ムシジョ（あにき）全３巻【漫画あらすじ紹介＆レビュー】

luck’o

こんにちは
湖面をたゆたう漫画好き・ラッコです

このブログは漫画好きの私が好きな漫画家や漫画作品を中心にあらすじや登場キャラクターを通した作品の魅力を紹介していきます

完全なる独断と偏見と趣味性であることをご了承の上、閲覧してください

※ご注意
このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします

今回紹介するのはオタ女子×虫という食い合わせレベルにズレたタッグが活躍する異能バトル漫画「ムシジョ」です

虫が苦手なあなた！

大丈夫！まあまあ虫虫してます！！（チーン）

作品概要は以下の通り

TheWorkData

【作品名】

　ムシジョ　

【作者】

あにき

【巻数】

全３巻
（2023.4現在）　

【連載期間】

2021～2023

【掲載誌】

月刊少年マガジン

【ジャンル】

　バトル　

ストーリー

■ヒロインはムカデ女子⁉

主人公の百津姫ひなこ（よもつき　ひなこ）は女児向け美少女変身ヒロイン「鉄拳正砕プリプリ」が大好きな女子高生です

・・・そう、女子高生です（２度言った！）

そんなひなこは人の心と体を操る「蟲（むし）」と呼ばれる謎の生物・ムカデの「モモちゃん」と合体し「ムカデ女」に変身して悪い蟲と戦かっています

なぜ戦うのか？

それはバイトの先輩でひなこが想いを寄せる「氷室（ひむろ）」に関わっていました

イケメンで感情の起伏がなく母子家庭で人の10倍くらいバイトしている事を除けばごくごく普通の青年である氷室先輩

彼には謎の「力」を秘めた特殊体質があり食べた蟲は滅茶苦茶パワーアップしてしまいます

なので本人のあずかり知らない所で日夜蟲に狙われ続けていました

付き合うどころか告白すらしていない氷室先輩を食べさせる訳にはいかないひなこは今日も彼の安全に配慮します

勿論モモちゃんも氷室先輩を狙っているのですが、通常蟲と融合した人間は意識も乗っ取られるはずなのにひなこは意識を保ったまま変身出来るのでモモちゃんは氷室先輩に手が出せません

変身時に着ている服を破る為解除後は只の痴女化する所や、変な汁を吹き出しながら変身する姿など憧れの変身ヒロインとは程遠い姿もひなこを落ち込ませます

しかもムカデ(笑)

■モモちゃんの謎

モモちゃんは過去の記憶を無くしておりその正体はよくわかりません

そもそも蟲がどこから現れるのかも謎なんです

でもひなこは氷室先輩の為に戦います！

たとえ痴女と罵られようとも！（被害妄想）

たとえ露出狂と世間から指さされようとも！（被害妄想）

■迫りくる蟲

序盤は仮面ライダーの怪人よろしく蟲に寄生された人間が代わる代わる暴れて氷室を狙ってきます

まぁお約束の展開ですね

その種類はヒル、蜘蛛、ミミズ、ジバクアリ、オケラと多彩です

あ！虫嫌いのあなた！引かないで！

もうちょっとしたら他の蟲も出て来ますから（汗）

バトルパートでは格闘技とは程遠いオタク女子のひなこが身体を張って特徴の違う蟲達と戦いを繰り広げます

氷室先輩を守りたい一心のひなこは戦いの中で新しい特性に目覚めて行きます

時にはムカデの身体を巻き付かせ拳を巨大化して攻撃力をアップしたり、外装を脱ぎ捨てた「ひなこ　センチ・スピードフォルム」に変態したり段々身も心もムカデに近付いて行きます（本人は否定）

■上位レベルの敵登場！

物語中盤からはひなこと同様に意識を保ったまま蟲と同化するタイプの敵も登場します

同じクラスで隣の席に座る「紫月つむぎ（しづき　つむぎ）」は蝸牛の「マイマイ」と同化し殻を再生できる上に基本能力自体がひなこを遥かに超えた実力者で苦戦させられます

でもお互い正体には気づかない・・・なぜ⁉

氷室の妹・「千晴（ちはる）」と「千歳（ちとき）」の同級生にして男の娘「りお＆ヤエ（蠍）」は尻尾による変則的な攻撃と場所をわきまえず仕掛けて来る攻撃性でショッピング中のひなこは色々な意味で人生詰みそうになります(笑)

極めつけは地元で有名なヤンキー高校の「万丈（ばんじょう）」＆「ヤマト（カブトムシ）」が白昼堂々ひなこの学校に乗り込んできてタイマン勝負を申し込んできます

氷室を守って蟲を倒している内にどうやらひなこもロックオンされてしまったようです・・・

でも万丈にではありません

実はつむぎ、りお、万丈には蟲に関わる共通の知人がいました

その男の名は「白蓮（びゃくれん）」

明らかに悪の組織っぽい名前の人物ですが、つむぎ達が回収した蟲を引き取ったり、ひなこに戦いを挑むりおに怪しい薬を与えて暴走させたり、万丈にひなこの個人情報を与えたりと悪い事ばかりしています

更に白蓮は回収した蟲を町に放って暴走した蟲だらけにしてパニックに陥れます

目的は勿論「氷室」です

それを阻止する為にひなこが奮闘します

彼女に続いて白蓮に踊らされていたと気付いたつむぎ、りお、万丈もひなこと共同戦線を張ります

そして迎えた最終決戦の行方はいかに⁉

・・・まぁひなこ勝ちますけどね(笑)

正直画力自体はそこまで高いとは言えませんが、バトルシーン魅は迫力があり魅せるコマがすっごく映えてカッコいいですね

それぞれのキャラが蟲をまとったフォルムも良く出来ていますし、何より主人公がムカデをまとうっていう攻めた設定が良いですよね

でもムカデの伸縮自在のフォルムがひなこの戦闘や形態に柔軟性を持たせているので中々策士だなと思いました

３巻で終わってしまい内容的には消化しきれていない所も多々ありますが、迫力のバトルと人間ドラマと微妙なギャグ（⁉）がいい雰囲気を出していたと思います

手に取りやすい巻数なので興味がある方は是非読んでみてほしいですし、あにき先生の次回作も期待して待ちたいですね

ではまた次の作品でお会いしましょう！