桃源暗鬼(漆原侑来)【漫画あらすじ紹介&レビュー】

桃源暗鬼12バトル・アクション
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こんにちはLuck’oです

このコーナーは現蔵書3000冊弱、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが読んだ作品のあらすじ紹介とレビューをしていくブログです

ひねくれものですので超メジャー作を読んでなかったり、「?」な作品を紹介したりしますがそこはご容赦くださいませwww

カテゴリは大きく分けて「連載中」「完結」「クラシック(主に2000年より前)」に分かれます
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※ご注意
このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします

TheWorkData

【作品名】
 桃源暗鬼 
【作者】
漆原侑来
【連載期間】
 2020〜 
【巻数】
1〜12巻
(2022.11現在)
【掲載誌】
週刊少年チャンピオン

最新刊・12巻(2022/11/8発売)

《かんたんあらすじ》

華厳の滝跡地研究所での戦いがどんどん激しくなっていく中で、碇は妊婦にまで容赦ない鉄槌を下そうとする鬼國隊の姿勢に疑問を投げかけます



そして鳥飼&蛭沼は研究所第一隊長「桃林慎義(ももばやし しんぎ)」と副隊長「桃田久望(ももた くも)」と会敵し戦闘に突入!

鳥飼vs桃林の舞台は「もしかしたら何か飛び出してくるかもしれないから気をつけよう部屋」(長っ!そしてダサッ!!!)

しかしこの高級車からブタまで飛び交う部屋は障害物が多く厄介な上に、自身の細菌を光線に変える桃林の攻撃に鳥飼は追い込まれていきます

蛭沼も煙草の煙を操る桃田に苦戦しますが、得意の蛭を使った奇策で対抗します

予想通り一筋縄では行かない敵との戦いの中、碇はある決断を下しました



研究所の外に到着した四季達を確認した所長の「桃裏楔(ももうら くさび)」は第5・6・7部隊を一気に動かし戦闘に備えます

研究所編第2波も激戦必至!!

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Story&Review&Character

《1~9巻》

この作品は桃太郎と鬼の子孫が現代を舞台に戦いを繰り広げる異能力バトル漫画です



お伽話で有名な桃太郎の世界は現代まで続いていて、お互いの存亡を賭けた戦いが行われてきました

それぞれ桃太郎は「桃太郎機関」、鬼は「鬼機関」という組織を結成し裏社会でお互いの足跡を追っては戦っていましたが、初代からこれまで戦況は桃太郎優勢で進んでいます

鬼はその追撃から逃れるように息を潜めてコミュニティを作って生きてきました

もう絶滅危惧種なんです・・



そんな桃太郎と鬼はそれぞれ自分の血を媒介にして相手を攻撃する異能力を持っていて、特殊な異能力バトルもこの作品の魅力のひとつです

鬼はその能力を「血蝕解放(けっしょくかいほう)」と呼びます



主人公の「一ノ瀬四季(いちのせ しき)」はケンカっぱやくて頭が悪いただの不良でした

ところがある日、父親から「お前は鬼の子孫だ」とカミングアウトされます

勿論信じません(笑)



が、事実確認よりも早く桃太郎機関が四季に襲い掛かってきました

実は四季の父親である「一ノ瀬剛志(いちのせ つよし)」は元桃太郎機関の人間で、仲間の制止を振り切り赤ん坊だった四季を引き取り育てていました



自分を守って父は死に天涯孤独となった四季は、鬼機関の「無陀野無人(むだの ないと)」に助けられ鬼機関の育成場所である「羅刹学園」に入学します

同じく戦士候補生として入学した不愛想男「皇后崎迅(こうがさき じん)」、ケンカ上等「矢颪碇(やおろし いかり)」、陰キャタイプ「遊摺部従児(ゆするべ じゅうじ)」、自分完全否定「屏風ヶ浦帆稀(びょうぶがうら ほまれ)」、ネガティブファースト「手術岾ロクロ(きりやま ろくろ)」、イケイケギャル「漣水鶏(さざなみ くいな)」と共に訓練に臨みます



顔合わせを兼ねての最初の訓練で早速皇后崎と揉める四季

間に入ろうとした屏風ヶ浦の「血蝕解放」が暴走し辺りは破壊されていきます

既に自分以外は血蝕解放が使える事に驚いた四季でしたが、自分のイメージを具現化する血蝕解放の特性を理解し始め大好きな銃器を模してみます



学校での訓練中に京都支部から応援要請が入ると羅刹学園一行は無陀野の引率で京都へと移動します

そんな入りたての応援が役に立つんだろうか・・?

ともあれ京都支部は既に阿鼻叫喚の地獄絵図と化しており、これには生徒達も息を飲んでしまいます



無陀野は前線部隊に参加し攻撃を仕掛けて来た「桃宮唾切(ももみや つばきり)」「桃草蓬(ももくさ よもぎ)」と会敵します

京都支部援護部隊総隊長にして医療部隊「花魁坂京夜(おいらんざか きょうや)」と怪我人の介抱に当たった四季でしたが、既に唾切の「死体を操るウィルス」が蔓延していて嫌でも戦いに巻き込まれて行きます



唾切&蓬は京都支部に新入すると犬猿雉のキメラ「アグリ」を放ちます

戦闘に巻き込まれた生徒達も各々の血蝕解放で応戦を開始

皇后崎&矢颪は蓬、ロクロ&鶏はアグリ、そして四季は唾切と激戦を繰り広げますが実力差の著しい四季だけはフルボッコにやられます(汗)



ここで四季は鬼の中でも更に戦局を大きく左右する「鬼神の子」だと判明します

鬼神の子は一気に8人生まれてきて「炎・水・雷・氷・風・土・闇・光」のいずれかの属性を備えていて、四季は「炎」「炎鬼」として覚醒します



無事京都応援を果たした羅刹学園一行は、今度は練馬部隊見学を行います

・・学校は?

自由時間を与えられた四季は街中で「神門(みかど)」と言う警察官(実はコスプレ)と仲良くなり意気投合します

しかしこの男、実は桃太郎機関で本名を「桃寺神門(ももでら みかど)」と言います

お互いの素性を知らないままの出会いはこの後どんな影響を与えるのでしょうか?



今回は普段冷静な皇后崎が車に引かれそうな子供を能力で助けて桃太郎機関のセンサーに引っかかってしまいます

それに乗じて6部隊隊長「桃巌深夜(ももいわ しんや)」と22部隊隊長「桃華月詠(ももか つくよみ)」が手を組むと、深夜の能力で皇后崎は囚われの身となり練馬部隊の「淀川真澄(よどがわ ますみ)」を中心とした救出部隊が結成されます



しかしそれも深夜の作戦のうちで皇后崎を助け一緒に行動する四季の先手を打って追い詰めにかかります

深夜は強力な戦闘能力を有していない代わりに、姑息な戦術に長けた嫌な男なんです(笑)



四季と御門の関係を嗅ぎつけると四季が人間を殺しているような印象に誘導して憎悪を植え付けていきます

そうとは知らない四季は御門が桃太郎とわかっても信頼関係はあると信じていましたが、もう御門には殺意しかありませんでした



でも姑息さならうちの無陀野だって負けちゃいません!

諜報専門の真澄の推察と合わせて深夜の能力にアタリを付けると、それを逆手にとって戦いやすい場所へ誘い出します



四季vs御門、皇后崎vs深夜、碇vs桜介(月詠の部下)、無陀野vs月詠とのタイマン状態を作り出し戦いを優勢に進めます

その中で仲間を大事にしたい四季は御門と本気で戦う事が出来ずに劣勢に立たされます

だが一度血が暴走して「炎鬼」が出てくると形勢は逆転し御門はフルボッコ状態に

四季が自分の意思で一瞬暴走を抑え込むと、御門に止めを刺すよう懇願します

それを受けた御門は無陀野、真澄と協力して炎鬼の暴走を食い止めます



四季の優しさと鬼機関の真の目的を知った神門はある信念を持って桃太郎機関に戻り、四季は新たな試練へと進んで行きます



それは非常勤講師を交えて羅刹学園の裏にある冬山登山でした(⁉)

《10巻》

非常勤講師「印南幽(いんなみ ゆう)」「猫咲波久礼(ねこさき はぐれ)」の追撃を避けて山の頂上を目指す

2人vs7人の数的有利はあったがそれを埋める程の2人の強さに四季達は焦る

それに加えてチームワークが悪く印南達の思惑通りに7人はバラバラになっていく



四季&屏風ヶ浦は雪崩に巻き込まれ四季が戦闘不能になる

絶対的自分否定者の屏風ヶ浦1人ではなす術もなく諦めようとするが、四季の頑張りを魅せられ徐々に彼女の中に戦う意思が芽生えて来る・・



遊摺部&ロクロ&鶏組は実質戦えるのが鶏だけなので、印南の妨害に糸口を見いだせずにいた

そこで遊摺部はロクロのネガティブを取り除いて参戦させると、各々の長所を活かした戦いを見せ始める・・



一番相性が最悪だったのは皇后崎&碇ペアで実力を顧みず好戦的な碇を皇后崎が制する状態が続いていた

いつもなら強さへの反発が強い皇后崎だったが、四季との関係で攻撃的なカドが取れた一方持ち前の冷静さと戦略性が生きる成長を見せていた



そんな四季や皇后崎がどんどん成長して行く傍らで、いつまでも強くなれない碇は大きなジレンマを解消できないまま追い詰められるが・・・

《11巻》

全員揃って特訓をクリアすると無陀野は羅刹学園での意義について語ってくれます

元々身体能力の高い鬼が能力を伸ばす最大の肝は「精神の成長」にあると考え、羅刹学園では「かけがいえのない仲間」を作る事を目的としていました

仲間の為に戦う気持ちがより伸びしろを大きくするという考え方に対し真向に異を唱えたのは碇でした

彼は仲間を殺された恨みを桃太郎にぶつける為だけに戦っており、力こそが正義だと信じていました



亀裂が入り入り始めた羅刹学園に鬼機関に属さない野良の鬼集団「鬼國隊」が現れます

リーダーは「風」属性の鬼神の子「等々力颯(とどろき はやて)」

その目的は桃太郎の完全抹消で理念に惹かれた碇は羅刹学園を辞め鬼國隊に入隊します



彼らの現在の目的は栃木県にある桃太郎機関の研究所で、そこでは鬼を使った非道な実験が行われていました

碇を連れ戻す為、羅刹学園の面々も後を追いますが一足先に鬼國隊は研究所に潜入します

自分の血を介してデータ共有出来る「乙原響太郎(おとはら きょうたろう)」、盲目だが攻撃が当たらない「百目鬼剛(とどめき ごう)」、鳥使い「鳥飼羽李(とりかい うり)」、蛭使い「蛭沼灯(ひるぬま あかり)」、海月使い「海月巳代(うみつき みよ)」、そして熟女専の「囲岬(かこい みさき)」とデブ専の「不破真一(ふわ しんいち)」(⁉)

クセしかないが実力は本物で桃太郎に一切容赦がない態度に碇は戸惑いを隠せなかったが動き始めた状況に進むしか道はなかった・・

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