太古より続く精霊たちの戦いが現代に蘇る!珠玉のエレメンタルファンタジー開幕!
作品紹介

こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです

こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす

では漫画紹介やっていきましょう
今回紹介するのは岡崎武士先生の『精霊使い エレメンタラー』です


おおっ!初登場ですな

そうだね。1990年代は角川ブランドで人気を博したファンタジー作品が多く精霊使いもその可能性を秘めた力作だったんだけど・・・

だけど?

先生の持病が重なって足掛け7年の連載期間にも関わらず全4巻第一部のみの出版に止まったんだ

それは残念

しばらくお休みしてたけど現在は精力的に活動されており噂では精霊使いの再開も企画中との事なので是非応援したいと思っています
では内容紹介行ってみましょう

おなしゃす

時代設定は連載当時の1989年東京からスタートします
その世界では「精霊使い」と呼ばれる存在がおり太古の時代から精霊の理想郷を作る為に「精剣戦争」を繰り広げていました
精霊使いは精霊と契約を結ぶ事でより強大な力を発揮出来ます
通常の精霊使いで数万程度、実力者なら10万越え、地水人風の四大精霊になるとその契約数は20万に届きます
そしてその頂点に立つのが「エーテルの精霊使い」です

エーテル?ファンタジーでよく聞く用語だね

この作品ではすべての物質の構成元素で精霊の支配者を意味しています

ほほう、カッコいいね

更に精霊使いはその力を発揮する為に「精剣」「榾芯(ホーン)」「宝珠」を活用します
「精剣」は文字通り武器としての剣、「榾芯(ホーン)」は体表に現れる硬い物質でそれを通して精霊を従えます、「宝珠」は有り体に言えば精霊使いが使う魔法です

複雑だな

結局は契約精霊数がモノを言うので同じ宝珠を使えば契約精霊の多い方の勝ちです
だから基本的には契約精霊の多い四大精霊が各陣営を築き戦う図式になります
ただ最終的に頂点に立つのはエーテルの精霊使いなのでエーテルを見つけて担ぎ上げたモノが覇権に近づきます

エーテルが死んだら?

エーテルは死んだら生まれ変わるのでそれを待つんだけど、そのスパンは状況によってまちまちで前回の精剣戦争は数千年前に行われたみたいだからね

長っ!

それ以外にも精霊使いには各々の役割がありそれに則って行動するのもひとつの特徴です
例えば「火」は活発化、「水」は監視みたいな
そして精剣戦争の目的地は精霊の理想郷を作ることだけどそれは叶えられていません

前回は誰が勝ったの?

途中でエーテルの精霊使いが死んだ為水入りになってみんな眠りについたんだ

決着つかずか・・・


さあそこで登場するのが主人公の覚羅です
実は彼こそエーテルの精霊使いなんだけど彼にはもっと壮大な野望がありました

理想郷以上に?なになに?

幼馴染の麻美に告白する事です!

ズコーーーーーーッ!こ、、、告白⁉︎

その為に告白する日や時間までビッチリ計画していましたが、「水」の精霊使い支葵の襲撃で東京が水没した為・・・

あーーダメだったんだ

早く返事を迫ります

ズコーーーーーーッ!!!な、な、な・・・

しかし麻美には精霊使いの力を増やす「増殖者(ディーパ)」としての素質がありそれを見抜いた支葵に攫われてしまいます

告白どころじゃないな

怒った覚羅は邪魔した支葵をぶん殴りますが返り討ちに遭います

そりゃそうだろ

麻美は攫われ自分は「土」が属に保護され離れ離れになった覚羅
こうなったらエーテルの精霊使いになって支葵を倒して麻美に告白しようと決意します

動機が不純・・・いや、ある意味純粋すぎる

「土」が属には「鋼」の鯉邑、「木」の露羽、「砂」の擁などがおり彼らの信頼を得ながらエーテルとしての力をつけて行く覚羅でしたが、「水」軍の支葵がそれを黙って見ている筈もなく「酸」の希柳、「雷」の黒龍が支葵の指示で襲撃してきます
更に「火」の瑣衣まで現れてさー大変!!
覚羅は無事に麻美を助けることができるのか⁉︎というのが大枠のストーリーです

そういやエーテルの能力は何なの?

全てを「癒し」ます
覚羅の力で肉体は瞬時に再生されます
なので数多の襲撃に晒された「土」が属ですが何度も死にかけては生き返るゾンビ軍団と化して窮地を乗り越えました

逆に怖ッ!

更には四大精霊と莫大なエネルギーを使って「氷」の雫を再組成したりもしました
まぁ超強力な仙豆です

いいのか?その例え・・・


その覚羅とエーテルの癒しとは深い関わりがあるんです

ほう、どんな?

覚羅は愛されたいんです!

唐突だな

彼は幼少時に大好きだった父親を病気で亡くし、母は後追い自殺
引き取られた親戚の家では疎まれ続けます
唯一の味方だった従姉は結婚してしまい、更に覚羅とその夫が出かけた時に事故に遭い夫は死亡
従姉は生き残った覚羅を責めながら自殺します

・・・・・・・・・(おっ・・・重っーーー・・・)

そんなメンタルドン底の覚羅を救ってくれたのが幼馴染の麻美だったんです
だから覚羅にとって麻美は全てなんです
何なら世界が滅んでも麻美が無事ならオッケーなんです

なんかわかる気がする(目から汗)

ただ愛されたい一心の覚羅がエーテルとして得た癒しの力で人々を癒し自分の生きる意義と居場所を見つけて行くのが精霊使いのもうひとつのストーリーなんです
それ以外にも支葵が囚われの娘・秋桜久を想う愛、「鋼」の鯉邑が生き別れた娘である「白金」の比冴に向ける想い、雫の秋桜久への恋心と支葵への怖れ、瑣衣と増殖者・千燁の絆などのそれぞれの目に見えない繋がりがストーリーに深みを与えているのです

精霊使いという世界の拡がりとキャラの深みがマッチしてるんだな

そして誘罹、希柳、飛沫達の咬ませ犬!

台無しだよ

傷つく痛みをよく知る覚羅だからこそ癒しの力を十二分に発揮できると言えるのでしょう
物語の後半では前エーテルの精霊使い鞘継との戦いに入ります
相反する属性の2人がまみえる時どんな化学反応が起こるのか⁉
残念ながら先に話した通り岡崎先生の体調の問題で作品は未完となっています
今後、復活してくれることを願ってやみません
ついでに親交のあるという萩原一至先生にも言っといてください

そうやって休眠作家いじるのやめろよ!

美麗なキャラと練りこまれたストーリーをぜひ興味を持った方は読んでみて下さいね
では次回の作品でお会いしましょう

バイバーイ

Luck’opedia
主な登場キャラ
001:覚羅(かぐら)
主人公、エーテルの精霊使い
002:紡城(ほうじょう)
土の精霊使い
003:瑣衣(さい)
火の精霊使い、配下の精霊は20万
004:支葵(しき)
水の精霊使い
005:擁(よう)
砂の精霊使い
006:誘罹(いさり)
岩の精霊使い
007:露羽(つゆは)
木の精霊使い
008:麻美(あさみ)
覚羅の好きな人女性、ディーパ
009:鯉邑(こいむら)
鋼の精霊使い、土の軍勢のリーダー
010・011:出市(でいち)・我市(がいち)
鯉邑の部下
012:希柳(きりゅう)
酸の精霊使い
013:黒龍(こくりゅう)
雷の精霊使い
014:千燁(ちあき)
瑣衣の増殖者、傷心旅行で瑣衣に捕まる
015:雫(しずく)
氷の精霊使い
016:秋桜久(しおひさ)
支葵の娘、巨大なホーンに捉えられている
017:鞘継(さやつぐ)
先代エーテルの精霊使い
018:比冴(ひさえ)
白金(プラチナ)の精霊使い、鯉邑の娘
019:琥珀(こはく)
地が属、我市の恋人
020:瑠璃(るり)
鯉邑の妻で比冴の母、前精剣戦争で死ぬ
021:白霧(しらぎり)
霧の精霊使い、前精剣戦争で支葵の配下だった
022:剛濁(ごうだく)
濁水の精霊使い、支葵の配下
023:剛清(ごうせい)
清水の精霊使い、支葵の配下
024:瑣織(さおり)
瑣衣の妹、すでに死亡
025:瑣姫(さき)
瑣衣の姉で支葵の妻
026:飛沫(しぶき)
水滴の精霊使い、雫の弟子
027:涼恣絽(すずしろ)
風の精霊使い
028:樹雨(きさめ)
涼恣絽の増殖者

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