BLUE GIANT EXPLORER 3巻(石塚真一)【新刊コミックレビュー】※ネタバレあり File0160

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Luck'o
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こんにちは Luck’oです

このコーナーは現蔵書2500冊以上、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが超有名作品から知る人ぞ知るニッチな作品まで出し惜しみなく新刊レビューします

いい作品が見つかれば幸いです

※ご注意
多少のネタバレを含みます、それが嫌な方はブラウザバックをお願いします

今回紹介する新刊コミックは6/30発売の
BLUE GIANT EXPLORER」3巻(石塚真一)です

概要

もっと深く、大きく! BGアメリカ編!

オレゴン州・ポートランドを出発した大(ダイ)は、以前乗せたヒッチハイカーのジェイソンに再会。いい加減で自由奔放なジェイソンを即席のエージェントにして、大は大都市サンフランシスコに乗り込む。

そこで出会ったのは、ジャズ界の見えない壁の存在を主張し、嘆く若き中国系ドラマーだった。

多様性の街・サンフランシスコで、大は何を吹き何を表現するのか–!?

Amazonより抜粋

作品情報

タイトル
 BLUE GIANT EXPLORER 
作者
 石塚真一 
発売日
2021年6月30日
掲載誌
 ビッグコミック 
ジャンル
音楽・サックス

サブタイトル

第17話 THE WHEEL

第18話 PRETEND

第19話 STARRY NIGHT

第20話 THE YELLOW NIMBUS

第21話 ON A SLOW BOAT TO CHINA

第22話 RE RUN

第23話 DO NOW WHY

第24話 GENTLE WIND

主な登場人物(新規・更新)

♤アレックス
中国系アメリカ人、ライブハウスのドラム要員として大の演奏に参加

ポイント紹介

「エージェント・ジェイソン」

次の目的地はアメリカに来てから1番の大都市・サンフランシスコ

・・・を目指す道中でまたしてもヒッチハイクしているジェイソンを見つけ拾ってしまう

サンフランシスコに着くや否やライブハウスに飛び込みで出演交渉する大を横目で見ながらジェイソンはそのストイックさに溜息を吐く

この街でライブをやりたければもっと自信を持って売り込め!自分の過去を誇れ!とアメリカ流交渉術をジェイソンが実践してくれる




「成功を否定する者」

いざステージに立てば誰もが大の実力を肯定する

その一方でサンフランシスコでの成功は難しいだろうと口を揃える

あるライブでバックバンドのドラムを担当した中国系アメリカ人・アレックスは、大がヨーロッパで活躍していた頃から注目してくれたコアなファンだった

そのアレックスさえも大の成功を否定してきた

その壁の大きさを知っているが故にネガティブな感情を全面に押し出す青年に、大は一歩踏み込んでみる事にした




「さらけだす勇気」

大は次のステージもプレーしないかとアレックスに声を掛けた

彼は2つ返事でOKしたがその日から大はアレックスのドラムに無遠慮なまでの要求を突きつけていく

横で聞いているジェイソンも眉をひそめる程の軍隊式だったが、アレックスはとことん食らい付いていった

大は他のバンドメンバーとも納得が行くまで話し合いを続ける

その愚直なまでの伝える行為にアレックスは何を感じるのか・・



レビュー

こんにちは

ブルージャイアントエクスプローラーの3巻です

一瞬・・・ほんの一瞬の女っ気が終わり再び男臭い旅の始まりです(笑)

ここまで音楽の力で言葉の壁や色々な不条理を乗り越えてきた大でしたが、その旅に暗雲が立ち込めていきます

アメリカではストイックさや謙虚さは美徳とされません

自分の実力を本来の力以上に高く売りつけて初めて交渉のテーブルに付くことが出来るのです

それが出来ない大に代わり再び登場のジェイソンが大のエージェントとして活躍します

彼は音楽についての知識や興味が一切ありません

ましてやジャズなんてちゃんと聞いたことすらないのでしょう

それでも大が培ってきたキャリアを知り相手の懐に上手く入り込むことで交渉を有利に進めていきます

もしジェイソンに会わなければ大の旅は早々に終わっていたのかも知れません

それくらい彼の活躍は大きなものですし、自分を前面に押し出しいくアメリカ流を大に知らしめてくれただけでも大きな功績と言えます

ジェイソンのお陰でライブ会場の心配をしなくてもよくなった大はバンドメンバーとして知り合ったアレックスと交友を深めていきます

アレックスは中国系アメリカ人の生まれた境遇をそれこそ年齢分味わってきたせいで成功することにネガティブになっていました

アジア人だからと言う前に練習しろ!と大は叱りつけます

余計なしがらみを振り払って練習とライブに挑んだアレックスの心境に変化はあったのでしょうか?

3巻にしてアメリカと言う国の懐の広さと深さにぶち当たってしまう大ですが、その時々の人との出会いで乗り越えてしまうのも彼の魅力なんでしょうね

さあ次は何が起こるのでしょうか?

4巻に続く

Luck'o
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試し読みはこちらから↓↓

主な作者関連作品


ところで

みなさんはサンフランシスコで有名な食べ物を知ってますか?

Luck'o
Luck’o

それはガーリッククラブです!(ビシッ)

・・・カニカニカニ・・

ではまた次回の新刊で!

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