ビデオから飛び出してきた少女との恋や葛藤を描くジャンプ珠玉のSF恋愛作品!ピュアな少年の想いは次元を飛び越え届くのか⁉
作品紹介
こんにちは ラックブックス メインMCのLuck’oです
こんにちは アシスタント兼データ係兼リアクション担当の蔵シカでーす
では漫画紹介やっていきましょう
今回紹介するのは桂正和先生の『電影少女』です
通算4作品目の桂作品ですな
まずはタイトルの読み方ですが「でんえいしょうじょ」「ビデオガール」と両方ありますのでお好きな方でどうぞ
「でんえいガール」「ビデオしょうじょ」はNGです
読まねーよ
ここまでSFヒーロー2作、芸能1作をジャンプで連載した桂先生ですが状況的には1勝2敗で後がない所からのSFラブコメに挑戦します
でもこれがラブコメのカリスマと呼ばれる程の地位を築く作品となりました
人生どこでどう転ぶかわからないもんだね
ご本人は当時恋愛ものには乗り気じゃなかったって話だけどね
自分の乗り気と作品のクオリティをちゃんと分けて考えられるのがプロなんだろうね
桂先生カッコいいッス
最終的の連載の成功だけにとどまらず1991年にはカセット/CDブックと実写映画化、1992年にはOVA(全6巻)、1993に小説化、1999年にゲーム化、2018年に実写ドラマ化とあらゆるメディア化を達成した作品でもあります
根強い人気が伺えるね
もしかしたら今後も再ブーム来てもおかしくないかもね
続編も期待したい所だね
では作品紹介いってみましょう
おなしゃす
内容構成としては第1部の「あい編」、第2部の「恋編」に分かれています。ただ全15巻中あい編が13巻あるので一般読者の印象としては電影少女=あいという印象だと思います
ていうか恋って誰?って感じなんだけど
だろうね。まぁそれは置いといてビデオガールとは何ぞやって所から行きましょうか
りょ
そもそもビデオデッキ(VHS)は1976年に日本ビクターが発売したのが最初で価格は256000円でした
しかし本格的なヒットは1977年の松下電器・・
そこから!?Wikipediaに任せとこうよ!!
え?そう?今の人ビデオわからないでしょ?
DVDの前の奴で大丈夫だから!使い方の範囲ではそう変わらないんだし
了解(渋々)
ビデオガールはピュアな心の持ち主しにか見えないビデオショップ「GOKURAKU」で貸し出されているビデオから現れる少女の事です
それぞれのビデオガールにテーマがあり、あいは「なぐさめる」、まいは「元気を出させる」、恋は「恋をさせる」となっています
借りる人によって色々種類があるんだね
そのビデオガールを借りる資格を得たのは主人公の弄内洋太
高校1年生の彼はモテたい一心でファッション雑誌を読み漁る絵に描いたようなテンプレ人間でモテる要素は0%でした
そして付いたあだ名は「モテナイヨーダ」
「GOKURAKU」さん助けてあげて(泣)
そういう理由じゃないいんだけどね(笑)
彼は同級生のもえみに想いを寄せていたんだけど顔良し、スタイル良し、性格良しとモテる要素しかない彼女と釣り合う訳もなく気持ちを打ち明ける事は出来ずにいました
そんな美人だとちょっと尻ごむのもわかるよな
しかも折角仲良くなったのにもえみは親友の貴志が好きだと知ってしまう
下向きのベクトルしかないな
貴志はどうなの?
貴志は洋太の親友でイケメンのモテ男
バンドをやっていて担当はウッドベース
ウッド・・ってあの縦に大きい?オーケストラでも組んでるの?
イケメンは何やっても許されるんだよ!(血涙)
そんな見た目で天と地ほどある洋太と貴志だけど親友として何でも話せる関係でもちろん洋太の好きな人を知っていた貴志はもえみと付き合って欲しいと願ってたんだ
それがまさか自分が好きとは皮肉だな
それを知った洋太は相手が貴志ならいいと思ってもえみに協力するんだよね
これだけで十分切ないな
そんなピュアな洋太だから「GOKURAKU」に入れてあいのビデオを借りられたんだろうね
でもひとつ問題があった
ま、まさかビデオがないとか?
いや。借りないだろ。実は家のビデオが壊れていたんだ。「GOKURAKU」のビデオはデッキに入れるとテレビからその女の子が出て来る仕様なんだけど、性格が粗暴で胸の小さい女の子が出てきてしまう
どんなすげえ仕様だよ
でも逆に奔放な性格のあいとの時間を過ごす事で洋太の心も癒されていくんだ
ほどなくしてもえみは貴志に告白し付き合い始め洋太の初恋が終わってしまう
でもそんな洋太を見守っていたあいが洋太を好きになり始めてしまい、本来のビデオガールとしての立場から逸脱したあいは「GOKURAKU」に回収されてしまう
突然の業者回収⁉
あいの生みの親ローレックとひと悶着あった洋太は結局落第してもう1回1年生をやり直す
するとそこにあいが現れるが彼女は洋太の事を知らないし別人だと主張してくる
そして中学時代から洋太に想いを寄せていた伸子が加わって新シーズンがスタートする
一波乱ありそうだな
あいがどうしても気になる洋太、そんな洋太に心許していくあい、洋太が好きな伸子、更に付き合ったものの上手くいっていない貴志ともえみと想いの糸は複雑に絡んでいく
結局そのあいは別人なの?
いや本人だよ
ローレックとの騒動で記憶を無くしていたんだ
そこに親代わりをしていた「GOKURAKU」の老人が嘘の記憶を与えたんだけど、洋太と過ごす事でどんどん記憶がよみがえってくる
洋太もあいの事は忘れて自分を好きと言ってくれる伸子と新しい恋をスタートさせるんだけど結局あいへの気持ちを振り切れず別れてしまう
そんな簡単に忘れられないよね~
失意の洋太は謎の女性・夏美と出会い庭に住み着かれてしまうんだけど、彼女は子供の頃に別れたっきりの洋太の幼馴染だった
もう新しい恋?
いやいや、夏美はある男性を追いかけて上京して来てたんだけどここから超ヘビーな展開になっていくんだ
ゴクリ・・・
まずはあい。
彼女はローレックの追撃の中で同じビデオガールのまいを倒してしまう
その結果ローレックはあいの消去を取りやめある条件を達成したら人間にしてやると言い出すんだ
ある条件?わかった!7個のボールを集め・・グフッ⁉
条件とは「ひとりの男性と愛を結ぶ」こと
でもその目的を相手に話したら条件はご破算でローレックに消されてしまう
それは簡単じゃね?だって洋太はあいが好きなんだろ?
そこがこの流れの肝であいとの微妙な距離感を保ち過ぎたせいで洋太も直球で「好き」とはならないんだよね
色々な事情が重なり過ぎて「好き」があいを苦しめてしまう事もあるとわかった洋太ならではの対応なんだけど
肝心な所で入れ違ったな・・・
次に貴志ともえみ
恋愛に興味がないままもえみとの時間を重ねてきたけどようやくもえみと向き合い始めようとした矢先にもえみが別れをきりだしてしまう
頑張って貴志に付いていこうとしたんだけど遂に気持ちの糸が切れてしまった
こっちでも掛け違い⁉
その後ちょっと事件を挟んで落ち込んだもえみを洋太が慰める内に彼女の中に恋愛感情が芽生えて来る
そして洋太はもえみに告白し付き合い始めるんだ
おおっ!念願叶って・・・ってそうするとあいが・・
そう。洋太の知らない所であいは洋太を諦める決断をするんだ
そんな折に記憶が完全に戻りあいは洋太の元を去ってしまう
行く当てもなく彷徨うあいは夏美の心臓疾患が限界に近いと知り夏美が上京する理由となった彼氏を探そうとする
だんだん悲しい色が強くなってくるな・・
でも目的の男・清水浩司は所属するディスコオーナーの娘と付き合い贅沢三昧
しかも以前のちょっとした事件で清水と貴志は顔見知りになっていた
そんな貴志に路上生活を余儀なくされたあいが拾われた事で清水と夏美の再会に大きく近づいていく
清水は夏美の事を忘れてるんじゃないの
実は清水の目的はダンサーとして成功し大金を手に入れて夏美の手術費用を稼ぐ事だったんだ
でも夏美はそれを待てなかった
最後に彼女の魂が洋太を導いてあいと再会させてくれるんだ
ちょ・・これ週刊少年ジャンプだよね⁉重いんですけど!
残ったのは洋太・あい・もえみの三角関係だけ
あいに迫る再生期限、洋太に自分だけ見て欲しいもえみの気持ち、もえみへの恋心とは別に洋太の心の奥底にあり続けるあいへの想い、そしてビデオガールという存在意義の為に洋太に立ちはだかるローレック
物語が最後の決着へと向かっていくんだ
結末が気になる・・
で、恋編なんだけど
えええええぇぇぇぇぇぇ!!??スルー⁉
洋太の頃より数年後のお話で女の子が苦手な主人公ヒロムがビデオガールの恋と出会い好きな女の子と付き合う話です
お・・・おざなりっ!??
どっちかっていうと恋編の方がビデオガールの本質っぽい展開だったなと思います
もっと桂先生の描く多彩なビデオガールや恋の話を聞きたかったんだけど打ち切りと言う現実が電源を落としてしまいました
言わなくていいよ
ここまでキャラクターの心情をリアルに描いた恋愛漫画がジャンプで存在感を示したのはひとえに桂先生の実力の賜物だと思います
これ以降、恋愛路線の作品で人気を揺るがぬものにしていくんだよね
画力、ストーリーが良い上に桂先生独特の世界観っていうのが魅力的だよね
実写触れとく?
嫌な予感しかしないからいい
この調子で続々桂作品を追って行こうと思います
では次の作品でお会いしましょう
バイバーイ
Luck’opedia
主な登場キャラ
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