蒼のアインツ 5巻(中村尚儁)【新刊コミックレビュー】※ネタバレありFile0027

蒼のアインツ(5) スポーツ
Luck'o
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こんにちは Luck’oです

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします

いい作品が見つかれば幸いです

今回紹介する新刊コミックは11/12発売の
「蒼のアインツ」5巻(中村尚儁)です

この作品はジャンプSQで連載された1/11 じゅういちぶんのいちの作者GKにスポットを当てて描くヒューマンドラマです


フィールドに一人しか立てない唯一無二のポジション・ゴールキーパー

主人公の神谷蒼は日本での軌道に乗り始めたプロ生活を捨てて、GK豊穣の地・ヨーロッパで新しいチャレンジをスタートさせる

しかしそれはゼロからではなくマイナスからのスタートで、目標である日本代表からは遠のいていく選択だった


それでも蒼は切り替えて前を向く

そうGKそのもののように

こんな人におススメ!

この漫画はこんな人にオススメです!

・ゴールキーパーが好きな人

・苦難を乗り越えて成長する人間ドラマが好きな人

・もちろんサッカーが好きな人

5巻の見所は
「プロとしての絶対的意識」です

あらすじ紹介

監督との確執が解消されようやくヨーロッパでプロとしてのスタートがきれた蒼は、第一GKのエドガーを越えようと毎日必死に練習を続けていた


そんな時に降って湧いてきたのはメインスポンサー企業の撤退騒動だった

業績不振によって胸スポンサーであるGekka社が今季限りでの契約打ち切りを通達してきた

これを聞かされ選手たちには動揺の波が広がっていった

来季の予算縮小は選手の放出にも直結し、サブの選手は戦力外通告の対象になりかねかい事態である


逆にチームリーダーのエドガーも安泰というわけではなく、チーム最年長で最高年俸の彼も間違いなく放出候補の一人だと自覚していた


エドガーは親子二代に渡ってレーゲンスブルクのゴールマウスを守ってきた

彼が子供の頃に一度レーゲンスブルクは1部昇格のチャンスを手にしたが、最終節の最後の最後で父が守るゴールを割られ昇格は儚い夢となってしまった

そして父の叶えられなかった夢は、子であるエドガーが引き継ぎレーゲンスブルク一筋で40歳まで現役を続けてきた

その目標すら奪われようとしていた


それぞれがこの先の不安を募らせている中で、一人だけ危機感のない声の男が提案をする

「・・だったら・・俺らの価値をもっと高めりゃいいんじゃないスかね?」

声の主である蒼はチームが1部昇格を果たせば広告効果ありとしてGekka社もスポンサー契約の継続をしてくれるのではないかというのだった

単純にして明快

選手として今やれる事はそれしかないとチームは一致団結していく雰囲気を見せ、その発端となる発言をした蒼の切り替えの速さにエドガーは驚いていた


リーグ戦に先立って始まるカップ戦のスタメンには蒼の名前があった

従来、カップ戦の序盤のGKは2ndキーパーが務める事になっており最初第4キーパーだった蒼がここまで上がってきた結果にコーチのマルコはこころのなかで賛辞を送っていた


しかし当の蒼はシーズンの正GKに選ばれなかった事に怒りを滲ませていた

対戦相手と、エドガーと、そして自分と戦う長いシーズンが始まろうとしていた

感想

5巻のメインはこの後のカップ戦の試合やユースから昇格したエメリヒの葛藤などにありますがそれは読んでのお楽しみということで興味のある方は是非手に取ってみてください


さあ、やっとヨーロッパ編のスタートラインにやってきました


何気に試合シーン少なめのサッカー漫画となっております(笑)

その分、蒼個人の内面やゴールキーパーというポジションの特殊な環境やメンタリティ、ヨーロッパに飛び込んで環境に慣れるまでの経緯などが丁寧に書き込まれています

最近のサッカー漫画はいろいろな戦術や知識が昔に比べてオープンになってきたことから、技術的なモノを中心に進めていく傾向が強いので選手の個性をゆっくり語っていく漫画があっても良いのではないかと僕は思っています

なのでまったりめなこの漫画もアリです


アスリートとして生き方と勝負にこだわる蒼の背中を見れば頑張ろうって気持ちになりますよ


次巻あたりからはリーグ戦も始まるでしょうし、リーグや代表ではベンチ多めな蒼が何を思い見極めていくのか楽しみです

Luck'o
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試し読みはこちらから↓↓

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ところで

みなさんは何かで一番を目指していますか?

Luck'o
Luck’o

僕はグラサンラッコの一位です!(ビシッ)

競合なしですが・・・

ではまた次回の新刊で!

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