【クラシック】第4回 鷹氏隆之「風使い」を読む!

風使い01 バトル・アクション

11巻を読む!

遂に流魔と巌倉が邪魔者なしの一騎打ちです!
流魔の風「ドーン」に対し巌倉の攻撃は「ドドドドドーーーン!!!」
要するに力の差は歴然(チーン)
思えば巌倉と会ってからそう時間が経っていないのに、流魔は右腕を失った状態での戦闘です
しかも今回は異空間なので幻那の助けも期待出来ません



流魔は渾身の一撃を放ちますが巌倉はそれをいとも簡単に弾き返します
敗北を悟った流魔の気がかりはただひとつ
「弥生を守れなかった事」

その悔恨と願いを込め放った一撃に風だけでなく火・水・土の精霊も呼応して巌倉を浄化していきます
・・・え?こんな半端な戦いで終わり?
って感じですが巌倉との戦いは決着します・・・絶対後で出て来るよな・・・



弥生への想いからの過去エピソード突入で流魔と弥生が主従関係になったいきさつが明らかになります
・・・が、要するに反抗期とマザコンをこじらせた挙句その憤りを周りを攻撃する事でうさを晴らしていた超お子ちゃまの流魔がとてもかわいいだけでした(笑)
しかしこの漫画のキャラはやたら横っ腹を吹き飛ばされ重傷を負いますね~
なんで生きてるんだろう?



ここからは新章に突入です

一番のイベントは「流魔留年する!」
まさかの弥生の下級生となった流魔でしたが、西川先生と1年余分にイチャつける権利付きであまり悲壮感はありません・・
弥生一筋臭出しといてこのザマか!
芹と楓もニセ戸籍で高校生となり水無月家の権力の凄さに驚くばかりですね



新章でまず顔見世したのは何と「織田信長」の霊!
水無月と巌倉の諍いが始まったのも本能寺の変以降となれば関係は十分ですよね
それと同時に「人間を妖魔に変える薬を売る謎の売人」など表立ってではなくとも妖魔が社会に浸透している図式が浮かび上がります

それに龍馬に助けられるも精霊が使えなくなった弥生の動向も気になります
信長との対決か?それともワンチャン巌倉復帰か?
次の展開が気になりますね!

12巻を読む!

なんか売人を挟んで棚上げになってましたがここからは「信長編」本編に入って行きます

信長は波長の相性が良い1人の少年にロックオンし憑依します
少年の名は「海津光燠(かいづ みつおき)」
海津・・・そう!巌倉編では采に操られただけで終わったジーサンの孫です
今回は孫が悪霊に乗っ取られ散々ですが、海津総一郎自体は水使いの中でもかなりの実力を持った人物なのです
だからこそ信長も目をつけたのでしょう!



その信長が部下として募ったのは特定範囲の「使い人」でした
本来使い人とはその素養を活かし能力を身に着ける事で妖魔・魔物の類を封印・浄化するのが使命です
しかし時の移ろいと共に対象となる敵は減る一方で、力を持て余す使い人が出てきました
信長はそんな使い人達に声を掛け「天下取り」を持ち掛けます

なんか戦国大名っぽい切り口で面白いですね
そして集まったのが・・

「京極久蔵(きょうごく きゅうぞう)」土使い・建設会社社長&付き人2名
・ボディコン火使い(名前不明)&付き人
「櫂(かい)」「累(るい)」風使い・男性兄弟ペア
「一ノ瀬梨乃(いちのせ りの)」本来光燠の付き人になる予定の女性(洗脳で服従)

まだ全国には燻っている使い人がいるんですね~



その他新キャラとしては、

「鷲見(すみ)」修験者で法力使い、巌倉の結界攻略で真奈が相談した人物
飄々とした見た目以上に実力を隠している人物

「海津光宗(かいづ みつむね)」光燠の双子の兄、豹変した光燠に対抗心を燃やす

「里見藤十郎(さとみ とうじゅうろう)」「奈良都(なら みやこ)」
朱華に相手にされなかった風使い、今回は活躍なるか?

「柴田基樹(しばた もとき)」「久川朋美(ひさかわ ともみ)」
采に操られていた名前不明の風使い、信長の誘いは固辞、活躍を期待

となっています
光宗は今回の鍵を握りそうな人物ですね
雑魚扱いの里見&柴田にも頑張って欲しい所です



さて肝心の流魔はというと、ようやく義手の右腕が動き始めましたが未だ本調子とは言い難い状態です
それでも一度信長と邂逅し彼の誘いを断ると、水無月の土地をうろついてた鷲見を鹵獲し彼が追っていた京極の情報を手に入れます

次回は「流魔&鷲見vs京極&櫂・累」でスタートです
これまでの敵より狡猾で強そうですが鷲見を盾に使って乗り切って欲しい所ですね(笑)

13巻を読む!

ストーリー的には信長が引き続き勢力を拡大しつつ、日本各地で妖魔による暴動を起こして行きます
要するに日本全土カオス直前です!



前回の続きから京極が流魔を説得し仲間に引き込もうとしますが、流魔は・・・
「聞く耳もたず!!!!」

いつの間にかオラオラ系とオレTUEEE系が合わさったキャラになってます
巌倉や斗夜にボコられた反動で実力下位の相手をいたぶる曲がった性格になってました(笑)



更に信長の新戦力として、

「燧琢麻(ひうち たくま)」土使い
「氷室晃貴(ひむろ こうき)」火使い
「宗方武明(むなかた たけあき)」風使い
「不破秋典(ふわ あきのり)」風使い
「東条琴姫(とうじょう ことき)」火使い、名前不明だったボディコンギャル
・謎の売人「キョウ」人間から妖魔「ロクロ」を作り出す


更にまだ合流する使い人がいると言ってますが・・・
さすがに描き分けが苦しくなってます!!!
ただでさえそんなにバリエーションないのにキャラ増やし過ぎでは⁉(汗)



その一方で対信長勢力はと言えば・・・

海津総一郎→光燠に敗れ死亡
宮地雅邦&小宮薫→不破に敗れ死亡
里見藤十郎&奈良都→戦闘に敗れ拉致
鈴音&睦月→琴姫に拉致され監禁状態



諏訪&千種と神宮寺&実沙貴は健在ですがまだ目立った動きを見せていません
流魔の父・幻那にもスカウトの手が伸びますが現状は固辞



そして信長最大の戦力補強は・・・
「一角鬼の中に魂を宿された巌倉辰箕」!!!

えええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!下僕として登場⁉



流魔も信長陣営を降りかかる火の粉程度に思っていましたが、鈴音が攫われたとなれば話は別です
お怒りモードで彼女の足跡を追います・・・これ絶対荒れるヤツ(汗)
信長自体かなり強力な敵である事は間違いないのですが、彼が使役する使い人達は流魔から見ればいわば「格下」ばかりです
何人来ようがものの数ではないのですが、この漫画お約束の人質作戦を使われればさすがの流魔も戦い方が限られて来ます
しかもそこに一角鬼ボディの巌倉辰箕投入って・・カオスの臭いしかしない!!!

14巻を読む!

信長編もここから一気に盛り上がってガチャガチャしてきます(笑)
まず鈴音を取り返したい流魔と宗方&東条が接触→からの返り討ち!
男と自分になびかない女には手厳しい流魔!



続いて里見の情報を探る為信長に付いていた神宮寺と流魔の茶番バトル・・・茶番にしては周囲への被害が大きすぎる・・(汗)
基本この漫画ってスケール的には小さい内輪もめなんだけど、各個の戦闘力が高すぎて周辺被害が大きすぎるのが問題ですね
地形変えちゃう奴いるし・・



結局鈴音は囚われていた洞窟から自力で脱出します
道中裸首輪というマニアックな恰好で囚われていた光宗と石にされていた里見を回収する有能っぷり!鈴音にヤバイ性癖がなくて良かったですね(笑)
一方で信長は自分が解放した地脈の力で仲間をパワーアップさせますが、巌倉も自由行動を取り斗夜の魂を回収します
現状では信長陣営と巌倉陣営、そして流魔たち使い人連合に分かれそうな様相です



そんな少しでも戦力が欲しい状態で未だ力を取り戻せない弥生・・
そのカラクリに気付いたのは実沙貴でした

「もしかして流魔が弥生の力を抑え込んでいる??」

この期に及んで弥生を守りたいがゆえに戦場から遠ざけようとするフェミニスト(?)ぶり!!
その割にすぐピンチになるから彼女も心配するんだと思うけど(笑)

15巻を読む!

まず東京を侵攻した信長陣営の足止めに出た柴田&久川ペア脱落です
信長の配下は重傷で済むのに流魔陣営(厳密には違うけどそう呼びましょう)は負けたら死んじゃうのが痛いですね



その上若返りパワーアップした巌倉が榛名幽斎を襲撃し、割って入った沙羅が死んでしまいます
負けた訳ではなく力を使い過ぎて寿命が縮んでしまいました
元々普通の人間より長く生きている存在だったので、オーバーワークが祟ったのでしょう
それをしった流魔がすっかり意気消沈してしまいます
・・・この男、弥生と沙羅のどっちが大事なんだろう・・・多分「両方!」って言いそう(笑)



流魔がウジウジしている間に信長は「使い人」「使い魔」を一般人の目の前で戦わせて使い人の存在が人類を救う事をPRします
さすがこの辺は天下人だけあって人心の掌握に長けていますね
その割に身内に殺されたのは不可解(笑)
表向きは人類を救う救世主を演じながら、裏では残る反抗勢力の殲滅に腐心します
元々多勢に無勢な上、信長の助力でパワーアップした使い人を前に真奈と諏訪が重傷を負い離脱します
諏訪ってイケメンキャラなのに負けっぱなしで可哀そうですね(泣)



流魔陣営全滅のピンチは幻那と神宮寺の介入で阻止されますが、ジリ貧なのは変わりません
その上流魔の力になれないと判断した弥生は家出してしまいますが、「これで弥生が戦いに巻き込まれずに済む」とか澄ましている流魔にイラッとします
お前本当にどっちつかずだな・・・
そんな情けない息子を他所に幻那は巌倉と因縁の一騎打ちに臨みますがこれって幻那死ぬパターンじゃないんですか??
信長編以降一番主人公がフワフワしていて役に立っていないように思えますが・・巻き返しに期待!!

16巻を読む!

やはり巌倉辰箕vs水無月幻那は想像を絶する周辺破壊を伴いました(笑)
何度も思うけどここまで時代の影で闘って来た人達の割には建物や自然を猛烈に破壊しますよね・・
多分倒した後で妖魔のせいにしたんだろうな・・・



で、事実上作品頂上決戦は当然巌倉に軍配が上がりました
ここで幻那が勝つ選択肢はないのがかわいそうです



結局流魔は母を見殺しにした幻那を許せないまま和解できませんでした
多くの戦いを経て後々なら両親の判断を理解できるって展開じゃないんですね
2人の態度を見ていても流魔が逃げ続けた結果の様に見えます
その上、勝手に風の力を封じている事が弥生にもバレてしまいまずがこれも母の影響で頑なな判断を続けている事がわかります
・・・・・・
自分のせいで母を失ったトラウマが大きく尾を引いてますね~



さあ物語は佳境に入ります
信長は配下の妖魔を東京に放ち惜しげもなく人間を殺し建物を破壊していきます
一番の驚きは最弱風使いだった里見が健闘している事です(笑)



水無月家から東京に向かう流魔・神宮寺&実沙貴・鈴音&睦月には復活した「朱華」が急襲!!
相変わらずマッパなのが素敵です(ポッ)
ん?なにやら両脇を謎の物体が固めてますね~
これはアブナイ場所隠し・・ではなく、精霊キャンセラーみたいでまんまとおびき出された鈴音がピンチに陥ります
チーム巌倉は数が少ないけど個の力は強いし忠誠心もMAXだし執念深いしいい感じですね

17巻を読む!(完結)

鈴音と睦月が返り討ちで死亡!
というショッキングな展開から最終巻はスタートです
結論から言うと・・・「カオス」です!!!(汗)



東京は信長が召喚した巨大妖魔と自衛隊が交戦!
一般人は逃げまどい絶望感が支配した時にチーム信長が現れ妖魔を退治する・・ってストーリーです
信長様結構ヒーローに憧れがあるんですかね?
まぁ裏切られた身ですし(笑)



ようやく流魔も東京に到着しますが身体の限界が来た楓(コピーの方)が死亡
立て続けにハーレム要員・・もとい守りたい人を失った流魔は怒りに任せて暴走します

威勢よく出て来た不破→瞬殺
琴姫の付き人「未津衣(みつい)」→瞬殺
そして数キロ圏内の土地全てを更地にして暴走終了(東京ですよ)
この影響で不破の付き人「吉野(よしの)」死亡



戦闘不能のまま意識を失った流魔を守る為に「弥生参戦!」(ついでに鷲見も)
生き残ったチーム信長に囲まれ大ピンチ!
ようやく弥生が戦線復帰したかと思えば流魔が戦闘不能ってこれでいいのか?主人公ペア!
しかーーし!!
意識はなくとも女は守る流魔の精霊が頑張り琴姫撃破!!

ここで最後の大物「神宮寺参戦!」
放ったのは・・・「小型太陽クラスの隕石」!!
地球壊す気か?

巻き込まれて琴姫・累&櫂・氷室&藤子が死亡
京極は付き人2人を守って死亡、あんま見せ場なかったけど最後に男を見せましたな
でも付き人守る使い人っていうのは立ち位置間違ってるけどね~
一緒にいるから愛情育み過ぎなんだろうな



更地の真ん中にクレーター作って平気な顔の神宮寺
あんたが一番こえーよ!!

でもまだ信長様がいるからね!!
その信長は完全復活した巌倉を前に・・・自決!!
エエエエェェェェェェェ!!???
カッコいい言葉だけ吐いて逃げたよ!!
まぁ梨乃を生かした事だけは褒めてやろう



これでチーム信長は消滅しました
残るは流魔とヤング巌倉の直接対決!!
残りページを考えて斗夜と朱華は余計な茶々を入れません(笑)
身体は動かなくても前回の戦い同様全ての精霊を味方にして巌倉と最強の一撃をぶつけ合います!
その結果!!!



「東京消滅」
まるっと東京がクレーターになり海が出来ちゃいました・・・
一番の被害者東京だな(チーン)

最終決戦直前のモノローグで流魔は自分のエゴや本当に望んでいた事と向かい合い始めて「水無月流魔」という人物像がちゃんと登場しました
その呼びかけに弥生が応えてくれたのは良かったですが、殆どのキャラ死ぬ(それも一方的に)デスゲームな決着だったのはちょっと残念でしたね
いつか流魔を庇って死ぬと思っていた神宮寺がピンピンしてるのも意外でしたが(笑)
あと風・火・水・土による戦隊ものにならなかったのもマガジンだからでしょうか(ジャンプなら絶対そうなる)
正直書き分けの割にキャラ出し過ぎて見分けが付かない部分もありましたが、流魔が自分をさらけ出す最後は良かったんだと思います



これにて「風使い」全17巻読了です!

luck’o
luck’o

試し読みはこちらから↓↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました