こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです
このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます
完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください
あとネタバレも含みますので注意してくださいね
今回ご紹介するのは佐伯俊(原作・附田祐斗)「テンマクキネマ」です
「食戟のソーマ」で大人気を博した原作&作画コンビが新たに放つ心霊キネマ学園漫画・・ですかね?
なんか情報渋滞してるな(笑)
圧倒的画力と奇抜なストーリーでジャンプ誌上新たな境地を築けるんでしょうか?楽しみな作品です
ジャンプで映画モノってハードルが高そうですよね
もちろん承知の上でのチャレンジでしょうが、あまりヒット作の記憶がない!(ビシッ)
「スタア爆発」を超える作品になるのか⁉(古い&誰も知らないよ!)
作品概要
【作品名】 |
テンマクキネマ |
【作者】 |
作画・佐伯俊 原作・附田祐斗 |
【連載期間】 |
2023 |
【巻数】 |
全3巻 |
【掲載誌】 |
週刊少年ジャンプ |
【ジャンル】 |
映画、学園 |
作品紹介
1巻を読む!
主人公は中学3年生「新市元(しんいち はじめ)」
どっちが名前かわからなくなりそう(笑)
幼少期は身体が弱くベッドと勉強机の往復しかしていない悲しい過去をもちます
でもその時に映画をたくさん見たお陰で映画への造詣はとても中学生とは思えないレベルに達していました
そんな元には最近深刻な悩みがありました
それは自分の意識に関係なく筆記用具を持つと「何か」を書こうとする事でした
原因は・・・「霊」
映画館でたまたま取りつかれた霊に腕の自由を奪われそうになっていました(チーン)
最初こそ無視していましたが諦めて対話を試みます・・
霊がいわく彼の名は「天幕瀧飛虎(てんまく たきひこ)」
天才映画脚本家で専門は映画脚本
伝説の映画監督「白河龍(しらかわ りゅう)」にどうしても届けたい脚本があり成仏できないとのこと・・・でも白河龍は20年前に亡くなっており逆算すると瀧飛虎は30年前に死んでいるらしいのですが・・・元はイマイチ(イマ100)信じていません
それでも取り憑かれている事実に変わりはなく、何とか成仏させようとあの手この手を試しますがさっぱり効果なし!!
八方塞がりな状況が変化したのは瀧飛虎が元の同級生でブレイク中の人気女優「倉紅井姫希(くらくい ひめき)/本名・倉井雛希(くらい ひなき)」を見た時でした
突然インスパイアされた瀧飛虎が暴走気味に元の身体を乗っ取り1本の脚本を書き上げるとそのままヒロインとして姫希を指名します
・・・いやいや
相手は新進気鋭の女優でちゃんと洗練された映画やドラマに引っ張りだこなんだから・・・え?OK??
とういことは姫希を主演に元は映画監督デビュー⁉
そんな急展開で物語がスタートします
瀧飛虎とは何者ぞや?といった疑問を持つ余裕もなく映画製作に入って行きますが、映画とは学生が勢いで撮れるものなのでしょうか?
いや!撮れない!!(反語)
瀧飛虎が書き上げた「渚」は15分程度の短編物
しかしスタッフなし!予算無し!場所なし!主演女優は事務所に無断出演!監督は初心者以下!脚本は幽霊・・と問題以外何もない状況です(チーン)
あるのは「若さ」のみ!
でも勢いって大事ですからね
スタッフは元の友人であり映画研究部の部員3人を確保
・バンド活動をしている「秋津順之介(あきつ じゅんのすけ)」→音響
・手先が器用で工作・改造はお手の物の「尾藤良二(びとう りょうじ)」→特機(ぐりっぷ)
・ヘアメイクやスタイリストを目指す姉がいる「椎野葵(しいの あおい)」→美粧
・監督&脚本その他諸々→新市元
という簡素なメンバーで映画制作チーム「新市組」結成!
予算がない分は足で場所と構図を捻りだす!まぁ端的に言えば自主制作映画ですよね
熱意が先立つ形で映画撮影はスタートしますが当然簡単に上手くは行かないですよね~
まだ瀧飛虎と白河龍との関係性も謎のままだし、そもそも瀧飛虎の素性もわかってないし・・・
でも謎を持ち越しながら目の前の映画を体当たりで取っていく流れは勢いを感じて面白いと思いました
ただ、これジャンプ漫画なんですよね~
思ったほど前作みたいなエロエロ(オイッ!)で押す感じではなさそうなんですが、抜群の画力をベースにどれだけ魅力的なストーリーが展開出来るのかが鍵になりそうです
まだ元も撮影や姫希にも及び腰でカラーを出していませんが、構図センスや映画への理解力には非凡な物を持っています
もちろん姫希との関係も気になる所・・・ですね!
2巻を読む!
既に2巻発売の時点で「打ち切り」になった結果が聞こえてきました
残念ですが最後まで読み切って行きたいと思います!
ストーリーは引き続き自主映画「渚」の撮影です
予算無し、人員無し、キャストや撮影場所も不足と同人映画あるあるの中で、元たちは無い知恵を絞って撮影を続けていきます
この辺は駆け出し映画撮影の基本のキなので暖かく見守れます
そして姫希に招待される形で彼女の撮影現場に足を運ぶと新キャラ「雪尾深(ゆきお ふかし)」と「鎌木みのり」が登場します
雪尾は新進気鋭の映画作家兼監督として映画界に新しい風を吹き込む人物で、姫希を子役の頃から知る兄的存在なポジションのキャラでした
みのりは助監督として雪尾映画を支える立場ですが、絶対この2人デキてますよね(邪推)
大事な妹分に近付く元に対し初めは雪尾も嫌悪感を隠しませんが、映画を志す人物だと知ると少し応援してくれました
これ以降も役者不足を補う為尾藤が街中で役者デビューを果たしたり、音楽と映像の結びつきを秋津の考えを通して表現したり、姫希の同級生役が急遽来れなくなって椎野が女装デビューしたりと予算が無いながら力を合わせて撮影を続けていきます
・・・何ていうか順調ですよね
姫希も協力的だし、雪尾たちも応援してくれるし、大きなトラブルもないし良くも悪くも順調なんですよね
その中で思うのは「いつ映画出来るの?」って事と初映画のハードルが上げ過ぎじゃないかって気になってしまいます
少年誌連載のペースに合わせてアンケートも取らないといけないので、あまりドロドロした展開は難しいかも知れませんがただ映画を学んで撮って行くストーリー以上でも以下でもないんですよね
途中で挿入される瀧飛虎の過去エピソードもそれほど驚く要素もなかったし・・
個人的にはもっと今の時代に即した色々な映像手段を利用しても良かった気がしますが・・・それだと映画にフォーカスした意味がないか・・・
とにかく次巻最終巻です
完成した「渚」が素晴らしい事に期待しましょう!
3巻を読む!
さぁ最終巻です!
気合い入れて読み切って行きましょう!!
・・・・・って、半分で終わりかい!短っ!!
よっぽど人気なかったのかな?(失礼)
ストーリーは「渚」の追い込みをかけるべく海で2泊の撮影合宿を敢行しますが、一番大事なラストシーンで姫希がスランプに陥ってしまいます
その原因は演じるキャラと自分に重なる共通点「母親」でした
姫希の母は有能なマネージャーであり最大の理解者である反面、彼女の成功に自分の理想を重ねている「枷」でもありました
そんな母の呪縛から抜け出せない姫希に対し、元は抗わずそのままを出せばいいとアドバイスを送ります
結果、怖い母は登場するも無事「渚」はクランクアップし「学生映画コンクール」で高い評価を得てハッピーエンドを迎えます
まぁ打ち切りならエンディングまでの良い所取りをしてこうなるでしょうね(笑)
後日談を描いた「番外編」で姫希は渡米し元は日本で下積みをしながら成長して行く姿が描かれています
その中で元は瀧飛虎と組んで5分程度のショートムービーに挑戦していますが、これが先でも良かったんじゃないかと思いますね
最初は元に否定的な姫希に実績を積み重ねて納得させるって展開じゃ駄目だったんですかね?
やっぱり全体的に仲良しだけな空気があるんですよね~
あと後日談なのに・・・あんま顔変わってませんね(笑)
最後に載っていた「ユーゲンと除霊学級」も軽薄霊媒師な主人公と霊障を抱える女子高って設定は女の子がカワイイ佐伯先生に合ってるけど、連載したらお色気のみ枠でしかない気がしました
どうしてもソーマの印象が拭えないのはヒット作家の宿命かも知れませんが、次回作に期待したいと思います
連載お疲れ様でした!!
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