【クラシック】第15回 うちやましゅうぞう「熱風KIDS」を読む!

熱風KIDS01 バトル・アクション
luck’o
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのはうちやましゅうぞう「熱風KIDSです

この作品が連載された当時、月刊マガジンでは修羅の門が人気を誇っていましたが、なぜ同じ出版社でここまで似通ったジャンルをぶつけて来たのか謎でした(笑)
時代的にK-1など総合格闘技系の人気が高まって来た時期なので、打ち切られた作品を含めればかなりの数の格闘技漫画が連載されていたと思います
そういやゆでたまご先生もトータルファイターK(1993)を連載してましたね~、すぐ終わったけど(笑)

作品概要

【作品名】
 熱風KIDS 
【作者】
うちやましゅうぞう
【連載期間】
 1989〜1990 
【巻数】
全6巻
【掲載誌】
少年マガジンスペシャル

作品紹介

ジャンル

ジャンルは「格闘技」なのですが他の格闘技と違い序盤こそ打撃や関節技を多用したバトルが展開されますが中盤からは当時流行った「氣」の戦いが主体となってきます
要するにかめはめ波vsかめはめ波です(笑)
なので途中からは格闘技と定義していいのか怪しいのは否めません

メインキャラクター

「早坂暁(はやさか あきら)」
主人公、古代武術「真神(まさがみ)流」の使い手


「宇童美琴(うどう みこと)」
古流拳法「神武館(じんむかん)」館長、多くの武術に精通する人物


「藤堂(とうどう)」
神武館四天王の1人、格闘技の知識は神武館随一の存在

真神流

神流は戦国時代に「真神紀信(まさがみ きしん)」が起こした日本古流の格闘技でしたが、真神紀信が強すぎた為継承していけなかった幻の流派でした
その特徴は足を腕のように自在に操ったり、「放宇(ほうう)」という気の攻撃などがあります

早坂暁とは?

早坂の苗字は母方のもので真神流が使える・・と言えばお分かりですよね?
早坂暁は「真神」の血族です
でも父親に当たる「真神晃紀(まさがみ こうき)」は暁が産まれて間もなく武者修行の旅に出たまま消息不明になっています

最強古武術の家系で父親は行方知れず・・ほぼほぼ「修○の門」と設定被り過ぎてますね
さすがに同じマガジン系列ならもうちょっと違う切り口で行った方が良かったんじゃないかな~とか思ったりします
しかも彼は「独学」で真神流を習得しています
天才・・と言うより通信教育⁉

序盤は多種多様な流派が登場

腕試しに道場破りを続ける早坂は古流拳法・神武館や空手界最強「真和会(しんわかい)」にケンカを売って行きます
いくら真神の家系で格闘技の才能があっても実戦経験の乏しい早坂が修練を積んだ格闘家達を手玉に取るのはちょっと出来過ぎ感が過ぎる気がしますが、ともかく真和会のオープントーナメントで駒を進めていくと宇童が横槍を入れエキシビションマッチを提案してきます
対戦相手は「陽支五行拳(みょうしごぎょうけん)」の使い手「李明賜(り めいし)」



ある意味見よう見まねで強くなった早坂でしたがさすがに本場中国拳法には手も足も出ません
というか腕をガッツリ折られてしまいます・・
そこで繰り出したのが真神流の秘技「真空宇(まくうう)」
相手の打撃ダメージを気で流しそのまま手首を「スパっ」と斬る・・・ウン・・修○の門からは離れた気がする・・・
でもこの漫画って骨を折られても手首斬られても結構あっさり復活します・・回復力が異常!!

最強決定戦in倉庫街

エキシビションマッチ騒動によって真和会は解散・・・
かなりのとばっちりですね(笑)
真神を中心に日本格闘技界に大きな渦が巻き起こっている事を感じた宇童は、自身の主催で格闘技オープントーナメントの開催を決意!
ルールは「何でもあり」
表に出せないとんでもトーナメントになりそうな予感・・



主な参加者は神武館から宇童とアメリカ支部の「本城里美(ほんじょう さとみ)」、真和会からは元会長の「空知隆明(そらち たかあき)」とニューヨーク支部の「橘高一彦(きつたか かずひこ)」、陽支五行拳・李明賜
そして早坂の父・晃紀と因縁浅からぬ中国皇帝の武術指南を務めた一族「稱元皇(しょう げんこう)」とその高弟達



普通の格闘技最強を決める戦いと違い「気」を使えるかどうかで試合のアドバンテージが大きく変わってきます
だって飛び道具の有り無しですからね(汗)
空手系参加者たちはかわいそうなくらい噛ませ犬として倒されて行きます
この辺りから格闘技漫画と言うよりは気功バトル漫画になりつつありましたね

ベスト4出揃う

一歩間違えれば命に関わるアングラバトルをベスト4まで勝ち残ったのはこの4人

・早坂暁(真神流)

・稱元皇(皇帝武術拳稱派)

・宇童美琴(神武館)

・「羽柴優紀(はしば ゆうき)」(???)


さぁこの中で一番怪しいのは誰かな~?
言うまでもなく「羽柴優紀」ですね
彼は橘高を瞬殺し本城の手首を真空宇で斬り飛ばしています
・・と言う事は真神??
そう!彼は早坂の実兄で晃紀と共に旅に出た人物でした



本来の継承者である晃紀と行動を共にしていただけあって格闘技術は早坂より数段上です
通信教育的に覚えた早坂とは雲泥の開きがあり準決勝では気の一撃で宇童を殺してしまいました

最後は触れない戦い

羽柴は真神流を極めたいわば達人レベルです
そこまでになると相手が攻撃しようとする「気」を事前に察知し避ける事が出来ます
・・・・・
・・・・・
もはやイメージファイトの世界です(笑)
物理攻撃が当たらないなら「気」の打ち合い!
・・・・
もはや「ドラ○ンボール」
ちょっと戦いが達人過ぎて常人では何が起きているかわかりません(勿論審判も蚊帳の外)



序盤はスピード感ある打撃バトルが魅力でしたがそもそも真神のレベル設定が高すぎて日本チャンピオンはおろか世界チャンピオンクラスでも手が出ないというのはさすがにやり過ぎだった
そのせいで登場時の早坂と戦えるレベルなのが宇童くらいしかいませんでしたからねぇ
当時気功も流行っていましたがさすがに振り切り過ぎた感のある作品でした・・・が、僕は好きです!!
これにて「熱風KIDS」読了です!

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