【クラシック】第23回 麻宮騎亜「聖獣伝承DARK ANGEL」を読む!

聖獣伝承DARK ANGEL01 バトル・アクション
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは麻宮騎亜「聖獣伝承DARK ANGELです

この作品・・と言うより麻宮先生大好きな自分としては全ての漫画の中で一番好きな作品です
まぁ異論は受け入れますが個人的な好みで言えばこの作品の世界観以上に刺さった作品は未だありませんね(僅差でBLEACHかな?)
でも残念ながら某出版社との軋轢や某出版社雑誌の休刊のせいで不死鳥のようにしぶとく(失礼)蘇った作品でしたが数十年沈黙を守りながらポ○シェとか描かれていますね
そんなもの(失礼)より続編を描きたいのでしょうが残念ながらもう日の目を見る事はないと諦めかけてます
麻宮先生!有料でいいから設定資料売ってください!!

作品概要

【作品名】
 聖獣伝承DARK ANGEL 
【作者】
麻宮騎亜
【連載期間】
 1991〜1997 
【巻数】
全5巻
【掲載誌】
月刊ニュータイプ

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは「中華風バトルファンタジー」です



舞台は昔の中国のような場所です
その国の中央には「央国」があり周りを囲む東西南北には「東夷」「西戎」「南蛮」「北狄」という国と言う自治区のようなものがあります
この東西南北でお気づきですね・・そう!みんな大好き「四神」です
この世界の戦士クラスにはそれぞれ「守護聖獣」と呼ばれるものが付いており、守護聖獣にまつわる攻撃や変身をします
それぞれ種類は四神に紐づけられており「東夷」であれば龍や水の生き物、「南蛮」であれば翼を持った生き物・・みたいな感じです

■メインキャラクター

「濁(ダーク)」
南蛮に住む少年で淙の弟子、幻聖に指名され名乗りを上げる旅にでる、極度の方向音痴

「淙(ソウ)」
朱雀の幻聖、病に侵されており、生きている内にその地位を濁に譲って死んでしまう

「姜(キョウ)」
鳳精と呼ばれる手のひらサイズの妖精、濁と共に旅に出る

■東夷編

淙から四国を守るべき「幻聖」の立場を任された濁は名乗りを上げる為「央国」を目指します
ハッキリ言ってこの時点で濁の素性は「謎」です
唯一知っていそうな淙が死んじゃいましたからね・・
年齢は14歳・・・って若っ⁉



そして早速辿り着いたのが・・・「東夷」・・・何故??
基本央国を囲む四国は「不可侵」なんですが、この濁・・・「方向音痴」なんです!(ドーン)
いきなりやらかし屋さんですね(笑)
どういうシステムかわかりませんが侵入が東夷を治める「青龍」の一族に知れてさあ大変!
だれかわからない侵入者に「青龍の幻聖・清(リーン)」が部下を引き連れてお出ましです
これはストーリーの都合で手間を省いたのでしょう!(ズバリ)



清の部下である「太刀魚の魛(とう)」「山女の蕉(チャオ)」とのバトルで濁のお手並み拝見です
水を操る魛とのバトルは得意の泳ぎで乗り切り(泳ぎ切り?)、風を操る蕉とのバトルでは彼女が淙の恋人だったとんでもない事実が発覚⁉
基本男女関係も不可侵です・・
オトナの話を聞いて戦意喪失(違う)の濁を庇って姜が命を落としてしまいます・・1巻だよ??



お互い引けなくなったなった所で本来禁じられている幻聖同士のバトルになるかと思われましたが「央国近衛府大隊隊長・ガルーダのパン(門構えに品)」に仲裁されます
その結果姜は清が持つ「四つの宝珠」によって蘇生し、濁は幻聖の証である「朱鳳刀」を取り上げられてしまいます
ちなみに四つの宝珠は本来5つ目である「金の宝珠」が見つかっていないとの事・・これ後で出ますね



四神をテーマにして迫力のバトルと魅力的なキャラクターで綴られるシルクロード絵巻と言った所でしょうか
清に比べて濁はなぜ幻聖になれたのか謎なんですが、その秘密はこれから明かされて行く事でしょう

■白虎編

旅を続ける濁は武器職人の「琴(キン)」と出会います
ひと悶着ありましたが「蜃楼閻(シンロウエン)」という新しい武器を手にいれます
個の剣には刃がなく無暗に殺生出来ない代わりに、使い手の意に沿って武器として発動する・・・まぁやっかいな剣ですね(笑)



そしてそこへ西戎から追われてきた「嗷(ゴウ)」が現れます
・・・不可侵ザルだな
嗷は西戎で人殺しをして「白虎の幻聖・筐(ショウ)」の抹殺命令を受けた「豹の笊(ソオ)」との戦い幻羅(聖獣を従える戦士)の秘儀である「聖獣変」を行い熊のまま現れます
もう本人は意識がなくただの熊です・・・



ここで出しゃばる(失礼)のが我らが濁
新武器・蜃楼閻の力で嗷を元に戻しますが、後から出て来た筐にぶっ殺されちゃいます(チーン)
この筐は濁とは違う意味で好戦的過ぎて幻聖に向いていない男です
親殺して獲ったって聞かされても驚きませんね
こいつに武器作ったせいで琴は幻羅不審に陥ったみたいです、濁とばっちりでしたね(笑)



またしても濁と筐の禁断の幻聖対決!
・・・本当に禁止されてんのか??
今回は琴の自宅を巻き込んで壮絶なバトルが繰り広げられ・・というか一方的に濁がやられ麻宮漫画得意の「闇落ちモード」に切り替わります
黒い血を流しながら戦闘力マシマシになったダークは、片翼を切られながら筐の右腕をちぎり落とします
痛み分けのまま戦いは終了しますが謎がまた増えた状態になりました



あと新キャラが出てますのでご紹介

「大鷲の猟(リョウ)」朱雀の幻羅、濁をコッソリ付けている、嗷に殺されかける弱さ
「隼の狡(コウ)」朱雀の幻羅、猟に同行、嗷に吹っ飛ばされる弱さ
「猩(セイ)」白虎の幻羅、筐を力づくで抑える実力者
「竺(トウ)」白虎の幻羅、出番なしで実力不明
「玻(ビー)」白虎の獣精、ボディコンが似合う妖精で性格キツそう、姜といわくあり
「燕(エン)」玄武の幻聖、四幻聖の中では一番大人っぽい感じがする
「玉コウ(ギョクコウ)」玄武の幻羅、「北斗七星」の一員
「セン(工に旋)」玄武の幻羅、「北斗七星」の一員


ちょっと出のキャラも多いですが言える事はひとつ!
朱雀よええええぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・・・・・

■青龍編

今回は清が主役です
青龍の幻聖が三代に渡り探している「金の宝珠」
本来宝珠は「地水火風金」が揃っていないと性能を発揮しないのですが、現状金の分担は青龍の幻聖が命を削って補っています
宝珠が最大の機能を発揮すれば姜のように反魂まで出来るのであればその負担はかなり大きいと言えますね



で、その金の宝珠が見つかったと「青龍の龍精・色(シキ)」からもたらされます
早速で探しに出た清でしたがそれは何者かの罠だったぁぁぁ!!!
って展開です



まず今回の探索には新キャラ「白龍の蘭(ラン)」が同行します
が、早速船が撃沈・・・
しかもこの攻撃には青龍の幻聖の側近である「龍将十二神」が関わっている⁉
その黒幕は清との幻聖争いに負けた「黒龍の涅(ニエ)」
性格きつそうな黒髪ロングの美人です
でも実は涅を焚き付けた黒幕の黒幕がいました
その名は「デルピュネ」
遥か遠くの国「ギリシア」の半人半蛇の美人です!上下逆じゃなくて良かった(汗)



デルピュネはゴーレム使いの能力を持ち涅の記憶から龍将十二神をコピーして彼女を騙していました
でも清とはかなりの実力差があり不利になると数キロ単位で大地を焼き飛ばす大技「ギルガメッシュ」を発動
この災害級の攻撃で清はブチギレ「青龍聖獣変」で青龍に変身します
するとデルピュネの上、つまり黒幕の黒幕の黒幕「テュポン」がデルピュネを始末してこの一件は幕引きとなります



目まぐるしい・・・とりあえずこの世界観には「外敵」がいる事がわかりました
それもかなり強い
番外的にドラマCDでも「ティアマト」「ムシュフシュ」というキャラが登場しています
ギルガメッシュに吹き飛ばされた涅はテュポンに拾われ復讐劇はまだ終わらないって感じで終了です



今回も新キャラ多数なのでご紹介
全員龍将十二神です

「ガン(合に龍)」長い棍を使う巨漢キャラ、清の裸を見て赤面するシャイオッサン
「予(タム)」指揮官クラス?
「燭龍の沃(ヨウ)」昼を夜に変える
「応龍の荊(ケイ)」高水圧の牢を作る
「煌(ホーン)」能力不明

■サヤン編

ストーリーは濁に戻ります
体力も根性もない濁はある遺跡で休憩をします
すると夢(?)の中で自分の村に水を運ぶ少女「サヤン・シャルガ」に出会います
しかし彼女の村は「戦車」「戦闘機」に襲われ火の海になっており、サヤンが爆炎に巻き込まれると濁は我を失いまた「闇落ち」しちゃいました
でも我を忘れているとはいえ戦車をものともしない戦闘力は恐ろしいものですね
このエピソードは何を意味するものなのでしょう?

■我夷羅那(ガイラナ)編

大陸を渡り歩いて破壊や簒奪を繰り返す盗賊団「我夷羅那」
南蛮の砂漠を渡っていた濁も姜と蜃楼閻を奪われてしまいます(不用意すぎるだろ)
彼らに奪われた物を取り戻すには戦いに勝つ以外ありません



濁は旅先で出会った「謎の男」と一緒に我夷羅那の本拠地である移動コロシアムに乗り込みます
すると先客としていた北狄の北斗七星「ギョクコウ」「セン」「天枢(テンスウ)」と我夷羅那が提示して来た5対5のバトルに挑みます
初戦は「ギョクコウvs冷酷(れいこく)」
ビーム兵器や伸縮する腕など明らかに機械を匂わせる彼らは何者なのでしょうか?



その戦いの裏で玄武の甲清「雪華(セッカ)」が捕らえられた姜を助けようとしますが、我夷羅那の「残忍(ざんにん)」に見つかってしまいさあ大変!!
物腰穏やかな雪華ですが顔に傷をつけられると「ブチ切れる」側面ももっています
これまでの精類は気が強い所は有れど戦闘の足しになる感じではなかったのですが、彼女はなんかやる気満々ですね~
その強さに期待!!



闘技場パートは第一戦が決着です
幻羅は完全開放に当たる「聖獣変」の前にちょっとだけ変化するパターンを持っています
朱雀なら「半鳳翼」で翼が出ます、白虎なら「半獣牙」で人型ビーストモードになり戦闘力UP、そして玄武の「半獣甲」は・・・あれ?変わらん??
あ!ちょっと肌のトーンが濃くなった・・?
見た目は全く変わらないんですが肌が教化され防御力UPみたいです



で、ギョクコウは半獣甲で冷酷をボッコボコにしますが、やはり我夷羅那は機械の身体らしくダメージ全くわかりません
ちなみにギョクコウはカブトムシの幻羅です
最後は冷酷が「お前も道連れだぁぁ!」的に自爆して終了(ギョクコウは無傷)



第二戦は「センvs無慚」の女子対決
センはテントウムシの幻羅でパンチやキックを多用する攻撃、対する無慚は鞭攻撃からの・・・催眠⁉
セン奥底にある女の自我を引き出し一時は戦意喪失させますが、玄武独特の守護聖獣を鎧にして纏う「玄武聖獣変」で仮○ライダーに変身し無慚を一刀両断!
かっけぇ・・・けど厳密には聖虫変っすね(笑)



お次は順番抜かしで謎の男「白獅子の啖(タン)」が残る「非道(ヒドウ)」と「鬼畜(キチク)」を纏めてお相手!ちょっと巻きにかかってます!
啖は白虎が類(不可侵どうした?)で筐と幻聖の座を争っていましたが、村が我夷羅那襲われ妻の「凄沙(スサ)」を助ける為その権利を放棄した男です
・・・でも願いは虚しく凄沙は死んでおり、怒り狂った啖は半獣牙でラ○オン丸に変身!
鬼畜はロケットパンチ使いで瞬殺(チーン)、非道は両腕がレーザービームになりこれもまた啖が圧勝!



姜救助パートでは雪華がサイズ感無視した破壊力で残忍を追い詰め、居合わせた濁が残忍の攻撃を食らいまたも闇モードに(こいつ本来の性格で全く戦ってないな)
残忍倒して闘技場に合流すると非道が復活し死んだ4人と合体!
我夷羅那は「機械神帝国ジパング」の「九尾(キュウビ)」によって作られた機械生命体でした
でも啖の聖獣変で瞬殺(チーン)



そして闇モードの濁は自分が「漆黒の四幻聖」である記憶を取り戻し飛んで行き終了・・です
ここからが面白いのに~(泣)



追加しておくと後に出た全3巻の完全版にはちょっとだけその後の描き下ろしが載っています
濁は央国の王「雷・汎(ライハーン)」を殺しに向かいパンと戦った後、清・筐・燕・啖を相手取り圧倒した上に、漆黒の四幻聖「青龍の瞬閃(シュンセン)」「玄武の轟羅(ゴウラ)」「白虎の邪鬼(ジャキ)」が登場し「お楽しみはこれからだ」で締めます
連載当時のニュータイプ誌上では2巻の燕が筐に会いに来るシーンでギョクコウとセンだけじゃなく他の北斗七星も出てたし、連載開始時の扉絵では第一部登場キャラの4分の1と称して20名くらいのキャラが顔出ししてました
・・・・僕はハンターもBASTARDも続き読めなくていいからこれだけは読みたかった!

あ、終わった理由ですか?
「角川に切られた」(作者談)です
後に他紙でフルカラー版「DARK ANGEL PHOENIX  RESURRECTION」という新装開店版を出しますが・・・雑誌が潰れます・・・・ひど過ぎる・・・



という訳で僕は来もしない連載再開を待ち続けたいと思います
ではこれにて「聖獣伝承DARK ANGEL」読了です!


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