【クラシック】第1回 皆川亮二「スプリガン(原作・たかしげ宙)」を読む!

スプリガン09 バトル・アクション
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね


今回ご紹介するのは皆川亮二「スプリガン(原作・たかしげ宙)」です

平成元年に連載スタートした本作ですが、2022年にNetflix独占配信でアニメ化し再注目度がグングン上がっています

古代文明をテーマに科学やバトル要素も満載で読者の知的探求心を刺激しまくります

ボクもそれに乗せられて読みふけったクチです(笑)

作品概要

【作品名】
 スプリガン 
【作者】
皆川亮二
(原作・たかしげ宙)
【連載期間】
 1989〜1996 
【巻数】
全11巻
【掲載誌】
週刊少年サンデー
【ジャンル】
バトル・アクション

作品紹介

1巻を読む!

1巻を手に取って驚きました
な・・なんと定価500円(本体485円)・・・いい時代だった(遠い目)



それはさておき読んで行きましょう!

最初は「炎蛇の章」で始まります
「アーカム考古学研究所」が富士の樹海で発見した「富士山麓文明」を解析する為16歳で言語学の天才「山菱理恵(やまびし りえ)」教授が日本に招かれます



そこで現れた黒グラサンにスーツの男2人に囲まれる理恵、そして助けに入る主人公「御神苗優(おみなえ ゆう)」
彼はアーカムのトップ工作員「スプリガン」の一員で、その身には精神感応金属(オリハルコン)と人工筋肉の組み合わせで出来た最新テクノロジーの結晶「アーマード・マッスルスーツ」を纏っています
なんと銃弾を跳ね返し30倍以上の力が出るそうです、強そうです(そりゃそうだろ)



その後富士山麓文明の解析の鍵となる理恵を狙ってKGBやら米軍やらが次々に敵が襲い掛かってきます
派手な国際バトルと並行して御神苗と理恵の人間ドラマも盛り上がります
実はこの2人幼馴染なんですが、危ない仕事に手を染める御神苗は正体を隠していました



そうこうしている内に舞台は富士山麓文明がある富士の樹海に移りますが、DNA操作と脳手術で力や治癒能力を数十倍に上げている男・スペツナズ特別独立小隊長「ヴィクトル・シュトローフ」に襲撃され御神苗ボッコボコです(汗)
しかも肝心の理恵はKGB所属で「風獣」という風を操る男「諸刃功一(もろは こういち)」に攫われてしまいます
富士の文明は元々諸刃家の所有で富士山地下に眠るマグマの蛇「炎蛇」を操作する為のデバイスだったんです



権利で言えば諸刃が正統ですが悪い事に使おうとしている以上放置できません
最後は根性の一撃でシュトローフを倒した御神苗と諸刃の一騎討ち!
科学技術の筋肉少年vsかまいたちおじさんの対決を分けたのは、御神苗が持つ謎の「金属板(プレート)」でした
これには超古代文明からの伝言が記されており、一切傷つける事が出来ない謎の物体みたいです



科学、伝承、国家戦力、そしてオーパーツ・・
これが響かない男の子はいないですよね!



続いては「仮面伝説の章」

メキシコ文明にまつわる謎の仮面「パレンケの仮面」が登場します
マヤやアステカも古代遺跡ロマンの有名どころですね



一応御神苗は16歳なので高校に通っています(行ける時だけ)
今回登場するのは同級生で双子の姉妹「笹原初穂(はつほ)・香穂(かがほ)」
初穂は空手有段者でボーイッシュ、香穂はセミロングで引っ込み思案な清楚系という綺麗にキャラ分けがされた姉妹です(笑)
その父親が資産家で考古学マニアという事から件のパレンケの仮面を入手します



ところが仮面に香穂が取り込まれ装着したまま暴れ出し失踪してしまいます
そこへ現れるのはお約束の敵!
人豹(ワージャガー)軍団を従える謎の老人vs御神苗・・この漫画普通の敵が出て来ません(笑)
老人は古代メキシコの神・テスカポリトカが憑依したもので、この後「器チェンジ!」で笹原父が乗っ取られてしまいます
この家族憑依体質なんでしょうか?



仮面&香穂を負って御神苗と初穂はメキシコへと飛びます
今度は笹原父に初穂まで攫われてしまい、慌てて後を追う御神苗!しかしそこに立ちはだかるのは「米軍機械化小隊(マシンナーズプラトゥーン)」「ダッチ・メイトリスク少佐」
右手に仕込まれた「熱破壊装置(ヒート・クラッシャー・システム)」が御神苗に襲い掛かる!



って所で終了です

この回でスプリガンが「世界中の貴重な古代文明の遺産を守り保護するS級工作員」という紹介がされ、御神苗がスプリガンになったのは冒険家の父親が影響しているとわかります

まだまだ全体的に謎が多い印象ですが、屈強な敵とギリギリのバトルシーンは秀逸だし理恵や初穂達みたいな同世代女子との絡みも今後の展開を期待させる・・かな?

2巻を読む!

な・・なんと!
マヤ文明を作ったパレンケ王は宇宙人だったーー!!
2巻にしてスケールが地球を飛び出してしまいました(汗)



要するにパレンケの仮面には宇宙人である文化の神「ケツアルクアトル」が超古代の技術によって宿っていて香穂の身体を操っていた事がわかりました
ケツアルクアトルは自分の導きによって暴走した弟子「テスカポリトカ」を封印しようとしますが、自分だけでは力が足りず御神苗とタッグを組みます



テスカポリトカ陣営だったメイトリスクの裏切りで初穂と香穂は取り返します
彼はサイボーグ化で強くなり過ぎ真剣勝負を渇望している生粋の軍人でしたが、最後は人豹化され悲しい最期を遂げます
この漫画の決着は死しかないのが残念な所ですね~



最後はケツアルクアトルとテスカポリトカによる強大な魔術合戦となります
雲を操り地表がめくれ上がるとんでもない異能バトルに御神苗は蚊帳の外か⁉(笑)



次は「ノアの方舟篇」です

来ましたよ!ノアの方舟!!
アララト山中で発見された「ノアの方舟」は物質としての時間が停止しており中に入る事も動かす事も出来ない状態でした
更に御神苗が持つプレートと同種のものが発見されるおまけ付き・・というのが導入です



でも一番メインは新キャラ「ジャン・ジャックモンド」の登場ですね
新たなスプリガンにしてイケメンのフランス人
しかも自分の血を見ると獣人になり暴走するんです
ぶっきらぼうでドライな性格に見えて、御神苗のピンチにはちゃんと助けに来てくれる所もポイント高いですね
あとスプリガンを技術的に支える研究者「メイゼルじいさん」も今後活躍してくれそうな気がします



敵は前回も登場した「米軍機械化小隊(マシンナーズプラトゥーン)」で巨大ガトリング砲を操る「ファットマン」と鋼線使いの「リトルボーイ」、そして頭脳磁界増幅装置で御神苗を苦しめた「マクドガル大佐」
全員死にますが(チーン)
機械によって強くなる分、命を削らなければいけないのはなんか切ないですね
ノアの方舟が本来持つ「大気調節装置」で地球の覇権を確たるものにしようとしたアメリカの目論見は達成されるのか?

いや、されませんけどね(笑)

3巻を読む!

「狂戦士の章」です

狂戦士と書いて「バーサーカー」と読みます(ビシッ!)
つーか「章」「篇」の違いは何なんでしょう?



今回の舞台はイギリスで相手はSASです
世界中の軍隊と戦ってますね、彼は・・
そこで発見された古代兵器「狂戦士」を止める為に派遣されるのですが、御神苗は近々引っ越すクラスメイトと思い出を作る為体育祭への参加を約束していました
古代兵器&イギリス最強部隊と体育祭を天秤にかけて戦う男は彼しかいません!(笑)



狂戦士は古代ロボット兵器的なものですが、主兵器がビームです
もう人間1人で太刀打ち出来る代物ではありません
とうぜんSASも壊滅状態になりますが、ここで手を組んだのが「マリア・クレメンティ中佐」ですMIT主席卒業、20歳で博士号取得した機械工学の超天才、しかも超美人!
こんな殺伐とした現場、美人でもいなければやってられないですよね!(笑)
小さな約束と引き換えにSASを殺しまくる御神苗はカッコよかったです!



正直最初人物が微妙でしたがかなりいい感じになって来ましたね



「帰らずの森篇」

舞台はインドです
その目的は・・・不老不死の妙薬「神酒(ソーマ)」!!!
なんかかなりファンタジー入ってきましたね~
この方向性で合ってるのか?



またまた新キャラ投入です
遺跡荒らしを生業にする女性「染井芳乃(そめい よしの)」
霊媒体質を持ち普段は女子高にも通っているロリ寄りのキャラという謎すぎる女です(笑)
基本拝金主義で金の為ならどんな僻地にでも赴くツワモノ
しかも戦闘能力も高いと来ているなかなかのスペック持ち



そしてもう1人がトライデント行動部隊長「暁巌(あかつき いわお)」
トライデントは「アメリカのグランバーズ重工・ヨーロッパのキャンベルカンパニー・日本の高隅財閥」が運営する兵器開発集団です
暁は御神苗と同等の戦闘能力を有する実力者ですが、特筆すべきは身に纏うトライデント製のアーマード・マッスル・スーツです
これで御神苗が唯一だったアドバンテージが無くなってしまいました(ガーン)



でも御神苗だって手ぶらではありません
新機能!精神波を増幅して打ち込む「サイコブロー」・・・なんだそれ⁉
手から出すアレですよ!かめはめ的な・・・



しかし今回はこの機能が大活躍します
だって帰らずの森を形成しているのは長きに渡る「怨霊」
オカルト来ました!
今回はスプリガンと言うより「ゴーストバスターズ」です(笑)
古代の技術を全部科学技術に当てはめるよりは、こういうのもアリなんでしょうか?
一番の驚きは暁がちゃんと生き残った事ですね
さすが異名が「生還者(リターニングマン)」

4巻を読む!

「水晶の髑髏(前後編)」
現物としてはかなり有名なヤツですね。今回の舞台はエジプトです
まぁしかし世界を股にかけてますね~



アーカムの協力者が殺された件で調査に向かった御神苗でしたが、被害者の娘「川原鈴子(かわはら すずこ)」と合流するとお約束で襲撃されます
冷静に考えるとここまで裏社会に名前と顔が売れてるっていうのは結構致命的なんじゃないんですかね?(笑)



そして皆さん!お待たせしました!
お待たせし過ぎた・・・は置いといて敵はあの「鉤十字」集団です!
鉤十字とかいて「ハーケンクロイツ」と読めばお分かりですね!
そう、第三帝国・ネオナチスです!
でも弱っちかった(笑)



その理由として敵が雇った殺し屋は御神苗の師匠にして最強のスプリガン「朧(おぼろ)」だったからです
・・・・・・・ナチスの情報網は大丈夫か⁉
朧は気功の使い手で生身ながら常人を遥かに凌ぐ体術を持っています
ネオナチスの筋肉ダルマ戦闘員「ボー・ブランツェ」は面白いようにあしらわれてしまいます
咬ませにしても可愛そう(泣)



今回はチョイ出でしたがジャンと朧は今後の登場にも期待です!



・・と思ったらもう出てきました(笑)
サブタイトルは「龍脈地図 御神苗抹殺計画」
・・穏やかじゃないですね



紀元前4世紀に描かれた地図「マッパムンディス」を巡る戦いから御神苗の過去が紐解かれていきます
御神苗はアメリカに住んでいた子供時代に失踪事件を起こしています
攫ったのはなんと米軍でした
彼は子供を兵士に育てるCOSMOSプロジェクト(米国特殊実験部隊 チルドレン・オブ・ソルジャー・マシン・オーガニック・システム)で最強の兵士となるべく訓練を施されていました



なぜ御神苗は17歳の若さでスプリガントップクラスの戦闘能力を誇るのかという謎が明らかになりましたね
米軍に拉致られたエリート兵士だったとは・・・可哀そうに・・



しかも既に解体されたCOSMOSはトライデントというスポンサーを得て晴れて復活しました
その上マッパムンディスを狙ってアーカム日本支部に攻撃を仕掛けてきます
指揮を執るのは当時COSMOSで指揮官をしていた「ラルフ・クーリー大佐」



過去と決別する為新生COSMOSと向かい合う御神苗にもう「殺人機械」の面影はありません!
御神苗一家の絆を感じるエピソードでした

5巻を読む!

今回のタイトルは「混乱の塔」

イタリアで見つかった「混乱の魔法陣」からもうひとつのバベルの塔「リバースバベル」を目指して中東へと飛びます
実はバベルの塔は悪魔との交信を目的とした2つ目の塔があった~・・そうです



アーカムの目的はリバースバベル封印の鍵となる女性「シスター・ケイト」を目的地まで護衛する事でしたが、ここでなんと護衛していた最強のスプリガン・朧が消息を絶ってしまいます
これはビックリですが、この程度で死ぬキャラでもないでしょう



そこで代打として出動したのがスプリガンのエース・御神苗です
でもケイトを狙い朧を封じ込めた謎の魔術師「ヘウンリー・バレス」に瞬殺(チーン)
実力トップクラスのスプリガンなのにいつもボコボコにされる御神苗(合掌)



ケイトが奪われた「聖書」を取り返す為、出現したリバースバベルに突入する御神苗でしたが再び対峙したバレスにまたもボコボコにされます
しかしバレスが唱える「人間なんて所詮は殺人機械」という言葉にCOSMOS時代の自分を重ねリブート!!朧も復活し最強師弟コンビでバレスに立ち向かいます
湾岸戦争後の中東がストーリーのベースになっていますが、宗教や土地など色々な理由を付けて争う人間の性は未だかわらないですね



後半は「獣人伝承」です
主役はジャン、彼の「ライカンスロープ」としての秘密に迫って行きます
序盤ではジャンの過去エピソードと共に彼をスカウトした新たなスプリガン「ティア・フラット」が登場します
「魔女」の異名で呼ばれあらゆる魔術を駆使するみたいですね
・・・美人だ・・・



現在に戻り御神苗、ジャン、ティアでチームを組みルーマニアにある遺跡に向かいますが、今回の相手は暁率いるトライデントの部隊と謎の助っ人2人
ひとりはご当地キャラとも言えるヴァンパイア「デリー・グレアム」
ひたすら再生してくる厄介者
そしてもうひとりはライカンスロープの「リック・ボルドー」
なんとジャンの父親で、この遺跡もライカンスロープに関係する施設のようです
・・続く!

6巻を読む!

続きです

トライデントの目的はリックを使ったジャンの勧誘でした
なんでもライカンスロープの寿命は40年くらいで、リックもそう長くはないみたいです
でも親子の情とか種の迫害とかそんな話でなびくジャンではありません
彼は彼なりに人を信じています(特定少数ですが)



血で血を洗う親子対決を想像していましたが、無事に袂を分かってくれて安心しました
ティアによって異次元に閉じ込められたデリー、さようなら(チーン)



次の「終末計画」は一気に未来色が出てきます
パキスタンで発見された謎の模様をアーカムのスーパーコンピュータ「アース」に解読させたらアースが乗っ取られてアメリカ中のネットワークが支配されてしまいます(大惨事)
そう!今回の敵はコンピュータです!



完全閉鎖されてしまったアースの施設に潜入命令を受けた御神苗は「ジミー・マックス」率いるA級エージェント小隊と行動を共にします
スプリガンの活躍で運用されているように見えるアーカムですが、もちろんエージェント小隊の下支えがあってこその活動なのです
マックスは御神苗を無傷で進ませる為、隊員の犠牲も顧みず前へと進んで行きます
素晴らしい職人根性ですが、倒れていく仲間を見るのが御神苗には耐えられなくなり最後は突貫しようとしますがマックスは首を縦に振りません(頑固)
組織の目的を遂行する為の葛藤、そして使役される側だったコンピュータの反抗、仲間や人類の未来を想う気持ちはわかり合う事が出来るのでしょうか?



「聖杯」

「水晶の髑髏」で登場したネオナチスの面々が再登場です
中でもボー・ブランシェは筋肉も戦闘力もおバカ加減もマシマシでした(笑)
大西洋で発見されたUボートにあったのは本物の「聖杯(ホーリー・グレイル)」
そんなお宝に目を付けたのはトレジャーハンターの「染井芳乃」
保管されている倉庫から拝借しようとしますが、そこにはスプリガン・ティアの姿がありました
・・この人どんどん出てくるようになりましたね~
ボーも参加しトレジャーハンターvsスプリガンvsネオナチスの三つ巴に・・
勝ったのは・・・・なんとボー!!!(奪って逃げただけ)



で、単位が危ない御神苗が駆り出されたのはナチスのお宝が隠されているヨーロッパの雪山

エージェント「なにかいるものはあるか?」

御神苗「出席日数」

最高!!



聖杯は本物でヒトラーも復活しますが実はヒトラーって「多重人格者」だったんです(バーン)
第三帝国総統としての攻撃的な面もあれば、芳乃を優しく助けてくれる人格もいてこれが最後に大きな鍵となっていきます
しっかし芳乃のガメつさは尊敬に値しますね(笑)

7巻を読む!

今回は「忘却王国」です

突如太平洋に出現した謎の島「幽霊島」の探索に向かいます
・・しかしスプリガンってなんでもするんですね、そりゃあすぐ死ぬわ(笑)



海が舞台となるのでアーカム財団海洋開発部最高顧問にしてアーカム全会長の個人的な友人「スティーブ・H・フォスター」と彼の愛船「ロシナンテ」が登場します
アーカムでもトップクラスに偉い人ですが、そんな人物にため口聞いて怒られない御神苗ってキャラ得ですね
もっとも実力あってのことでしょうが・・



もちろんお宝といえば芳乃とトライデントも呼んでないのに登場します(汗)
トライデントは最近本部長の「ラリー・マーカスン」主導でアーカムに張り合ってきますが、合理主義っぽいがいけ好かない人物ですね
でも暁とも真っ向で付き合う辺り肝の据わったキャラっぽくはあります



そしてトライデントの刺客として立ちはだかるのは御神苗をスプリガンに育て上げた人物「ボーマン教官」です
しかもこの人「二重身(ドッペルゲンガー)」という分身技を使います
・・まあ今更驚きませんけどね(笑)



幽霊島は時空を超えて出現する為、島には第二次世界大戦時代の遺物もゴロゴロ・・
島の謎を解き制御する術はあるのか?
なぜアーカムの教官だったボーマンはトライデントに寝返ったのか?
ちょっとこの謎は尾を引きそうな感じがしますね~



次は「降臨」です

サハラ砂漠で発見された遺跡に派遣された御神苗でしたが、今回知らされているのはかつて講師として教えを説いてくれた「マクマホン教授」の護衛という事だけでした



遺跡が地球上の生物情報を集めたタイムカプセルだったり、お約束でトライデントが介入し発火能力者(ファイヤースターター)「トニー・ベネット」や久しぶりの米軍機械化小隊「切り裂き魔(ジャック・ザ・リッパー)」が襲ってきたりする事よりも気になる内容がありました



それはアーカム上層部に情報を外部に流出させる者が続出している事実や、トライデントのように武装化を提唱するグループが存在しているという情報です
遺跡の管理や封印を目的として巨費や人員を投じているアーカムも営利企業としての本質からは逃れられません
もしかしてボーマンの離反もこの辺に起因しているのかも知れませんね



御神苗の上司である山本さんは現場で命を張るスプリガンやエージェントをファーストとして考えてくれますが、アーカムは必ずしもそういう訳ではないようです
これは・・・内乱あるかな?

8巻を読む!

まず最初は「不死密売」です
国内で多発する新種のドラッグによる若者の死亡事件について芳乃がコンタクトを取って来ます
制服の御神苗と芳乃・・新鮮(笑)
その元となっているのが「神酒(ソーマ)」ではないかと芳乃は睨んでいました
新興の麻薬組織「エレクシィ」と神酒にどんなつながりがあるのか??



情報の真偽を確かめる為御神苗が訪ねたのはかつて「神の手を宿す男」として裏社会№1の殺し屋だったスプリガン「パーカップ・ラムディ」でした
現在はタイ郊外で医者をしていますがその治療法が独特です
二つ名の通り患者の身体に自身の手を突っ込み直接患部を治療します
いや~オリエンタルマジック!!



しかも御神苗はエレクシィが雇った殺し屋「源双烈(チェン スワンリエ)」にボコボコにされてしまいます(いつも新キャラにボコボコにされます)
彼はかつて師である朧と戦った過去を持ち復讐に燃えていると知れば弟子として黙ってはいられません
朧と言い御神苗と言いその名声でめっちゃ敵作ってますね(笑)
でも最も驚きだったのはこの一件を裏で操っていたのは元アーカム研究所主任「エド・クルーガー」で、彼もまたボーマン同様アーカムの組織としての腐敗を匂わせてきます
だいぶアーカムヤバいんですかね~



続いては「修学旅行」
決して修学旅行という遺跡やオーパーツの話ではありません
小中高と必ずあるあの楽しいイベントです



悲しいかな御神苗はプライベートジェットで世界を股にかけても、修学旅行に行った事がありません
電車での移動に胸ときめかせる男子高校生・・・泣ける(笑)
そんな御神苗に不躾な視線を送るのは同級生の「真田柊(さなだ ひいらぎ)」
間違っても恋ではありません・・



万年欠席児で遅刻早退の常習犯、しかも休み明けは必ずと言っていいくらい怪我をしている・・ミステリアスを通り越して怪しいと思うのは否定できません
折角の修学旅行で御神苗を悩ませたのは柊だけではありませんでした
とある考古学助教授の家から発見された飛鳥時代の古墳を狙っている芳乃に片棒を担がされると、オリハルコンの原料となる「賢者の石」を見つけてしまいます
するとそれを狙っていた内閣調査室に所属する甲賀流忍者「中野建造(なかの けんぞう)」と事を構える羽目になり平穏な修学旅行とは程遠い日程になっていきます



ようやく訪れた年相応の日常は儚い夢ときえてしまいましたね(合掌)

9巻を読む!

今回は内容盛りだくさんです
まずは「精霊惑星」

インディアンによって行われる100年に一度の儀式が人類に害なす物かを調査する為御神苗とジャンが派遣されます
大西洋を中心とした「物質文明」と太平洋を中心とした「精神的文明」
後者がもたらす奇跡の結末を世界中が固唾を飲んで見守っていました
しかしインディアン陣営には腕利きの用心棒がついており、各国の精鋭部隊はインディアンに全く近づけません
用心棒の正体は冒険家「御神苗隆(おみなえ たかし)」
優の育ての親でありCOSMOSの呪縛から解き放ってくれた人物です
なし崩し的に隆に協力させられた御神苗とジャンは儀式の結末をどう見守ったのか?



隆はまんまインディ・ジョーンズで、罠の設置能力はジャンですら舌を巻く腕前です
冒険家ってどうやってなるんですかね?



続いて「獣人伝承2」

トライデントの一角・高隅化学工業の研究室に忍び込んだ芳乃が持ち帰ったのは「究極の生命(アルティメットライフ)」と呼ばれるバイオ兵器の資料でした
その研究の元となっていたのは4年前にジャンが提供した彼の「肉片」
過去の因縁を清算する為ジャンは単独高隅化学工業に侵入しますが、それを見過ごす御神苗ではありません
望まれぬ生命に決着をつけようと乗り込んだ先に待ち受けるのは⁉



最先端化学兵器工場に潜入できる女子高生・・・すごいを通り過ぎて怖い(ガクブル)



そして「人工進化」

1000年以上前のインカ文明から発掘された人体模型をもとに脳を改造された米軍兵士は、その進化に精神が付いて行けず能力を暴走させてしまいます



そのミッションへの案内人として御神苗の目の前に現れたのは、サハラ砂漠で命のやり取りをした相手・発火能力者(ファイヤースターター)「トニー・ベネット」
所属していたCIAを辞めアーカムに鞍替えしようとする態度に怒りがこみ上げる御神苗でしたが、暴走する精神攻撃に巻き込まれ自分が最も恐れているものを知らされてしまいます
何にも屈しない最強のスプリガンが恐れるもの・・・それは「自分自身」・・



最後は「聖櫃(アーク)」

テンプル騎士団によって隠された遺物「聖櫃(アーク)」の調査依頼を受けた御神苗でしたが、最近のアーカムのやり方に正直疑問を拭えず不信感を募らせていました
船長を中心とした潜入チームに参加した御神苗は「聖櫃(アーク)」が保管されているトライデントの豪華客船「シバの女王」に潜入します
しかし暁率いる護衛部隊が簡単には接近させてくれない上に、御神苗への復讐に燃える脳筋ネオナチ・ボーが行く手を遮って来ます
やたら簡単にキャラが死んでいく一方で暁とボーのしつこさは脅威と言えますね
しつこい脳筋・・・いやだ!(笑)



このタイミングで登場しアーカムの新会長に就任した「ヘンリー・ガーナム」の動向も気になる所・・
こいつ絶対敵ですね(ビシッ)

今回はここまで!10巻に続きます!


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