若き戦士・鷹が日本を世界へ導くJサッカー黎明譚開幕!!
作品紹介
こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです
こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす
では漫画紹介やっていきましょう
今回紹介するのは塀内夏子先生の『Jドリーム』です
塀内先生2作目ですな
前作オフサイドで熱血サッカー漫画の礎を作った塀内先生の次作になります
オフサイドでは体格や才能には恵まれながらチームに恵まれなかった熊谷五郎が高校サッカーを通してチームや人間としての成長を描いていました
今回は謎の少年・赤星鷹がプロ開幕直前のJリーグに現れW杯予選を戦っていくストーリーです
今じゃプロサッカーをテーマにした作品って当たり前のようにあるけどこの頃は珍しいよね
実際、実業団よりも高校サッカーが花形の時代だからね
やる側も見る側もプロに実感が湧かなかった時代だね
では作品紹介やっていきましょう
おなしゃす
時代背景はおおまかに1992年~1993年頃を舞台にしています
実際の流れに沿った形でストーリーは展開していきますが、大枠で「Jリーグ開幕前夜編」「アメリカW杯一次予選編」「Jリーグ開幕編」「アメリカW杯最終予選編」となっています
あ、~編は僕が勝手に付けてますので悪しからず
かなり昔の話だな
Jリーグはもう生誕30周年だからね
単純に30年前の話だから高校生とかだと信じられない話かもしれないよね
ジェネレーションギャップだな(笑)
「Jリーグ開幕前夜編」では三菱重工で実業団選手として活躍してきた本橋の最後の晴れ舞台に賭ける思いと、そこに突然現れる天才的なサッカーセンスを備えた16歳・赤星鷹との出会いを描いています
鷹はどこかの有名選手だったの?
いや
2歳の時に「すぐ帰ってくるからこれで遊んでて」と母親から渡されたサッカーボールで遊んでいるうちに上手くなった
母親は帰ってこなかったけど
あれ、目から汗が・・
父親も学のない鳶職で腕一本で全国を転々としていたんだ
そこでバランス感覚と人間何とか生きていけるという知恵が身についた
汗が止まらない・・
サッカーがずっと好きだったのは本当なんだけど、奔放な性格が部活サッカーに合わず高校を辞めて鳶のバイトをしている時にW杯出たらボーナスがもらえるという話を聞いてサッカーをしに浦和レッズのセレクションを受けに行くんだ
そんな自由な時代なの?
そんなわけないじゃん(笑)
基礎ダメ、戦術ダメ、上手いのはボール扱いだけでは合格するわけもなく、落ち込んでいる時に本橋に出会うことでその才能を評価されるんだ
運がよかったな
本橋は32歳のベテランプレイヤーでアマチュア時代からストイックに努力を重ねてきた選手だった
その彼が奔放だけど才能のある鷹と出会った事で2人の運命が回り始める
後半ではJ1(今でいうJ2)に所属していた大型FW北村が登場する
彼は体は大きいけど気が小さいタイプで家族の借金を返すためにお金のたくさんもらえるカテゴリーを目指していた
塀内先生お得意の貧乏エピソードだな
そうそう
異名は「J1の虎」だけど実家は元養豚場で豚が大好き
捕食関係だが大丈夫か?
そんな北村が鷹と出会うことで更に実力を開花させていくんだ
主人公FWやMFが点を取る漫画じゃなくて主に鷹のパサーとしての才能を描いているのも当時のサッカー漫画では珍しかった
ただ鷹のキャラが無学歴、無経験、手癖が悪い、すぐ不貞腐れていなくなる、敬語が使えないなど癖キャラ以前に一般常識が薄いキャラだったので好みはあった気がする
なんか大きな子供だな
そんな感じ
個人プレイヤーとしては光るけどチームプレイには向いていないタイプ
日本人が苦手なタイプだ
鷹・北村の浦和レッズ入団、ナビスコカップの活躍を経て「アメリカW杯一次予選編」へ突入していく
ここでは当時お馴染みの選手をいじった選手も多数登場する
三船(三浦知)、滝沢(北澤)、松田(武田)、伊原(井原)、柏谷(柱谷)など
サッカー漫画あるあるだな
それプラスでオリジナルのGK富永やサイドバック嶋などが一緒になって予選突破を目指して行く
今では一次予選で負けるとかありえないけどこの時代はまだW杯に出たことが無い時代だから中国やマレーシアでも油断どころか勝てないかも知れない相手だったんだよ
一次予選負けもあり得たんだね
そう
そこに異分子である鷹が入ることで最初は反発が大きかったけど、天才的なパスと動物的な試合勘、勝利への執念が徐々に評価されるようになってくる
そして舞台は「Jリーグ開幕編」に入り最終予選へ向けて新たな力が台頭してくる
新登場はイギリス育ちで芝に慣れた身体能力抜群のGK・上條
戦力外通告から海外武者修行でJに帰り咲いた黒崎、そしてサッカーの本場・ドイツでならしたDF・本郷の3人
それらの選手の台頭を描きながら物語は最終章の「アメリカW杯最終予選編」へと入って行く
いよいよW杯出場を賭けた戦いだな
場所はカタール・ドーハ
今でも因縁の地として名高い場所だけどそこで6か国総当たりの戦いが繰り広げられる
猛暑の劣悪な環境の中、戦いはチーム内にもあって富永と上條の世代交代や本郷とレネ監督との譲れない戦術での諍いなど一枚岩では戦えなかった
レネ監督?
日本代表の監督なんだけど当時初のプロ監督として就任した人物だった
キャラクター背景はオフト監督、ビジュアルはもろラモスだけどね(笑)
この監督がかなりの曲者で一見物分かりのいい人物を演じてるんだけどその内心は予選突破しか考えていないプロフェッショナル
おだてて使える選手はおだてるし、勝つためには手段を選ばずメディアも利用しようとする
日本人監督では考えつかないな
きちんと現実ベースでドライに戦える部分での駆け引きは面白いキャラだったね
それに唯一反抗できたのが海外プロ経験の長い本郷だった
言うことを聞かないのはわかってたけどそれでも目的遂行の為に彼を使いこなそうとする姿勢はプロだったね
内外で駆け引きがあるんだな
そこが面白いんだけどね
部活ものだと結構すぐ一致団結しちゃうから
その他、アジアを勝ち抜くには欠かせないアジアの壁・韓国戦はかなり内容の濃いものとなっていて見ごたえ十分
チームもこの頃には鷹を中心選手として認めているけどそれまでのドタバタを見てると感慨深いものがあるよ
さあ、果たして日本はW杯に行けたのか
結末を知りたい人は是非読んでみてくださいね
ではまた次の作品でお会いしましょう
バイバーイ
Luck’opedia
主な登場キャラ
対戦成績
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