
こんにちはLuck’oです
このコーナーは現蔵書3000冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなくレビューします
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今回は新米社員と原石アーティストが二人三脚でデビューを目指す音楽漫画
「アンサングヒーロー」を紹介していきます
TheWorkData
【作品名】 |
アンサングヒーロー |
【作者】 |
漫画・鯛噛 原作・うらたにみずき |
【連載期間】 |
2021〜 |
【巻数】 |
1〜3巻 |
【掲載誌】 |
コミックDAYS |

Category
音楽
唯一無二の歌唱力という才能を持ったジャムが拓く世界はどんなものなのか?音楽が人に与える可能性と魅力を追求する
仕事
楽しくても結果が出なければ仕事じゃない、辛くても会社に評価されればそれはいい仕事。でもそれだけじゃない。情熱と魂を乗せた仕事が絶対にある!
夢
大人になっても、主役じゃなくても夢は見れるし叶えられる。凡人が見る大きな夢の行方を楽しめる作品
PowerWord
高校生バンドコンテスト
後免が高校時代に参加したコンテスト。ここに中学生のジャムが乱入し歌った事で後免は夢を諦める
ガイアミュージック
音楽業界大手のレコード会社。後免の就職先でもある
寺
ジャムの実家。父は音楽活動に理解があるが、母親は大反対
同時デビュー
ジャムと宮野はガイアから同日デビューが決まる。それは後免と梶本のプロデュース対決でもある

Review&Character
夢を託す相手
主人公の「後免一郎」は高校時代、自分は人の前に立って人を魅了する側の人間だと思っていた
しかし、ガイアミュージックが開催した高校生バンドコンテストに出場した後免は1人の中学生の歌声を聞いて「本物」の存在を知ることになる
それから7年後、後免は大手レコード会社ガイアミュージックの制作部に就職し、アーティストを発掘する立場に身を置いていた
かつてはステージを夢見ていたが、今は裏方の人間として汗を流している・・・というか失敗ばかりで頭を下げていた
それもこれも「彼女」の歌を聞いてから世界一になるアーティストを支えたいと思ったからであった
件の「彼女」・・「柊ジャム」は今・・夜の公園でホームレス相手に弾き語りをしていた
その事実を偶然知った後免は今の境遇を嘆き、自身がプロデュースする新人として部長に紹介する
ジャムも自分の才能を認め彼の人生で2度だけの土下座を自分の為にされると、その誠意に応えるために本気の演奏をして見せる
彼女の力強い演奏にアーティスト発掘のプロ達が沈黙しか返せなかった
それだけの原石を後免は世界一のアーティストにすると公言する
破天荒シンガーと未熟な新入社員、何もかも違う2人だが見据える場所だけは同じでその場所に辿り着く為に大きな一歩を踏み出すのであった
筒井部長(後免の上司)/梶本宗介(後免の先輩)

夢の叶え方はひとつじゃない。主役になれなくても自分や周りを輝かせる方法は無限にある!後免はそれを体現してくれる・・はず。
手探りの前進
ジャムの両親のデビューの承諾を得て、ようやく一歩目を踏み出せる状態に持って行った後免がジャムに課したのは「ボイストレーニング」であった
癖はあるが有能なトレーナー「粟木原雅人」の指導を続けながら、曲の制作にも力を注ぎ始める
宣伝担当の「小鳥遊紗耶香」とジャムが作ったバラードで制作を詰めていくが、突然彼女はバラードを破棄すると言い出して来た
曲の選定でのすったもんだ、競争相手として据えられた梶本担当の「宮野阿久梨」との宣伝費の差、そして後免の圧倒的実力不足・・・
全てを飲み込んで這ってでも毎日前進しなければ「明日」は来ないのであった
2人でCDをひっくり返してイメージに合うアレンジャー「Layla」を迎えようやくレコーディングがスタートするが・・
麻峰(粟木原のアシスタント)/山田(粟木原の飼い犬)/草鹿誠一(音楽プロデューサー)

1作業2揉め(笑)の二人三脚っぷりがいい。広告費340万vs2000万はさすがに後免がかわいそう・・でもそれも実力社会の掟!
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3巻(2022/5/22発売)
ガイアきっての敏腕社員の梶本とその彼が認めるプロデューサー・草鹿にバックアップされた実力派新人・宮野阿久梨
そんな強敵と競わなければならない状況で一番のネックはやはり駆け出し社員の後免であった
しかし背中を預けれた以上は全力以上でフォローしなければならないが、肝心のジャムは相変わらず自由奔放に考え行動しつかみどころが見つからない
それでも彼女が作った「曲」は何よりも雄弁にその存在感と必要性をその道のプロ達に訴えかける
宣伝の小鳥遊、MVの「戌亥正彦」監督、デザイナーの「結城絢夏」達との橋渡しに奔走しようやく作品としての形が見えてくる
そしていよいよ情報解禁の1週間前、先に仕掛けた宮野陣営にジャムがとんでもない反応をしてしまう・・
本郷(ドラム)/山崎亮祐(MVプロデューサー)/安藤千鶴(プロダクションマネージャー)

ひとつの作品が多くの人達が携わって出来上がっていく様子は胸アツです。一歩階段を上がるたびに責任が大きくなるけどその分やり甲斐はもっと大きくなる!


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