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今回は鬼と桃太郎の子孫による異能バトル漫画
「桃源暗鬼」を紹介していきます
TheWorkData
【作品名】 |
桃源暗鬼 |
【作者】 |
漆原侑来 |
【連載期間】 |
2020〜 |
【巻数】 |
1〜9巻 |
【掲載誌】 |
週刊少年チャンピオン |


Category
異能バトル
鬼と桃太郎の子孫が血を媒介にした特殊な能力で火花を散らす!
仲間
桃太郎機関との激しい戦いの中でお互いを認め合い仲間意識や友情が芽生えていく
学園
羅刹学園で行われる同世代との共同生活では戦いとは別の表情を見せてくれる


PowerWord
鬼機関
鬼の子孫で作られた組織、規模は小さく全国各地で隠れながらコミュニティを作っている
桃太郎機関
桃太郎の子孫で作られた組織、大規模な組織で戦闘だけでなく研究や開発を行う部門もある
羅刹学園
鬼戦士候補生を育成する学校
血蝕解放
鬼の血を媒介にして発動する異能力、当人に関連するイメージが具現化する
桃太郎の能力
自分の血に含まれる菌で様々な能力を発揮する。ウィルスのようなイメージ
鬼神の子
桃太郎が鬼を圧倒している時に生まれてきて、桃太郎陣営を壊滅寸前まで追い込む力がある。鬼神の子は一気に8人生まれてきて「炎・水・雷・氷・風・土・闇・光」のいずれかの属性を備えている


Review&Character
不良から鬼に格下げ⁉
頭が悪くて手が早いだけが取り柄(?)の学生「一ノ瀬四季」はある日、父親の「一ノ瀬剛志」から自分の出自にまつわる秘密を聞かされる
それは剛志が桃太郎の末裔で作られた組織「桃太郎機関」に所属しており、鬼の末裔の四季を助けて育てたというものだった
どうにも受け入れ難いファンタジーな話であったが、現実に四季の居所を探し出した剛志の元部下「桃屋五月雨」が襲い掛かって来て剛志は四季を守り死んでしまう
四季は剛志を失ったショックで鬼の血が覚醒し桃屋に対抗すると、加勢に現れた「無陀野無人」によって助けられ鬼の末裔で作られた「鬼機関」に入り桃太郎との戦いに関わっていく

自分は鬼の子孫で父親は桃太郎の子孫で戦いは今も続いている・・受け入れられないよね!
羅刹学園編
無陀野によって「鬼門島」にある「羅刹学園」に入学した四季は同年代の鬼戦士候補生である「皇后崎迅」「矢颪碇」「遊摺部従児」「屏風ヶ浦帆稀」「手術岾ロクロ」「漣水鶏」に出会う
早速最初の訓練で皇后崎と衝突した四季は彼が血を媒介に繰り出す「血蝕解放」に手も足も出ない上に止めに入った屏風ヶ浦の血蝕解放が暴走し収集がつかなくなってしまう
2人の血蝕解放を見てイメージを具現化すればいいとわかった四季は、大好きな銃器をイメージし初めて自分の意思で血蝕解放をコントールするきっかけを掴む
《血蝕解放》
無陀野―繚乱時雨・雨過転生

異能力はバトルに付き物だけど、かなり病んだ能力も出て来そうで楽しみ!既に屏風ヶ浦のはヤバい!
京都編
訓練の最中、京都支部から羅刹学園に応援要請が入り無陀野と生徒7人は京都へと飛んだ
鬼機関京都支部援護部隊総隊長「花魁坂京夜」に預けられた四季達は、桃太郎との戦いで傷つき運ばれてくる戦士の姿を見て戦いの悲惨さとバックアップ部隊の重要性を知る
京都を襲撃した桃太郎機関の「桃宮唾切」と「桃草蓬」は迎撃に出た無陀野を退け京都支部へと侵攻していく
そして桃宮の死体を操る能力によって京都支部内は阿鼻叫喚の坩堝へと陥っていく
戦闘経験は未熟ながら羅刹学園の生徒もそれぞれ能力を発揮して桃太郎機関の攻勢に対抗していく
皇后崎と矢颪は強固な守備力を持つ蓬と会敵し戦闘を開始する
遊摺部は索敵能力を駆使して状況の把握に努め、手術岾と漣は桃宮が放った犬・猿・雉のキメラ「アグリ」を実力で排除する
そして四季は桃宮と対峙し彼が操る秘密兵器「桃部真中」の攻撃になす術なく追い込まれていく
しかしこの戦いで孤児になった「芽衣」を守らなければならない責任と義務に目覚め、隠された能力「炎鬼」に覚醒する
一時的にスペックが上がった四季は、桃宮を倒し京都支部の危機を救うが更なる制御と成長が求められるようになる
《血蝕解放》
遊摺部従児―汝、何処へ
皇后崎迅―両断血飛沫ノ舞
矢颪碇―怒鬼怒氣ヒステリー
手術岾ロクロ―死灰嵐舞・嵐舞死桜の舞・嵐舞双祭の舞
漣水鶏―純情で異常な愛情(アイラブ)淵之水闇
《桃太郎の異能》
桃宮唾切―自分の菌で死体を操れる
桃草蓬―自分の細菌で大小様々な部屋を作れる
桃部真中―自分の菌で重力を操る
瑠々(ロクロの幼馴染)/桃田陽菜(五月雨隊の副隊長)/桃巌深夜(6部隊隊長)

桃太郎との戦いが悲惨さを増していく中、芽衣を気にかける四季のピュアさや仲間の頼もしさも増してきて見応えがアップして来た。チート能力もONで四季がどこまで戦えるのか⁉
練馬編
羅刹学園に戻った7人は光が丘へ部隊見学に出かけ、偵察を主に行っている「練馬部隊」の内情を見学する
その道中で皇后崎が車にひかれそうになった子供を鬼の能力で助けた事により、練馬で監視の目を光らせていた「桃太郎機関22部隊」に検知されてしまう
「桃太郎機関6部隊」の「桃巌深夜」は四季を捕える為に22部隊の「桃華月詠」「桃角桜介」に協力を要請しある条件付きで了承を得る
深夜の能力で皇后崎が拉致されると、練馬部隊の「淀川真澄」を交え救出作戦が決行される
救出された皇后崎は四季を伴い自分が助けた女の子が入院する病院へ駆けつけると、先手を打った深夜が病院に火を放ち女の子の行方は分からなくなっていた
居場所を探す為、四季は自由時間に出会った警官に連絡を取るが、実はその男は警官に扮した6部隊の副官「桃寺神門」で鬼側の行動は筒抜けになってしまう
四季と神門が親しくなったと知った深夜は、その関係を利用して神門が四季に不信感を抱き戦う方向に誘導していく
深夜は自分の能力で練馬支部を割り出し襲撃計画を立てるが、それは事前に彼の能力に当たりをつけた無陀野と真澄による誘導作戦で四季vs御門・皇后崎vs深夜・矢颪vs桜介・無陀野vs月詠の一騎打ちに持ち込み反撃を開始する
矢颪と無陀野が強力な能力を有する22部隊の2人を退けると、一度は友情を確かめ合った四季と御門も戦闘に入って行く
何とか誤解を解きたい四季だったが、御門は聞く耳を持たず攻撃を強めていく
《血蝕解放》
無陀野無人―聖双龍涕ノ慈雨、於加美神、深淵之水闇
《桃太郎の異能》
桃華月詠―「神の望みを知る(ラグナロク)」タロットカードに準じた能力を発揮する
桃角桜介―「コピー」受けた技をコピーできる、24時間に1人だけ
桃巌深夜―細菌を取り込んだ者の視界を覗ける、24時間有効で一度に36人まで可
桃寺神門―「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」血を銃器に変える
並木度馨(鬼機関練馬区隊員)/メアリー亜紀(鬼機関医師兼研究者)/桃井戸颯(皇后崎の父親)/桃井戸葉月(皇后崎の姉)/桃井戸あすみ(皇后崎と葉月の母親)

偵察部隊としてとにかく冷静沈着な真澄がカッコいい!御門という桃太郎側の友人は今後の戦いに大きな意味がありそう!


最新刊はこちら
9巻(2022/5/6発売)
追い込まれた四季は血の暴走化によって強化され、形勢は一気に逆転する
余りの圧倒的な力を前に一度は死を覚悟した御門だが、炎鬼が暴走すれば一般市民にまで甚大な被害が出ると真澄に説かれ共闘で四季を止めにかかる
何より暴走状態にありながらも御門を殺したくないと血に抵抗した四季の為であった
御門の砲撃で暴走は止められ、無陀野から鬼は桃太郎と話し合いのテーブルに着きたいという目的を聞き自分に出来る事を模索しながら練馬を後にする
主犯とも言える深夜の死により練馬の戦いは幕を閉じたが、四季は京夜から鬼神の子は強大な力を持つ代わりに寿命が長くないと聞かされ少なからずショックを受ける
そしてようやく学園にもどった7人は羅刹学園に裏にある標高1900mの山の山登り訓練に放り込まれる・・・
猫咲波久礼(羅刹学園非常勤講師)/印南幽(羅刹学園非常勤講師)

友達を殺すくらいなら自分が死ぬという四季の覚悟が響く!最後まで汚かった深夜も彼なりの拘りで戦っていたんだと納得のストーリー。


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