海が走るエンドロール(たらちねジョン)【漫画あらすじ紹介&レビュー】

海が走るエンドロール04ヒューマンドラマ
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きラッコです

このブログは漫画好きの私ラッコが好きな漫画家や漫画作品を読んだ感想やあらすじを通した作品の魅力を紹介していきます

完全なる独断と偏見と趣向であることをご了承の上閲覧してください

※ご注意
このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします

今回紹介するのは海が走るエンドロールです

この漫画って1巻が出た時に凄い話題になったんですよね

僕もそれで気になって買いに行ったんですが見事に欠品状態で・・・諦めました(笑)

それから全く忘れてるうちに4巻まで出てたので読んでみました

という具合のヌルさでレビューしていきま~す(大丈夫か?)

作品概要は以下の通りです

TheWorkData

【作品名】
 海が走るエンドロール 
【作者】
たらちねジョン
【連載期間】
 2021〜 
【掲載誌】
 ミステリーボニータ 
【巻数】
既刊4巻
(2023.6現在)
【ジャンル】
ドラマ、学園

では作品紹介行ってみましょう!

Story&Review&Character

主人公は夫と死別した主婦「茅野うみ子(ちの うみこ)」

御年65歳!

その年齢自体は珍しいものではありませんが、漫画の主人公としては異例ですよね

経済的な心配はないけど、特別打ち込むような趣味もなく日々を過ごしていたうみ子はたまたま入った映画館で中性的な美男子「濱内海(はまうち かい)」と出会います



このまま恋愛的な展開・・・にはなりません!

海は美大に通う学生でしたが、親との折り合いが悪くイケメンな見た目とは裏腹に学費も自分で稼ぐ苦学生です

性格はマイペースだし恋愛感情には疎い残念イケメンです(笑)

しかし映画に懸ける情熱と感受性は強くそんな海を見たうみ子は羨ましく思い惹かれていきます(人間的にね)



ではこの2人はどうやって知り合ったのか?

それは映画館で初めて会った海に壊れたビデオの修理を依頼したのが始まりです・・・うみ子さんなかなかアグレッシブですね(笑)

その時に映画の何気ない会話から海がうみ子は映画を「見る側」ではなく「作る側」なのではないかと指摘します

これをきっかけにうみ子は映画製作に興味を持ち最終的には海が通う美大に入学してしまいます



最近では芸能人も年を取ってから大学に通うも多々目にしますし、リタイア後のセカンドライフとして若い頃に出来なかった学びを選択する人も増えてきました

とは言ってもほぼほぼ専業主婦だった人が大学に通う選択は凄いですよね

この行動力を見習わなければいけません(ウンウン)



うみ子は海で映画を撮る事を目標にしていますが、まずは映画に関する基礎や普通の授業を受けに大学に通う姿が描かれます

グループでテーマに沿ったショートムービーを作成したり、そこで知り合った女子大生「山口稿(やまぐち こう)」が密かに海に想いを寄せているのを知ったり彼女たちと飲みに行ったり普通にキャンパスライフを送って行きます(楽しそう)

当然ジェネレーションギャップに苦しんだりこれまで培ってこなかった世界での体験に翻弄されたりしますがそこは65年の人生キャリアを活かし努力を重ねます



本人に自覚はありませんが映像センス的なものはあるようで、教授にも褒められるし海もそこには一目置いていい刺激になっていました

やはり人生の重みがところどころで芯食った発言させるんでしょうね



作中ではうみ子の心情はよく海に例えて表現されます

悩めば深海に沈んで行き、情熱が爆ぜれば津波がやってきます

多分ここまでの波が呼べるのはうみ子さんと竜之介の父くらいでしょう(笑)



うみ子に刺激を受けた海はPV制作助手のアルバイトがきっかけで芸能事務所に所属して、芸能活動を始めます

イケメンですからね、目に留まっても仕方ないでしょう・・

でもこの活動が親バレして仲の悪い父親と大変な事になります(キャー)



うみ子が2年生になるとパンチの効いた新キャラが投入されます

マイチューブ(YouTube的な)でインフルエンサーとして活躍する「sora」は仕事で知り合った海に興味津々です

彼も映画監督を目指していましたが、うみ子や海とは一線を画した確固たる覚悟を持っていました

学生が映画に対し憧れを持つのとは違いsoraは徹底的なリアリストです

スタッフの生活や莫大な費用が付いて回る事への覚悟があり、創作活動への意欲も人一倍、野心は人十倍くらいあります



そんなsoraにロックオンされたうみ子は両手にイケメンという幸せを嚙みしめる事無く更なる制作の坩堝へと進んで行きます

「ぴえフィルムフェスティバル(PFF)」というイベントへの出展を打診され挑戦を表明しますがこれがまあ大変!

やる事が多すぎて撮る所までなかなか辿り着きません



一方で芸能と学生の二足の草鞋を履く海もPFFへの作品制作に取り掛かりますが、テーマはうみ子を主人公にしたゾンビもの・・・大丈夫か?

作品はさておき2人共ここで映画監督の本質にぶち当たり大変な思いをします



この作品はうみ子や海の映画に懸ける情熱や人生の葛藤を楽しみながら、大学生のキャンパスライフや日常を垣間見る事は出来るようになっていますね

同じ課題に取り組んでいても熱量や目的はそれぞれでどうやってベクトルを調整し作品制作に活かすかが大事なんだけどそれがまた難しい・・

新キャラのsoraも2人とは違うクセが強くていい感じだし、映画製作の流れを見れるのも面白いですね



65歳のおばあさんが主人公ってちょっと大丈夫と思ってしまいますが、年を取っているだけで若者と根本的な部分では大きく違わないし同じように悩み焦り怒り笑うんだなと当たり前の事に関心してしまいました

でも時折挟まれる亡夫とのエピソードや悲哀に人間としての深みを感じたりもしてベテラン主人公(?)もいいなって思いましたね(笑)



どこまでうみ子の人生が描かれるのかわかりませんが、当面は卒業を目指しつつ映画の勉強を続けていくんでしょうね

この3人がどんな映画を作るのか楽しみです

4巻最後でちょっとトラブルが発生し続きが気になる所ですが5巻は8月発売予定みたいです

色々なランキングで上位を取ったり今後の盛り上がり次第ではアニメもあるのではないかと期待しますが、興味を持った方は是非読んでみて下さい

絵柄も表紙よりスッキリしていた見やすいですし、押し付けがましい映画うんちくとかもないからわかりやすいですよ

今後ともたらちねジョン先生をよろしくお願いします(だから誰目線?)



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