こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです
このブログではいい年した漫画好き(汗)のボクが、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます
完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください
あとネタバレも含みますので注意してくださいね
今回ご紹介するのは池ジュン子「末永くよろしくお願いします」です
多分この作品を知ったのはコミックナタリーの試し読みだったと思います
ナタリーの試し読みに引っかかる率70%越えですから、ハッハッハ!
自分では白泉社や小学館の少女漫画は多少読んでたクチだったのですが、さすがに10代の色恋は胃にもたれる年齢になって来たのでかなりご無沙汰でした
というかまた少女漫画読むとは思ってないくらいでしたね
絵柄もスッキリしていてキャラクターの会話やストーリーのテンポも読みやすいので今も継続して読んでいます
作品概要
【作品名】 |
末永くよろしくお願いします |
【作者】 |
池ジュン子 |
【連載期間】 |
2020〜 |
【巻数】 |
既刊9巻 (2023.11現在) |
【掲載誌】 |
ララ |
【ジャンル】 |
恋愛・学園 |
作品紹介
1巻を読む!
主人公は「鷹司輝(たかつかさ ひかる)」
16歳、ピチピチ(死語)の女子高生です
切れ長の目に黒髪ロングの姿は黙っていれば年齢以上に見えますが、性格はまーまードSです(⁉)
そんな輝は唯一の肉親であった父が他界し親戚の家に預けられる事になります
親戚の名は「葛霧清水(くずきり きよみず)」23歳
新進気鋭の書道家ですが、実際は豆腐メンタルの陰キャ青年です(チーン)
精神的に不安定になるとぬいぐるみにかこまれて心を落ち着けるちゃんとした大人です(⁉)
美術商だった父に見いだされ現在は引く手数多な彼も複雑な事情を抱えて生活していました
年の差7歳の男女であれば多少の間違いは有り寄りの有り・・・なはずなんですが、残念ながら清水にその甲斐性はありません!
自分の生活の邪魔さえしなければ学校を卒業するまで置いてやる!・・というスタンスでしたが、清水を気に入った輝はそこから更に一歩踏み出していきます
大した目標もなく生きて来た輝はその日を機に「清水のお嫁さんになる!」と宣言します
もちろん清水に取っては寝耳に水の話だし、自立した大人とJKの恋愛など受け入れる気は全くありません
それでも輝は清水に言います
「末永くよろしくお願いします」、と・・・
裏表紙には「年上ツンデレ×残念美少女のカオスな同棲」と書いてあります
まさしくその通り!(当たり前だろ!)
清水と輝は親戚ですが血は繋がっていません
後は既成事実を作ってしまえばOKなんですが、清水という男は中学生バリの初心です!
コミュ障の側面もありますが、さすがに書道家として名と顔を売っているだけにそれなりの大人対応は心得ています
輝の事も「家族」として受け入れるのはやぶさかではないのですが、「恋人」となると急ブレーキがかかります
・・・まぁ普通の大人はそうですわな・・・
そんな常識的な清水を斜め上からぶった切って手籠め(⁉)にしようとする輝
この2人の家族ごっこに明るい未来は待っているのでしょうか?
1巻では輝が清水に引き取られる所から新しい高校に編入するまでが描かれています
その他のキャラクターとしては清水唯一の友人で幼馴染の「廻間星路(はざま しょうじ)」が登場します
元ホストで現飲食店副店長、しかも性格は面白ければ何でもOKなパーリーピーポー
清水の理解者ではありますが輝に付いた方が面白そうと思っていつも場を乱してくれる良いキャラです
あとは飼い犬の「モモ」、柴犬です
絵面の清涼感と輝の口実に付き合わされるのが担当・・
この作品の要点はいつ清水が輝に食べられるかです(キャー――)
さすがにそんな展開はないと思いますが、輝も結構危ない発言と行動を繰り返すので要注意ですね
2巻を読む!
輝がようやく学校に通い始め学生生活パートが始まります
厳密には1巻の最後から始まっていてクラスメイトのキャラも出ていたのですが、イマイチちゃんとした紹介がなかったのでここで紹介して行きます
最初に友達になったのは「華頂寺紅葉(かちょうでら くれは)・柊(ひいらぎ)」の双子姉弟です
ちょっと思わせぶりな登場でしたが、「お前ら姉弟だったんかい!」ってオチが見事に付きました
紅葉は輝にシンパシーを感じるアグレッシブなキャラクターで、対する柊は奥手な雰囲気ながら登場して間もなく脚フェチキャラが確定した可哀そうな高校生です(笑)
一般的には若者は顔から、おぢさんは足からという説もありますので柊はウブなフェチという位置づけになります(⁉)
テストを乗り越え無事進級が確定すると春休みイベントに突入です
・・・という程学校行ってないけどね(笑)
春休みは買い物デート、清水の書道教室の一コマ、お花見と楽しそうなイベントが目白押しな中で今度の新キャラは「橘円加(たちばな まどか)」小4、9才の男の子です
年の割に女性に対する恋愛観は達者で輝なんか早々に「師匠」呼び確定しますが、ご近所さんにして輝のクラスメイト「川越優瑠(かわごえ すぐる)」に想いを寄せているのが発覚します
上手い事に「清水⇔輝」と「円加⇔優瑠」はお互い7歳差の恋愛関係(?)
小4と同じにカテゴライズされた清水はたまったものではありませんが(笑)
大枠で清水宅・書道教室・高校とフィールドが広がり引きこもりを脱しつつある輝ですが、清水との関係はキス数回にとどまりまだ恋人枠に入ったとは言い難いです
清水の社会的責任フィールドを何とか壊してもうひと距離詰めたい所ですが、清水も内心では輝を意識し始めているので今後の展開に期待が持てそうです
3巻を読む!
7歳年上の男に坐薬を入れたがるJKは好きですか⁉
これ少女漫画だよね・・大丈夫か??
という訳で清水が風邪を引き輝が看病するイベントからスタートです
それと同時に1巻からちょっと気になる雰囲気だった柊が輝にガチ恋しているのが判明します
これでちょっとドロドロした展開に・・なる訳もありません
清水に一途な輝と引っ込み思案が服を着たような柊では友達以上友達未満にしかなりません(どんな関係?)
そんな淡い恋が霞むくらい強烈な新キャラ「安摩宮心(あまみや こころ)」の登場です!
学年は輝の一つ下の高校1年生です
元々は輝の前の学校に所属しており「見守り係」なるストーカー職についていました
実家は超金持ちでタワマン20階に住み来客用別荘を完備しています
金と権力を利用し輝の学校に押し入りますが、その根底としてあるのは輝への限りない敬愛に他なりません
手段と動機はさておき輝を想っている事実は確かなので清水も邪険には出来ません
・・基本良い子なんですよね
風邪イベントでは清水が保護者としての矜持を輝に示しますが、この大人としての信頼感が輝を本気にさせる要因なのではないかと思ってしまいます
彼が放任でだらしなかったら輝もここまでしつこく求愛しないでしょうね
もう感じる事が出来ない父性愛を清水に感じる事でより親近感を増しているのでしょう
と言う訳で柊に勝ち目はないのですが、彼は彼なりのその父性愛に思う所があり本音を輝にぶつけてきました
「それは本当に恋愛感情なのか?」
新学年を迎え書道部顧問として学校に行く機会が増えた清水は、本人の図り知らない所でまた揉め事に巻き込まれつつあります(チーン)
4巻を読む!
ちょっと突っ込んだ柊の発言は紅葉の介入により問題発言として取り上げられてしまいます
その結果、輝・紅葉・優瑠・心によるパジャマパーティー・・もとい会議が家主の了承なく開かれます
これまでほぼほぼ人との交流を避けていた23歳男の家にJKが4人も集まる(しかもパジャマ)って普通の人なら理性飛びますよね~
でもそこは根っからのオカン体質である清水は生足を注意するに留まります
それはそれで大丈夫なのか??
しかも勝手に参入して来た星路に初恋を終わらせていないのを暴露されてしまうし・・・いや、わかってましたけどね
下手したらDTなのではないかと・・(汗)
その問題も冷めやらぬ内に今度はGWを利用した「母の日旅行計画」に巻き込まれてしまいます
保護者であり、彼氏(?)であり、母であるって忙しい立場ですね(笑)
ここで清水との仲を発展させたい輝でしたが、公の場に出れば嫌でも大人と子供の差を感じてしまいます
保護者と被保護者だと痛感せずにはいられません
まぁそれが普通ですよね
いくらコミュ障だとか言っても清水は書道家としてちゃんと稼ぎ生活を成立させているんですから・・
これでは本当に清水に父性を求めていると指摘されても否定できないですよね~
結局何も起きないまま旅行は終了しましたが、帰るや否や清水の叔母「鷹司薫(たかつかさ かおる)」が登場します
彼女は鷹司家の現当主で清水の書の師匠にも当たります
要するに全く頭が上がらない存在ですね(笑)
しかしこの漫画ここまで女性キャラはほぼドSばかりなんですけど・・大丈夫でしょうか??
叔母の家庭訪問をやり過ごすとお次は学園物の定番、文化祭です
ここで再び輝と柊の距離が縮まりますが、柊も前回の轍を活かし友達前提のまま距離を詰めようと試みます
果たして少しぐらい輝の心は揺らぐのか?
・・・・そんなわけないですよね~
5巻を読む!
さぁ!文化祭当日!
・・・と言っても輝が以前通っていた「聖東雲女学園」のです
心に誘われて参加して見たものの金と権力にまみれたイベントに食傷気味の清水
それこそ輝にしても「病弱(ウソ)」を理由にあまり通っていなかった学校なので馴染んでいるのかは怪しい限り・・
それを察して清水がちょっと甘やかし気味にするとしっかり調子に乗った輝のせいで風紀を乱し文化祭を追い出されてしまいます(笑)
続いては輝と清水で亡父の墓参りに出かけます
ここでもハツラツとしたボケをかましまくる輝ですが、普段顔を合わせていなかった分まだ父親の死をちゃんと受け入れられていないという発言が見られました
まだ16歳で父の死を受け入れるというのは結構辛いことですよね
そこはちゃんと清水がフォローしてあげないといけません!
4巻の終わりで柊は輝のことが好きだと清水にカミングアウトします
でも清水はちゃんと大人対応をして2人の問題はお互いで解決すればいいというスタンスを取ります
自分に出来るのは輝の気持ちに対する返事だけだとカッコいい事言ってました
この辺は大人と言うか思春期男女への保護者意識全開というかちゃんとしてますよね~
そのまま終わればカッコ良かったんですけど、文化祭で付けるリストバンドを男女で交換すると恋人同士になるというジンクスを耳にします
そして目の前の輝の手首には柊がしていたリストバンドが・・・
これは単に女子のリストバンドがケバいと清水に指摘されたから、輝が柊から強奪しただけなんですがたかがジンクスに右往左往する清水と柊・・
男って情けない(笑)
締めは文化祭で人酔いした清水と輝が保健室でイチャつくお約束イベントが発生し速やかに警察案件に移行⁉
今回はここまで!
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