未成年達の心の葛藤をつぶさに描く人間ドラマ
作品紹介

こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです

こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす

では漫画紹介やっていきましょう
今回紹介するのは浅田弘幸先生の『眠兎』です


パチパチパチ(拍手)

この作品は1992年に刊行された浅田弘幸先生のちょっとシリアスな青春漫画です
青年誌でも行けそうな雰囲気ですが、掲載は月刊少年ジャンプという異色の作品となっています
当時浅田先生は中原中也に傾倒しておりその雰囲気が作品にも少なからず反映されています

その高い画力から画集やイラストの仕事も多くこなす先生の初期作品と言えますね
では本編紹介行ってみましょう

おなしゃす

主人公は空木眠兎・高校2年生
母親を既に亡くし父親の海外転勤に伴って親戚に当たる小泉家にやってくる
小泉家には母親の妹である早苗が嫁いでいた

もう既にややこしくなりそうな人間関係だな

小泉家には前妻の子である粋花と11ヶ月違いの兄・時雨がいて3人とも奇しくも同じ学年だったんだ

仲良くやれよ

残念な事にまず眠兎は基本無愛想なんだ
粋花や早苗など心を許した人にはそれなりに表情を崩すけど赤の他人には超冷たい
知らない人が見ればスカしたやつってなるんだよね~

敵を作りやすそうだなぁ

一方で粋花は誰とでも仲良くなれる人懐っこいタイプ
子供みたいな見た目とボディ(失礼)も相まって可愛がられそうなタイプだけど、時雨はだいぶ捻くれてて家にも寄り付かず不良グループと一緒に過ごしていることも多い

うん!ケンカするな

残念!既にしてた

ズコーーーーーッ‼︎

絡まれてる粋花を助けた時にぶっ飛ばしたのが学校の不良グループで時雨もそこの一員だったんだ
そこからはやられてはやり返すバイオレンスな展開なんだけど、眠兎はなぜかケンカをしたいと言うよりは殺されたがっている節があった

どゆこと?

それに関係するのが眠兎の過去の話で彼は母親をナイフで刺して殺していたんだ

行き過ぎた家庭内暴力⁉︎

事情は後のパートに回すとして・・その後父親も逃げるように海外転勤していったので、眠兎は冷めてるというか空虚というかそんな感じを常に纏っていて時雨はそれが気に入らなかった

自分と似た所を感じたのかな?

そんなとこだろうね
時雨も母親を亡くして父親に反発していたから

時雨も母親を?

いや
母親は病弱でそんな母に見向きもせず仕事ばかりの父親を嫌悪していたんだ
そして母親の葬式の日に包丁を持って父親を刺そうとしたけど出来ず、自分を刺すことも出来なかった

母親を刺したという眠兎に一種の憧れを感じたのかな

自分が出来なかった事をやってのけた男
それを知った時雨はイライラが募り不良グループの人間にも攻撃的になり爪弾きにあうんだ
そして抑えきれないまま街で暴れぶっ壊した車の持ち主は上位グループの先輩でね・・・

やっちまったな・・・

眠兎を追い詰めていたのにいつの間にか自分が追い詰められる立場になってしまう

四面楚歌だな

唯一の味方である春生が眠兎に助けを求めると眠兎は時雨と出会うなりケンカを初めてしまう

助けは⁉︎

お互いがお互いにイラついていたんだ
自分の出来ない事をした人間へのイラつきと、過去の自分を見ているようなイラつきがぶつかり合ってしまう
結果、止めに入った粋花の右目に時雨が持っていたナイフが掠ってしまい失明の危機に陥ってしまう

最悪の展開!

粋花の怪我でケンカは水入りになったけど、眠兎は責任を感じてしまう
時雨が病院から飛び出していった後、眠兎は粋花に母親との事を聞かれ正直に話す事にする

真実はどこに?

日常の生活で周りとのズレを感じていた眠兎はある日見ず知らずの同年代が行った自殺の話を聞いて自分も死のうと決意する
若者特有の現実でのモヤモヤ感を解消したくて自身の人生に見切りをつける事に憧れがあったんだ
それを父親が止めようと説得していた時に帰ってきた母親と揉みあいになり包丁が母親に刺さってしまった

故意ではなかったんだな
悲しい結末だ

その日以来、自分にあの日の気持ちを問い続けて生きてきた
本当に死にたかったのか?それはフリだったんではないのか?と
そんな自分の身勝手な思い込みで母を死なせてしまったのではないか・・・

眠兎も苦しんだんだな

でもその苦しみを粋花が受け留めてくれた事で眠兎は救われた
そしてまだ救われていないもう1人の子羊を助けに行くんだ

同じ苦しみを知るからこそ救える事がある

不良グループに絡まれた時雨は死への憧れを捨て傷ついた妹の為にも生きようと土下座して許しを乞うが受け入れられる訳もなく袋叩きにあってしまう
そこへ眠兎が駆け付けて時雨に加勢し難を切り抜ける

真打登場!

その後は粋花の目も回復し3人仲良く学校生活を営んでいく
時雨は長らく疎遠だった父親との関係を受け入れて前に進もうとする

雨降って地固まるだな

そう。これでこの物語は一応のハッピーエンドを迎えるって訳
全2巻と短い作品だったので本当はもっと沢山のエピソードがあれば悩める若者のバイブルになったかも知れないけどね
みんなも悩んだら抱え込まずに誰かと分かち合おう
ではまた次の作品でお会いしましょう

バイバーイ

Luck’opedia
主な登場キャラ
001:空木眠兎(うつぎ みんと)
高2、無口でクールなタイプ、喧嘩は強い
002:小泉時雨(こいずみ しぐれ)
高2、不良グループに属し眠兎を目の敵にしている
003:小泉粋花(こいずみ すいか)
高2、おこちゃま脳におこちゃまボディの女子高生、時雨の妹(11ヶ月差)
004:小泉早苗(こいずみ さなえ)
眠兎の従妹で小泉兄妹の義理の母
005:岡崎春生(おかざき はるお)
時雨の不良仲間であり恋人?警察官の娘
006:服部先生
小泉家の主治医
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