第13回 永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」を読む!

スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ07 ホラー
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティです

星野、目をつぶって。のヒットで知られる永椎先生の最新作ですね。作品ごとにかなり方向性の違ったテイストになってますが、この作品はズバリ「ホラー」です!

苦手な方は恐る恐る読んでくださいね~

永椎先生はこの前の作品獣の六番を読んでいたのでその流れからの継続でしたが、僕あんまりホラー得意じゃないんですよね(ガクブル)

それでも何とか読めてますが夢に見そうなクレイジー描写多数揃ってますよ!

作品概要

【作品名】
 スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 
【作者】
永椎晃平
【連載期間】
 2022〜 
【巻数】
既刊7巻
(2024.2現在)
【掲載誌】
ヤングマガジン
【ジャンル】
ホラー・学園

作品紹介

1巻を読む!

主人公はこの度女子大生となった「千嵐まひな(ちがらし まひな)」

大学生になったらイケメンな彼氏をゲットする事を夢見るちょっと肉食で欲望多めの女の子!
・・・なんですが・・・



その為に参加したサークルの飲み会でイケメンなのに真正の怪奇現象マニア「藤宮(ふじみや)」に連れられ心霊スポットに赴くとあっさり憑りつかれてしまいます(チーン)

眠れなくなり誰にも相談出来ずやつれたまひなを見て、学生課の職員が差し出して来たのは「被禍証明書」
指定された部屋に行くとそこにいたのは金髪、刺青のとても堅気には見えない男性
「間九部薫(まくべ かおる)」学生が遭遇する霊現象を解決してくれる謎の職員(?)でした
これで眠れぬ夜にオサラバ出来るのか?



というのが導入ですね

ここからまひなと間九部は共に霊現象に立ち向かって行きます
まず千嵐まひなですが何の変哲もないただの女子大生です
身も心も緩く「彼氏欲しい!」って呑気に願っているどこにでもいそうな軽めのJDです(失礼)



片や間九部薫は大学から発行された「被禍証明書」に基づき学生を悩ませる霊現象を解決する専門家みたいなポジションの人物です
金髪、刺青という出で立ちでとても大学職員には見えませんがどうやら刺青は彼の霊能力と関係があるようです
彼が悪霊を力技で除霊しようとするとどこからともなく霊の大名行列が現れ悪霊を連れ去って行きます
それが終わると彼の刺青が増えていくらしくあまり頻繁に使ってはいけなさそうな雰囲気の大技っぽいですね

それ以外にも除霊能力に長けていたり、いつも岩塩をかじっていたりと謎の多い・・・というか謎しかない人物です
名前が名前だけに壺をコレクションしてるかもしれません(笑)



尋常じゃないくらいにしつこい「ヤリサーの霊」に命まで狙われたまひなはこれに懲りて男漁りからスッパリ縁を切る・・・訳もなく、今日も欲望のままにキャンパスライフを満喫しています

1巻ではその他に「代返にまつわる怪異」「まひなの事故物件住宅」を取り上げています



いや~本能に従順なのは良いですね(笑)
かつてないくらい俗な主人公はこれからどんなトラブルに巻き込まれていくのか楽しみです

2巻を読む!

入学早々事故物件を掴まされ部屋を引っ越したまひなは寂しい懐を潤そうとバイトを始めます
大学近くのコンビニで時給は2500円、シフト入り放題でバイトが何人重複してもOK!
こんな夢のようなアルバイト・・・

A.あるわけねぇ
B.絶対裏がある

さぁ!どっちでしょう?
・・・・・・・・
Bでーーーーす!!!そりゃそうだ(笑)



アルバイト達はオーナーが富や幸せを得る為に捧げた「贄」だったのです
恐ろしい怪現象を前に次々と辞めていくアルバイト達・・

お金を稼いでバイト仲間と至福の時間を過ごす絵に描いたようなキャンパスライフを逃したくないまひなは、怪現象の解決に乗り出しますが結果は「霊に拉致」(チーン)
彼女が一生懸命バイト仲間を守ろうとする姿を見ていた同じ大学の「蘇芳ネネ(すおう ねね)」が被禍証明書を取得し間九部を引っ張り出してくれたお陰で事なきを得ます



結局稼いだ金で遊びまくってたから貯金してないんじゃないの?
いつもならビビってるだけのまひなでしたが、今回はちょっと勇敢な一面も見れましたね(動機はどうあれ)



後半は学生の本分である勉強にまつわる怪異です
みなさんは問題の答えを教えてくれるノートがあったらどうしますか?

A.あるわけねぇ
B.使う

まひなは・・・・Bです(笑)
偶然拾った汚いノートには今度のテストに必要な問題と答えがビッシリ書かれていました
しかも問題は後から後から追加され、果ては日常のアドバイスまでしてくれます
そんないかにも怪しいノートを疑いもせず頼り友達になった結果、まひなは芯までノートに洗脳されてしまいましたとさ(汗)



この子欲に素直過ぎますね・・・
でもこのノートは間九部さえ噂レベルで聞きつけ正体を探しても見つけられなかった代物でした
そんなレア怪異まで引き寄せるまひなの方が恐ろしくなってきますが・・

3巻を読む!

今回は・・・海です!ビーチです!水着回です!
という訳で場所を某海水浴場に移してひまり、ネネ&大学の友人sと引率で無理矢理連れてこられた間九部のお馴染みのメンバーで進行します
もちろん怪異もセットでついてきますよ!
しかも人に擬態する謎の生命体です!(バーン)



怪異=霊という概念をバッサリ飛び越えてきましたね~

でもこの怪しい生命体案件は実は間九部と繋がりがありました
「未解決の被禍証明書」と10数年前に行方不明となった間九部の恩師「二村重範(にむら しげのり)」
いつも通り欲望に任せたひまりの行動に嫌々付き合ってるのかと思いきや、裏では人探しというちゃんとした目的を持って行動してたんですね



後半では藤宮が予約した宿でひと悶着発生します
何故か宿泊費タダという怪しすぎる内容は翌日からの強制労働で納得の展開になりますが、オカルトマニアな藤宮は「幽霊に会える旅館」という更に怪しげな情報につられてその旅館でアルバイトをしていました
幽霊に会う為にバイトってアグレッシブすぎるだろ・・・
でも彼霊感全くないから会えないんですけどね(笑)



で、いつも通り幽霊旅館案件に巻き込まれたひまりは1人でこれを解決しようと奔走しますがそもそも超考えなしなタイプなので不可能です(チーン)
そこでひまりは偶然(?)出会った超常現象カウンセラー「八絵馬ill子(やえま いるこ)」の助力を得て探索すると、旅館ぐるみのからくりが浮き彫りになって来ました
これで無事解決!・・・かと思いきやこれはあくまで人為的な部分で、本チャンの霊を呼び出す贄にされたひまりは引き続き大ピンチ!



ill子は前半からチラチラと出てたんですが、後半に入って本性を表しました(⁉)
霊能者なのは本当みたいですが人を食ったキャラがどこまで本気かをわからなくさせてくれるいいキャラです

4巻を読む!

ストーリー的には旅館の続きですが、何と間九部とill子(本名「射呼(いるこ)」)に面識があった事が明らかになりました
本編はひまりが酷い目にあうだけなんでそっちを説明して行きましょう(⁉)



間九部と射呼は同じ大学の研究室にいたみたいです
行方を捜している二村はそこの教授でした
どうやら間九部や射呼は望まない形で霊能力を得たらしく、間九部がピンチに召喚できる大名行列みたいなのもその一環のようですね
ちなみに射呼は謎の金属「宮殿の設計図(ヴィマニカ・シャストラ)」を使い異空間で霊を消滅させる事が出来ます
でもこれを行使すると謎のトランス状態に陥り一週間程寝込むと説明されています
間九部の方も「喚ぶ」と最悪自分が連れていかれるリスクがあるようです
なんにせよ人間には過ぎた力を2人が持っていると分かりました



そしてここからが重要です
射呼・・・間九部の事好きみたいです!!
「結婚して!」って言ってましたね(断られたけど)
厳密な関係はまだ分かりませんがそれ程の力がある間九部が注目していたのはひまりの「怪異を呼ぶ力」でした
2巻の「ノート」や3巻の「地球外生命体」など間九部が遭遇出来なかった怪異を次々と呼び寄せる恐ろしい体質みたいですね(汗)
間九部もその力が呼ぶものが二村に繋がっているのではないかと期待しているようです(嫌な期待)



それを聞かされたひまりは・・・相変わらず怠惰な学生生活を送りちょいちょい変な霊は引き寄せていますが、今回は単話レベルのザコだったようです(笑)

5巻を読む!

さぁ・・秋になれば学園祭です!
そして新キャラ投入!
伝承文化民俗学の教師「㐂崎珋一(きざき りゅういち)」
イケメンです!人気者です!そして・・・敵です!!



端正なマスクと優しい口調で言葉巧みに学生を洗脳していく恐ろしい男です
「怪異を提供して欲しい」と申し出た㐂崎に学生たちは最初こそ簡単なホラー話などを持ち寄りますが、それがエスカレートし危険な呪物を法を犯して奪って来る輩まで現れます
生徒はそれだけでは飽き足らず悪魔召喚にまで手を出しひまりの前で数人の生徒が命を失ってしまいます



これは・・警察沙汰だと思いきや警察は捜査権を専門家に委譲します
やって来たのは・・・八絵馬ill子!!
生贄にされた事を根に持っているひまりでしたが、間九部にも危険が及ぶかもしれないと聞き嫌々ill子と手を組みます



㐂崎は間九部、ill子と同じ二村ゼミの出身で因縁浅からぬ相手であると同時に、かなりの強敵になりそうです
しかも生徒が死んでも嬉々としているヤバいやつでもあります
彼の目的は大学の文化祭で「怪異譚の共有」をして大量殺人を行う事です
怪異譚は共有者が多ければ多い程広く波及しその死者を拡大していくもののようです
それを実行する為に㐂崎の強力なシンパが文化祭で怪異譚を広めるのを防ぐ!



まずill子が目を付けたのは美容整形にまつわる怪異「カヲエリ様」
容姿に悩む人間を取り込み皆「同じ美しい顔」に変えてしまう怪異です
今回もひまりをダシに怪異をおびき寄せる算段のill子でしたが、付け入られる隙があったのは容姿にコンプレックスを持つ彼女の方でした・・・



今回から㐂崎を絡めた中編ストーリに入って行きそうですね
中々手ごわそうな相手ですよ~
間九部もやり合いたくなさそうな雰囲気出してるし、今までみたいにはいかなそうですね~


6巻を読む!

今回はまずまひながユー○ューバーデビューです!(オイッ!)
続いてまひなと間九部がパチンコで大はしゃぎ!!(オイッ!!!!)



もちろんこれは㐂崎の謀略を止める一環でしたが、そこに当の㐂崎が現れ彼の目的がハッキリします
㐂崎が目を付けたのはまひなが通う鷹陽大の「在学生数」「卒業生数」でした
この大学は間九部が属する「被禍処理対策課」という物騒なものが存在するだけあって怪異に巻き込まれる生徒が潜在的な数を含めるとかなりいます
しかし「在学生数」「卒業生数」は・・・「同じ」なんです
実際これまでにまひなの周りでも怪異で死んだり消息不明になった生徒がいます
でも「在学生数」「卒業生数」「同じ」



そのカラクリを突き止めたのは行方不明になっている間九部や㐂崎の恩師・二村教授でした
「補充された学生は過去に死んでいる人間だった」



これを利用して㐂崎は死んだ(と思っている)二村教授を生き返らせようとしていました
「沢山殺す」「二村教授が生き返る可能性が上がる」
だから「怪異譚の共有」だったんです
本質的には生きている二村教授を探す間九部と目的は同じでした・・・が、まひなとしては看過できる考えではありません
今回のまひなはとても真っ当です(笑)
過去に囚われる間九部に対しても今を生きている大事さを説いたり本当に真っ当でした・・・持ち玉は使い切りましたが(汗)



後半では間九部の過去が語られます
彼の父親は邪気に憑かれた間九部を祓おうとして返り討ちにあい死亡、母も心神喪失状態になりました
間九部が最後の手段として呼ぶ大名行列みたいなのが関わってるみたいですね
その後、二村教授に拾われ㐂崎、ill子と共に被禍処理対策課で怪異を祓う仕事を手伝っていました
ちなみに今の金髪・刺青出しルックはモテないようにill子がさせたようです(笑)



しかし二村教授が間九部と㐂崎の進路を話し合った後出かけた卒業旅行で事件は起きます
・・が、間九部には断片的な記憶と残された二村教授の「右手」以外何も覚えていません
鍵を握るのは卒業旅行で消化しようと思っていた未解決の「被禍証明書」
既に一部はまひながきっかけで解決に導かれています



ちょっと物語が線になり出してより面白くなって来ましたね
それでもまだ謎は沢山残っているのでまひなのスタンドプレーに期待です(笑)
これだけ間九部から大事な過去話を引き出したまひなの存在感はかなりアップしましたね~

7巻を読む!

さぁ文化祭当日です
大学の大人な文化祭に憧れを持っているアナタ!!
・・見ない方がいいですよ(笑)



まひなと間九部の目的は「㐂崎の計画を阻止する事」
・・・どうやって??
でも二村教授の遺物から彼の生存を臭わせる3人当ての手紙が見つかり是が非でも止めなければいけません!
で、最初に引っかかったのが校内でばら撒かれている「幽霊が見えるドラッグ」
これを飲むとたちまち幽霊が見えてその相乗効果で怪異が沢山集まって来る!
バラまいているのは何と「藤宮」
序盤のモブかと思ったら復活してきましたね~
・・・そこまでして幽霊が見たいか・・・



間九部が藤宮の存在を確定し早速まひなも捜索開始!
のはずがミスコン会場でヤッヴァイ怪異に遭遇したまひな・・・これは・・・出るしかない!(オイッ!)
特技が豚一頭丸飲みのトンデモ怪異に殺されそうになりましたが、ここ最近で見せるまひなの「開き直り力」はハンパありません
怒涛の「退魔ラップ」で怪異を圧倒!失う者のない女は強い!!(失礼)



ようやく見つかった藤宮はというと・・・「結局霊が見えない」
なぜか??
それは間九部に手紙を見せられ正気を取り戻した㐂崎が説明してくれました
「あらゆる魔を寄せ付けない邪を弾く力」
しかも稀に見るレベルの・・・?体質と趣味に乖離がありすぎましたね(笑)



まひなも自分がドンくさいキャラのくせにやたら思い切りが良かったり、人に刺さる言葉を発したりと主人公としての活躍が目立って来ましたね



最後は間九部・㐂崎・ill子揃っての大除霊大会で終了??


第8巻に続く!

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