
こんにちは Luck’oです
このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします
いい作品が見つかれば幸いです
今回紹介する新刊コミックは11/11発売の
「アスペル・カノジョ」9巻(森田蓮次/原作・萩本創八)です

この作品はコミックDAYSで連載されており、新聞配達で生計を立てながら売れない同人漫画家をしている青年・横井くんと、その作品のファンで鳥取から上京してきた女の子・斉藤さんとのちょっと不思議な同居生活を描いています
斉藤さんは「アスペルガー症候群」といういわゆる発達障害があり、ものの考え方や人との接し方、方法論などが他の人とは違うため誤解や衝突を起こしやすい性質の持ち主でした
そんな斉藤さんを障害とうまく付き合いながら頑張れるようサポートする横井くんもちょっと変わった考え方をする青年ですが、優しいというよりが常に丁寧に物事を考えながら物事を進めていってくれます
そんな二人に毎日を追いかけたヒューマンドラマです

こんな人におススメ!
この漫画はこんな人にオススメです!
・アスペルガー症候群を知りたい人
・病気との正しい付き合い方、考え方に興味がある人
・鬱漫画が好きな人
9巻の見所は「横井くんに訪れた心身の変化」です
あらすじ紹介
横井くんの元に一通のメールが届いた
送り主は横井さんの同人誌のファンである餓死山さんだった
仕事で東京に来る予定があり、会ってサイン本を売って欲しいとの申し出だったが、売れないどころか不人気部類の漫画家の横井は初めての申し出に戸惑ってしまう
それでも大事な時の為に人との繋がりを持った方がいいというアドバイスを思い出し会うことを決意する
斉「大丈夫ですか?あんな漫画読んでる奴絶対変態ですよ」
横「俺がその変態漫画描いてんだよ」
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横井くんが斉藤さんに与えた二つのルール
「人の顔と作った物について話すときは一旦ブレーキをかける事」
そうする事で思いつきの言葉をぶつけて相手を不快にさせる機会を軽減させられるからであった
その夜に横井くんは斉藤さんから投げられたある難しい質問をやり過ごすと、それから蒸し返される質問に苛立ってしまいいつもなら言わない言葉を斉藤さんにぶつけてしまう
そのまま仕事に行くと新聞配達の先輩が不景気極まりない横井くんの顔を見て飲みに誘ってくれた
いつもであればあっさりと断る所なのだが、人間関係の構築を視野に入れOKすると意外な反応に先輩もことの他喜んでくれた
家に帰った横井くんの頭をよぎるのは先ほど斉藤さんに投げてしまった言葉だった
それでも重い気持ちを抑えてアパートのドアを開けると事件は既に起こってしまっていた・・・
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横井くんと斉藤さんは小倉が綾乃を相手取って起こした裁判の証人として出廷する為に再び鳥取を訪れていた
裁判は無事に終わったが、帰る直前に斉藤さんの体調が変化しその日は鳥取で一泊することになった
そこで横井くんは鳥取との縁について何気なく話すと、斉藤さんは自分が嫌いな土地に横井くんが好感を持つことをとても嫌がっていた
未だ根深い感情を拭えない斉藤さんの事を考えながらトイレに立った横井くんは目の前の光景に考えが止まってしまう
それは横井くんの体からのサインであった・・・
感想
いやー今回も重い話でした
普通漫画って買ったらすぐにでもシュリンクを解いて読み始めたい物ですが、この作品は読み始めるまでに心の準備が必要なんですよね(笑)
それを続けて(1巻以外)もう9巻まで来たんですね
やはり取り扱っているテーマだけに賛否両論大きいとは思いますが、アスペルガーという障害の難しさもさることながら僕は横井くんの考えながら話す頭の良さにいつも感嘆しています
そこまで考えて言葉って出さないといけないんだなーって
今回もその横井くんが悩み続ける1冊となっておりますが、少ーし明るい要素(豆電球くらい)とかなり暗い要素(深海1万メートルくらい)のアップダウンに酔ってしまいそうです
横井くんの凄いところは無理に「頑張ろう!」ではなく冷静に状況判断をしながら地雷を踏まないよう丁寧に進んでいける所ですね
その分自分への負担も大きくなってしまうことから今回の状況になってしまったのかもしれませんが・・
読み終わる時はテンション低めですが、やはり続きが気になる漫画です

試し読みはこちらから↓↓
ところで
みなさんは取り組んでいる健康法はありますか?

僕はたまにはしじみを食べるです!(ビシッ)
二日酔いと漫画酔いにも効きます(ウソ)
ではまた次回の新刊で!
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