第51回 藤原撫子「紺青の恋」を読む!

紺青の恋02 恋愛
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは藤原撫子「紺青の恋です
・・・これなんて読むんでしょう??(オイッ!)
カバーとかには書いてないし作中には出てこないから気になるんですよね~
というわけで調べてみると「こんじょう」という読み方で濃い青色みたいです
色言葉というのもあって「自尊心・滅私奉公・直観力」とのこと
さすがにここまでは絡めてこないか(笑)

作品概要

【作品名】
 紺青の恋 
【作者】
藤原撫子
【連載期間】
 2023〜 
【巻数】
既刊2巻
(2024.6現在)
【掲載誌】
ふらっとヒーローズ

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「恋愛」ですが男2女1の恋愛なのでちょっと関係性としては複雑です
なぜ「男2女1」が複雑かって??
それは・・「女→男←男」の好意関係だからです!!
ある意味要素的には「BL」とも言えますがそこまで深い内容や表現はありません

■メインキャラクター

「坂井慈(さかい ちか)」
葉名市文化ホールに勤める女性、32歳独身、趣味は演劇鑑賞

「榎本聖(えのもと ひじり)」
デザイナー、人当たりが良くイケメン

「伊野和見(いの かずみ)」
イラストレーター、聖の親友で長い付き合い、人見知り強め

■いびつな三角関係

聖と伊野、どちらも同年代の独身イケメンですが、慈はより気さくで優しい聖に惹かれていきます
でもある時気付いてしまいます
聖を見つめる伊野の視線が恋愛感情のそれである事に・・・
このまま泥沼の三角関係・・にはならず聖を好きな当事者同士が聖を交えて話し合います
雰囲気はソフトだけど中々にハードな展開ですよ(笑)



伊野の好きは見返りを求めない感情でそれを知っていた聖は変化を求めない彼に合わせる形で友人関係を続けていました
一方で慈は聖が好きだけど「伊野と一緒にいる聖」が好きだと気付き告白します
2人の好意を受け止めた聖はある提案をします

「3人で付き合う?」

■内面を中心に描く?

この作品は主に慈視点での恋愛観念を描いています
30代にはなったけど結婚を意識するわけでもなく、好きな事に熱中していれば満たされる慈は人を好きになる事の本質を見いだせていませんでした
そこへやって来た仄かな恋と不思議な三角関係
ここからどんな選択をしてどんな結論に辿り着くのか楽しみです



絵柄はかなりシンプルでとてもドロドロした展開になるようには見えません
1巻の感じではそういう戦いよりジェンダーを超えた恋愛の内面性を描いていくのかな~?という感じですね
まだ踏み込んだ恋愛に興味が持てない慈と、解決策のない恋愛感情を持て余している伊野にオープンマインドで結構チャラい(笑)聖がどう応えるのか?
ワンチャン慈と伊野が付き合うパターンもありか?

■敏感?鈍感?鍵は聖

やはりこの関係の肝となるのは聖でしょう
2人の恋愛対象になり間に立っていながら「3人で付き合う」とか言って見たり生真面目な伊野ともしっかり者の慈ともキャラが異なります
単純にどちらかと引っ付いて終了という簡単な話ではなく3人がどうこの恋愛を「納得」できるかにかかっています



3人寄ってももめる時要員として慈の友人「露木朝(つゆき あさ)」の存在も結構重要です
外からしっかりした意見が入るっていうのは大事ですからね
特に怪しい人物もなく真面目なキャラばかりなのでこのまま関係性を煮詰めていくのかな?って展開ですね

藤原先生は腹が減っては夫婦はできぬという作品でもオムニバスで色々な恋愛模様を描かれていたようなので恋愛漫画好きとしては今後の展開に期待したい所です

luck’o
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