第48回　新井すみこ「気になってる人が男じゃなかった」を読む！

このブログではいい年した漫画好き（汗）の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは新井すみこ「気になってる人が男じゃなかった」です

この作品は１巻発売時に表紙で気になってましたがちょっと棚上げにしている内に２巻が出てしまい慌てて買い揃えましたね(笑)
初見の感想としては「さっさと買っておけば良かった」と思うくらい面白かったですね
細かい設定から小物の描写まで非常にセンスを感じられる作家さんだと感じました
これからもっと人気出て来そうですね

作品概要

【作品名】

気になってる人が男じゃなかった

【作者】

新井すみこ

【連載期間】

2022〜

【巻数】

既刊２巻 （2024.6現在）

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「音楽」「学園」と「百合？」です
メインキャラ２人の学校イベントや共通の趣味である音楽関係の出来事を中心に進んで行きます
女の子同士が好意を持っているので一応百合ジャンルとも言えますが、単純に性別関係なくそのピュアな恋愛感情と友情にキュンキュンすること間違いなしですね！

■メインキャラクター

「古賀みつき（こが　みつき）」
叔父の影響で洋楽ロックが大好きなJK、学校ではひたすら目立たない陰キャで通っている

「大沢あや（おおさわ　あや）」
みつきと同じクラスの勝ち組陽キャ、洋楽ロック趣味の友人がいないのが悩み

「譲（ゆずる）」
みつきの叔父、学生時代から洋楽ロック好きでCDショップを経営している

■ガールミーツお兄さん？？

大沢あやはクラスで勝ち組の陽キャギャルですが、音楽の趣味が年代不相応の洋楽ロックで話の合う友達がいないのがちょっと残念でした
そんなあやが偶然見つけた洋楽のCDショップに入ってみるとレジにはドストライクのイケメンお兄さんが・・



このお兄さん・・実はあやの隣の席に座る陰キャ・古賀みつきその人でした
叔父のCDショップで働く時はほぼほぼメンズと取られてもおかしくない格好なので勘違いは仕方ないとしても、その相手がまさかのクラスメイトでカースト上位のあやとなれば話は別です



でもみつきの不安とは裏腹にあやとお兄さんはどんどん仲良くなっていきます
このままでは正体がバレるのは時間の問題？？

■ネタバレ以降が面白い

最近の傾向なのか秘密は保持されず早々にみつきの正体はバレてしまいます
でもそこからが面白い！
正体がわかってもお互い好きはかわらないのですが、どう接していいのかがわからない
特にあやは性別から勘違いしていた上に自分の素性まで最初から知られていたのだからなおさらバツが悪い(笑)
どうやって仲良くなればいいのか？そして今後どういう距離感で付き合えばいいのか？
恋に苦悶するJKっていいですね！

■見守る周囲もハラハラ

みつきに多大な影響を与えた叔父の譲は過保護なくらい姪大好きです
その反面友達付き合いが苦手な姪を心配していました
そこにギャルな女友達が現れたらビックリしますよね(笑)
途中からは譲の元カノ「カンナ」も現れみつきの変化を暖かく見守ってくれます



「みつき＝お兄さん」に最初に気付いたクラスメイトの「成田恵（なりた　めぐみ）」もみつきとあやの微妙な関係性を悟るとそれとなく２人が仲良くなれるようにアドバイスしてくれます
最初はもっと引っ掻き回してくるのかと思いましたがかなり良い奴ですよ



あやの友人グループである「ちづる」と「まお」もいきなり現れた（隣の席にずっといたけどね）陰キャに最初こそ戸惑いを隠せませんがそれでも徐々に打ち解けて仲良くなっていきます
特にちづるはみつきを敵視していたので気が気ではありませんでしたが・・・

■勝負所はロック魂で！

時折（結構な頻度で）訪れるピンチは持ち前のロック精神当たって行きます
人間当たって砕けてなんぼです(笑)



洋楽ロックとJKとかキャラクターとか見ていて飽きない展開とかどれもこれもセンスの良さが際立っている作品です
みつきとあきのもっと仲良くなりたいんだけど上手くお互いの領域に踏み込んで行けない姿が微笑ましくも超刺さりました(笑)
ストーリー的にはもうすぐ高校卒業が近づいてくるので今後の２人の動向も気になる所です