第52回 塀内夏子「コラソン サッカー魂」を読む!

コラソン サッカー魂01 スポーツ
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こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです

このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます

完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください

あとネタバレも含みますので注意してくださいね

今回ご紹介するのは塀内夏子コラソン サッカー魂です

オフサイドから塀内先生のサッカー漫画は必ず読んでいましたがこの作品は最近まで知りませんでした(チーン)
まぁこの頃はさすがにそこまでアンテナ張ってなかったんで(言い訳)
今回もシステムなんてチャラチャラしたテーマ(?)には目もくれず魂こもったサッカーマンを描いてくれていました
基本先生のやんちゃ顔は鷹なんですね(笑)

作品概要

【作品名】
 コラソン サッカー魂 
【作者】
塀内夏子
【連載期間】
 2010〜2012 
【巻数】
全9巻
【掲載誌】
週刊ヤングマガジン

作品紹介

■ジャンル

この作品のジャンルは言うまでもなく「サッカー」です
今回のベースはW杯出場を目指す日本代表となっています
1998年の初出場から出るのが当たり前になったW杯ですがアジア予選って言う程簡単じゃないんですよね~
その産みの苦しみを描いています

■メインキャラクター

「戌井凌駕(いぬい りょうが)」
FW、6年前にJリーグを追放され海外の弱小チームを渡り歩く

「ヘルマン・ヴィースラー」
旧東独出身のプロサッカー監督、72歳

「中神祐也(なかがみ ゆうや)」
日本代表MF、26歳、スペイン1部バレンシア所属

「醍醐弘文(だいご ひろふみ)」
日本代表DF、29歳、横浜SC所属

■FWがいない

舞台は20XX年W杯アジア予選の終盤
残り3試合を残し日本代表は突破の危機に瀕していました
とにかく点が取れない
それを改善すべく日本サッカー連盟はヘルマン監督を招集しますが、就任の条件として「全権を持つ」事を渋々承諾します

■狂犬招集

ヘルマンが追加招集をリクエストしたのはブラジル2部でプレーする戌井凌駕
6年前暴力行為を謝罪しなかった事で会長の「岩崎重太郎」の逆鱗に触れJリーグを追放になった問題児でした
これに岩崎は猛反対しますが「全権」のカードをチラつかせ無視!



主人公の戌井は「点は取るが協調性0」のFWです
昔からいそうなタイプですがマズいのは気が短く手が早い(汗)
とても安心して使えるプレイヤーじゃないのがいいですね(笑)

■第6戦 VSサウジアラビア(H)

強力なCB2枚が主力のサウジ相手のヘルマンジャパンデビュー戦
客を煽る、味方をなじる、抜群の狂犬っぷりをみせつつ戌井、中神のゴールで2-0の勝利



結果が全てという戌井とヘルマンがプラスの効果をもたらしてますね
カンフル剤らしい活躍とそれを残念がる岩崎会長がナイス!
両ウイングで初スタメンの「青野亮(あおの りょう)」「崎谷仁(さきや じん)」はヘルマン、戌井のお陰で試合に出れたので数少ない味方寄りの選手ですね

■第7戦 VSオーストラリア(H)

ここにきてGK追加招集の謎(笑)

「赤城拓洋(あかぎ たくよう)」
26歳、AS仙台
7年前に戌井との接触プレーで大ケガをした因縁の相手



さすが戌井、揉め事の相手には事欠きません(笑)
もちろん登場したと言う事は出番があります
崎谷がCKで正GKとぶつかり顔面破壊!!やりますね!
ここで代表初招集の赤城が登場!ここまでGK陣なにしてたんだ??
しかも中神がPK献上を止めるも醍醐がPAに入って蹴り直し・・・お祓い言った方がいいんじゃね?(笑)
でもこれも止めちゃいます!
更に戌井の負傷、誤審で失点、極めつけは戌井のPK失敗と散々な結果で2-2の引き分け(3位転落)



ピッチの中も敵だらけならピッチの外も敵だらけ
岩崎会長と前監督が良い感じに小者感出してネガキャンしてます(笑)

■第8戦 VSイラン(A)

日本だけでは飽き足らずイランも謎の新人を追加招集です
・・・2010年代にこの情報のザルさはどうなってるんだろう・・・

「カリム・ライミ」
18歳、182㎝の俊足FW



「謎の俊足FW」
これにやられたのは鈍足DFの醍醐でした(チーン)
しかもハーフタイムには中神と戌井がゴシップ由来のネタで大喧嘩!!
でもこの本音のさらけ出し合いで戌井の「勝ちたい」を引き出しチームが一丸になります



初の連携(練習してる??)で戌井がゴールを決めるとそのままハットトリック!!
途中負傷退場騒動はありましたが最後はきっちり主人公らしく決めました



日本人にはない勝負師感を持つ監督、唯一絶対権力に縛られないFW、勝負所で戦えるメンタルを備えたMFとDF、GK
そして見事な老害っぷりを見せた会長と無能な日本人監督(笑)
現実にあるべきエッセンスを見事に混ぜ込みつつ漫画らしさを出してる熱いサッカー漫画でした
ツッコミどころなんてあっていいんですよね~
芯になるストーリーとキャラがしっかりしてれば!
でも正直今のサッカーと塀内先生が描く情熱サッカーは相性が悪い気がしますのでもうサッカー描かれないかな・・・残念
これにて「コラソン-サッカー魂-」読了です!

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