怜(あやせ かれん)」
ゆかとは真逆のお色気系女子で「運命論者」
でも蓋を開けてみたら運命というよりただの惚れっぽい女で障害物には足らず



石田と幸帆も含め外部からの疎外よりこの2人は自分の内面と向き合う事が大事みたいです
それと仇敵ポジだった幸帆が心強い味方になってくれたのはいいんだけど・・彼女がアグレッシブ過ぎてゆかの影が薄い(汗)



お付き合い編からちょいちょい石田&幸帆の急接近エピソードが挟まれてきて正直そっちの方が大人の恋愛ぽくって面白かった(笑)
ゆか視点になってから藤の「好き」が安定していて安心感多めだったし、それに対してゆかが自信なさから揺らぐのを幸帆が補完してくれる良い展開でしたね
石田は後半使い道なかったな・・・(笑)



こういう甘ったるさはフィクションならではなのでこれはこれで良きと思える作品でした
お付き合いはゴールではなくスタートだと改めて思い知らされましたね~
キャラ可愛いしオシャレな雰囲気も良いのでまた色々な甘い恋愛模様を描いて欲しいと思います
ではこれにて「運命を信じない彼が言うには」読了です!

luck’o
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