【クラシック】第12回 CLAMP「東京BABYLON」を読む!

東京BABYLON01 バトル・アクション
luck’o
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのはCLAMP「東京BABYLONです

デビュー作聖伝のファンタジー感から一変して東京を舞台にしたサスペンス調強めで良い雰囲気を出した作品になっています
超ピュアな主人公、仲間のフリして背中を狙うおちゃらけキャラ、やたらと意味深なセリフを吐く仲間などCLAMP作品のテンプレを存分に活かした内容になっています
これを踏めばCLAMP沼にはまること間違いなし!!
2021年にはアニメ化プロジェクトも進んでいましたが、某デザインの問題で棚上げになったまま今に至ります・・・早く出して!

作品概要

【作品名】
 東京BABYLON 
【作者】
CLAMP
【連載期間】
 1991〜1994 
【巻数】
全7巻
【掲載誌】
サウス、ウイングス

作品紹介

■メインキャラクター達

「皇昴流(すめらぎ すばる)」
本作品の主人公。日本陰陽師界のトップに立つ皇家当主。その影響力は政界まであり絶大。本人はいたって普通の16歳でたとえ霊が相手でも自分本位な行動は取らず苦しまないように旅立たせてあげたいと思う優しい男子。家事もこなせるイケメン!

「桜塚星史郎(さくらづか せいしろう)」
獣医師。25歳にして東京で自分の店を持つやり手だがその正体は日本最強の暗殺集団・桜塚護の跡取り。普段はおちゃらけキャラで昴流を和ませているがいつも目が笑っていない(怖)
過去に昴流と何やら因縁があった模様・・

「皇北斗(すめらぎ ほくと)」
昴流の双子の姉。いつも奇抜な衣装で登場し絵面を明るく保ってくれる有難い人。星史郎の目的にうっすら感づいており釘を刺す役割を担っています
おふざけキャラを装ってはいるが彼女の発言は常に物事の本質を見抜いており鋭い観察眼と思考を持っている事が伺えますね

■そんな3人の時にほっこり、時にダークな日常

日常エピソードは昴流と北斗が住むマンションに星史郎が入り浸って展開されます
そんなほっこり雰囲気とは逆に昴流や星史郎の仕事場は人の生き死にと隣り合わせとなっています
このギャップこそ東京の明暗を表現している・・ような気がします(考えすぎ)

■浮かび上がる社会問題

ストーリーは1話から数話にかけてのオムニバスとなっています
テーマとして上がって来るのは東京や現代社会が抱える「闇」
芸能界の闇やレイプなど性的な犯罪の問題、不法就労者、当時通信手段として流行だったダイヤルQ2、自己啓発系の新興宗教、高齢者問題、人工透析のドナー問題などが取げられています
どれも数十年経った今でも解決したとは言い難い問題だし、そこには人間の欲深い業や社会構造の軋轢が産み足したものが多数含まれています

■最後に果たされる「約束」

幼い昴流に出会った星史郎は彼とある「約束」をしました
しかし星史郎の術により昴流はその事を覚えていません
雰囲気からして決して前向きな約束には見えないのですが、果たしてその結果は??

■物語は「X」へ

昴流と星史郎の決着は別タイトル作品「X」へと引き継がれていきます
ここではもうちょっと大人になった昴流が更に闇化が進んだ星史郎と地球の存亡を賭けて戦うことになります



と言う訳で「東京BABYLON」これにて読了です!
社会問題も多く取り上げたCLAMP先生の中ではかなり尖った作品だと思います
間違ってもカードキャプターさくらの後に読まないようお願いしますね(笑)

luck’o
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