概要
”ドイツ移籍後の初公式戦に臨んだGK・神谷蒼。獅子奮迅の活躍を見せたが、0-5の惨敗を喫してしまった。「1点も失わない」というスヴェンソン監督との賭けにも負け、蒼は“日本復帰”か“飼い殺し”の選択を迫られてしまう――。GKサッカーヒューマンドラマ、進退窮まる第4巻!!”
Amazonより抜粋
作品情報
タイトル |
蒼のアインツ(4) |
作者 |
中村尚儁 |
出版社・掲載誌 |
講談社・コミックDAYS |
刊行日 |
2020年7月8日 |
ジャンル |
サッカー |
インデックス
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
主な登場人物
♤神谷蒼(かみや あおい)
プロサッカークラブ山梨所属のGK 20歳、身長や身体能力は抜きん出ていないがゴールを守るセンスがありピンチを楽しむメンタルを持つ、ドイツのレーゲンスブルクに移籍中
【プロサッカークラブ山梨関係】
♤鏑木信嗣(かぶらぎ しんじ)
プロサッカークラブ山梨・強化部長、蒼を発掘する、蒼に特別目を掛けており移籍にも親身になってアドバイスする
♡矢野美咲(やの みさき)
プロサッカークラブ山梨・広報、クラブで育った蒼に愛着を持っている
【レーゲンスブルク関係】
♤エドガー・ベッカー
第1GK、レーゲンスブルク一筋20年に迫るベテラン
♤パトリック
GKコーチ、偏屈者の酒乱で変わり者、エドガーを育てた実績がある
♤スヴェンソン
監督、蒼の事を全く評価していない
♤ジャン、カストロ
チームメイト
♤ヨーセフ
ヘッドコーチ、スヴェンソンの右腕
【その他】
♡ニーナ
エドガーの娘、父のライバルである蒼の事をよく思っていない
♤ヴィクトル
スヴェンソンの息子、元プロサッカー選手
♤真田悠吾
日本代表の正GK
あらすじ
ようやく掴んだ公式戦デビューは0ー5の惨敗に終わった。失意の蒼を待っていたのはスヴェンソン監督と約束した通りの冷遇であった。それでも腐ることなく練習に取り組む蒼を救ってくれたのはパトリックだった。彼はスヴェンソンが蒼を冷遇する原因まで突き止めてくれた・・・。
ポイント紹介
見ている人は必ずいる
ベルリン戦後、またしてもユース練習場に落とされて気落ちする蒼に、試合を見ていたニーナがエールを送ってくれた。実際の戦犯だったジャンとカストロも蒼を気にしていたし、GKコーチのオットーとエーミール、スヴェンソンの部下であるヨーセフまでもが助力してくれる中、パトリックは蒼を復帰させるための切り札を求めて中東を訪れていた。
アジア人への嫌悪
スヴェンソンは蒼個人というよりアジア人を嫌悪している素振りがあり、その原因を探るべくパトリックはヨーセフの助言を聞いてある人物の足取りを追って中東まで来ていた。その人物・スヴェンソンの息子ヴィクトルは自身の経歴の中に彼がアジア人を嫌悪する理由があると説明してくれた。
受け入れがたい三択
スヴェンソンに呼び出された蒼が彼から提案されたのは山梨への復帰かそれ以外のチームへ移籍、またはレーゲンスブルクでの塩漬けの三択であった。どれも自分の目標からは遠ざかる選択であると悟った蒼が決めた選択肢は?
不遇の先人
パトリックが蒼を気にかけてくれる原因は彼自身も遠くアフリカの地からドイツにやって来たGKであることに関係していた。彼は言葉も通じない異国の地で自暴自棄になりかけていたが後の妻となるマリアのお陰で腐らずに済んでいた。そのマリアの遺言が蒼を助ける事になる。
届かなかった夢
迎えたワールドカップ。決勝トーナメント進出を決めた日本代表のゴールを守るのは不動の守護神・真田悠吾。蒼はその勇姿をクラブハウスの自室でテレビ観戦しており、その手は悔しさで震えていた・・・。
名セリフ3選
①『・・あなたほど頑張れないかもしれない・・でもね・・私もまだ頑張ろうって思った あなたのプレーが私に勇気をくれたの』
敗戦で気落ちする蒼にニーナが掛けた言葉。スコアだけではなく蒼自身のプレーがニーナだけでなく多くの人に勇気を与えていた。
②『育ててもらったクラブに無理言ってドイツに来させてもらったのに・・・俺はまだこっちでなにもしていない・・』
スヴェンソンに今後の身の振り方を問われた蒼の言葉。自分がここにいるのは多くの人の支えがあってのことだと言う蒼に成長の跡が見えます。
③『失敗できて良かった・・矢野さん 鏑木さん 俺に失敗することを許してくれてありがとう』
レーゲンスブルクを訪ねてきた鏑木たちに蒼が伝えた感謝の言葉。海外挑戦で失敗を糧に出来る術を学んだ蒼の成長に二人は目を見張った。
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主な作者関連作品
- 「1/11 じゅういちぶんのいち」集英社・全11巻
- 「伝説の勇者の婚活」集英社・全4巻
- 「メルヘン・メドヘン」集英社・全2巻
5巻に続く
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