今回のお題 「カグラバチ」
こんにちは湖面をたゆたう漫画好き「楽庫(ラッコ)」です
今回は外薗健先生の「カグラバチ」を読んでみました
前回に続きこれも週刊少年ジャンプ作品なんですね
・・・・・・・

ええ!知りませんけど!(ビシッ!)
漫画紹介とかしてる人の動画ではこれから来るって評判もありますよね
なので読んでみました
後で調べたら「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にて1位を獲得、 第70回小学館漫画賞の最終候補に選出なんですね
概要
まず作品の概要は以下の通りです

作品名:カグラバチ
作者:外薗健
連載期間:連載中(2023~)
掲載誌:週刊少年ジャンプ
内容
とりあえず今回は6巻までの内容でお話していきます
ジャンルは「異能力バトル×刀」ですかね
舞台は現代に似た別の世界です
この世界には「妖術師」と呼ばれる異能力者がいます
22年前に日本の南東に突然「小国」と呼ばれる国が出現しそこと日本が戦争になります
これを「斉廷戦争」と呼んでいます
まずこれが予備知識①
小国の攻撃を退ける為に日本中の妖術師が戦線に投入されます
更に国内最高の鍛冶師「六平国重(ろくひらくにしげ)」によって打たれた6本の「妖刀」によって小国を退けます
妖刀は「玄力」と呼ばれる生体エネルギーを増幅し刀を通して妖術を発動します
これが予備知識②
小国を退けた後日本は「神奈備(かむなび)」と呼ばれる妖術師の組織を結成し自衛を強化します
これが予備知識③
父を殺したのは妖術師集団「毘灼(びしゃく)」
手の甲に炎の紋章が付いている
これが予備知識④

という訳で本編に入ると主人公は国重の息子「六平千鈜(ろくひらちひろ)」
鍛冶師の腕は抜群ながらかなり変人な父と辺鄙な山中で2人暮らし
その理由は・・・
「妖刀を打つ鍛冶師(国重)と6本の妖刀を結界で保護しているから」
国を救った程の力を持つ刀とそれを打てる鍛冶師
表沙汰にしたら奪い合いが起きますよね
でも何故か結界は破壊され国重は殺害、6本の妖刀は強奪されてしまいます
これが導入です
なので主人公・千鈜の目的は
「父を殺した妖術師を見つけて敵討ち」
「6本の妖刀を取り戻す」
の2点
その助けとなるのが斉廷戦争後に父が打った妖刀「淵天(えんてん)」
2人で飼っていた金魚を玄力で具現化します
能力は斬撃を飛ばす涅(くろ)・妖術を吸収放出する猩(あか)・身体強化の錦(にしき)
金魚っていうのが可愛いしわかりやすいですね

チヒロは父親を尊敬し家庭を支えていたいい子だったのにこれを機に復讐の炎を燃やす戦士になります
ジャンプの割に結構ダークな展開ですね
復讐に関しては容赦なく殺伐とした行動を取りますが仲間や子供にはとても優しい青年です
ダークヒーローの素養は十分!
ではここからどうなるのか?
まず妖刀が流通していると思われる反社会組織を・・
「片っ端からぶっ殺しまくる」
・・・主人公⁉
結果「刳雲(くれぐも)」を所持する武器商人「双城厳一(そうじょうげんいち)」に辿り着きます
ぶっ殺し作戦成功!!(笑)
その経緯で高い治癒能力を持つ鏡凪一族の生き残り「鏡凪シャル(きょうなぎシャル)」が仲間になりますがこの子もかなりヘビーな過去を乗り越えて来てます
いちいち主要キャラの過去が重い!!

お次は2本目「真打(しんうち)」が闇の競売「楽座市」に出品される情報をゲット
一族を上げて管理・運営する「漣家」と全面抗争!
チヒロは漣家を追放された「漣伯理(さざなみはくり)」を仲間にして対抗
この伯理がかなりダメダメキャラだったのに途中からとんでもない成長を見せてチヒロをバックアップします
が・・・コイツの過去も重い!!
刳雲・真打を無事回収するも今度は毘灼が妖刀の契約者を襲撃
妖刀と契約者は「命滅契約(めいめつけいやく)」によって死ぬまで妖刀の所有権を持ちます
だったら所有者ぶっ殺して契約権奪えば良くね?って運びですよね
3本目「酌揺(くめゆり)」の契約者「漆羽洋児(うるはようじ)」と4本目「飛宗(とびむね)」の契約者「座村清市(さむらせいいち)」が狙われ彼らを守る戦いに身を投じる
というのが大まかな流れですね
どうしても復讐がベースになっているせいかストーリーは残酷なシーン多めです
そこまで悲痛な暗さはないんですが仇敵を目の前にするとかなり相打ち覚悟でも戦おうとします

まとめ
まず最初の感想としては・・
「ワンピースとナルトを足して割ったみたいな雰囲気の絵柄」
まぁこの年代に影響がない訳ないですよね(笑)
異能力設定は結構わかりやすい
妖刀も能力が3つくらいに限定されているので駆け引きも必要以上に難しくないと感じます
そこを使用者の機微で上手く表してるなと・・
登場人物も多めながら癖がハッキリしているので見分けやすい
双城なんかも自分の命と引換でも国重愛を貫く所とかキャラの矢印がわかりやすいのがいいですね
ひとつ気になるのは「柴登吾(しば とうご)」ですかね
元神奈備で国重の友人という立ち位置なんですが完全に「五条悟」枠なんですよ
チヒロがピンチになっても最終的には柴がいるって感じで作品を補完するにはいいんですが危機感が薄れるのは否めない
主人公のチヒロが復讐に妄執している性格なので人を食ったキャラで実力もある柴はストーリーの受け皿になるんですが「柴が出たら勝ちでしょ」って展開に依存しなければいいのですが・・
余計なお世話ですね(笑)
あと目が死んでるチヒロが「路傍のフジイ」に見えるのは僕だけでしょうか・・ですよね
敵や味方を含め主人公より強いキャラが出て来るのはマストとはいえ最近作品バランスを崩しかねないサブキャラがいるというのはいかがなものかなと感じる古いジャンプファンです
孫悟空や浦飯幽助を超える味方っていなかったですもんね
これも時代の変遷なんでしょうか?
最後にこの作品のラッコマッチ率は・・・

70% でした!
面白い・・と思うけど最近の漫画ってサブキャラが濃すぎて主人公薄くなるのがちょっと気になる

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