こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです
このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます
完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください
あとネタバレも含みますので注意してくださいね
今回ご紹介するのは永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」です
「星野、目をつぶって。」のヒットで知られる永椎先生の最新作ですね。作品ごとにかなり方向性の違ったテイストになってますが、この作品はズバリ「ホラー」です!
苦手な方は恐る恐る読んでくださいね~
永椎先生はこの前の作品「獣の六番」を読んでいたのでその流れからの継続でしたが、僕あんまりホラー得意じゃないんですよね(ガクブル)
それでも何とか読めてますが夢に見そうなクレイジー描写多数揃ってますよ!
この度8巻で完結したのでちょっとまとめ直しました
作品概要
【作品名】 |
スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ |
【作者】 |
永椎晃平 |
【連載期間】 |
2022〜2024 |
【巻数】 |
全8巻 |
【掲載誌】 |
ヤングマガジン |
作品紹介
■ジャンル
この作品のジャンルは「学園ホラー」です
主人公が通う大学に次々と起こる怪異を解決していくオムニバスストーリーとこの大学のみに存在する「被禍処理対策課」の謎にまつわるストーリーが複雑に交差していきます
■メインキャラクター
「千嵐まひな(ちがらし まひな)」
鷹陽大1年生、大学生になったらイケメンな彼氏をゲットする事を夢見るちょっと肉食で欲望多めの女の子
「間九部薫(まくべ かおる)」
被禍処理対策課職員、金髪・刺青・岩塩をかじる謎だらけの人物
「蘇芳ネネ(すおう ねね)」
鷹陽大1年生、生活費の為にバイトをしまくる苦学生、あるバイトを通してまひなと知り合い友達になる
「藤宮(ふじみや)」
まひなの先輩、イケメンだが真正の怪奇現象マニアという残念な人物
■被禍処理対策課
まひなたちが通う鷹陽大はなぜか怪奇現象の宝庫!
コンパには「ヤリサーの霊」がまとい付き、代返を頼むと頼んだ生徒が消え、近所の高額時給コンビニではオーナーがアルバイト学生を生贄にし、落ちているノートを拾うと悪霊入りの怪しいノートで、海に行けば行方不明者が運営する海の家があり謎の生命体まで現れ、「幽霊に会える旅館」に泊ると怖いのは人間の方だったり拉致られたり、学園祭には大量の霊がわんさか押し寄せてきます
・・・いや!こんな大学閉めた方がいいでしょ(笑)
そんな恐ろしいキャンパスライフに巻き込まれた学生を救うためにこの大学には「被禍処理対策課」というものが存在します
学生課で「被禍証明書」を発行してもらえれば対策課職員が悪霊を退治してくれます
でも肝心の職員・間九部がヤクザも逃げだしそうなビジュアルしてますけどね(笑)
霊か輩か好きな方を選べます
■残念JDまひな
主人公のまひなも大学で彼氏が出来るならお持ち帰られも辞さない肉食系JDです
あまり見ない本能に正直なタイプですね(笑)
でも寄って来るのは怪異ばかりの残念なキャラ(チーン)
見た目は可愛いしスタイルもいいし頭は・・アレだけどそこも見方を変えればチャームポイントに・・なるかも知れない
早速コンパで「ヤリサーの霊」に憑りつかれ間九部の世話になります
一般的な生徒と違うのはまた懲りずに欲望のまま行動する所ですね
さすがの間九部も呆れていました
序盤は自分の欲に素直なだけの子なんですが、怪異に巻き込まれながらも友達を守ったり、間九部に気付きを与えたりと抜群の行動力が良い方向に活きるようになってきます
このポジティブさと底抜けの明るさが後ろ向きだった間九部の心まで開いていき欠かせない人物になって行きます
■二村ゼミ
物語が進んで行くと間九部が学生時代に所属していた「二村ゼミ」の存在が明らかになります
間九部の恩師「二村重範(にむら しげのり)」のゼミでしたが、彼の在学中に二村教授はある事件に巻き込まれ行方不明になっています
間九部の目的は「未解決の被禍証明書」を解決して二村教授の行方を探す事でした
彼の他に2名の学生が在籍していました
「八絵馬射呼(やえま いるこ)」
超常現象カウンセラー「八絵馬ill子」として活動している
謎の金属「宮殿の設計図(ヴィマニカ・シャストラ)」を使い異空間で霊を消滅させる事が出来るが、
これを行使すると謎のトランス状態に陥り一週間程寝込んでしまう
「㐂崎珋一(きざき りゅういち)」
伝承文化民俗学の教師、イケメンで女性タイプの怪異ならなんでも惚れさせる事が出来る
㐂崎も二村教授の行方を追い続けていましたが鷹陽大にまつわるある大きな謎を発見し学生を巻き込んだ大きな実験を試みようとします
㐂崎が目を付けたのは鷹陽大の「在学生数」と「卒業生数」でした
この大学は間九部が属する「被禍処理対策課」という物騒なものが存在するだけあって怪異に巻き込まれる生徒が潜在的な数を含めるとかなりいます
しかし「在学生数」と「卒業生数」は・・・「同じ」なんです
実際これまでにまひなの周りでも怪異で死んだり消息不明になった生徒がいます
でも「在学生数」と「卒業生数」は「同じ」
そのカラクリを突き止めたのは行方不明になっている間九部や㐂崎の恩師・二村教授でした
「補充された学生は過去に死んでいる人間だった」
これを利用して㐂崎は死んだ(と思っている)二村教授を生き返らせようとしていました
「沢山殺す」=「二村教授が生き返る可能性が上がる」
㐂崎の計画を阻止するためにまひなと間九部、射呼が強力な怪異たちと向き合います
■間九部の過去
間九部は特殊な霊力を使って悪霊を退治します
どうしても倒せない強敵にもある「奥の手」を使って対処しますが、それは自身の命を危険に晒す事と同意なのです
なぜそこまでして「祓う」のか?
それは彼の生い立ちが関係していました
あまりに強すぎる霊力を持って生まれたが故の悲しい出来事でしたが、それを乗り越えたおかげで二村教授に師事し現在まひなとも出会えました
「出会い」により救われた間九部は今後どのような道を歩んで行くのでしょうか?
■最後は・・
中編サイズで繰り広げられた「鷹陽祭編」も無事終わりさぁ新章の始まり・・と思ったら終わってしまいました(チーン)
まだ解けていない謎(というかラスボスの存在)もあるしこれからもっと盛り上がって行きそうな感じだったのに消化不良感が・・・
もしかして・・打ち切り⁉
後半に入るとまひなの存在感がグングン上がって行き序盤の欲にまみれた姿がウソのような活躍(?)を見せてくれます
怪異に対しては無敵の間九部ですが、二村失踪の穴を埋める事が出来ない空虚なメンタルがまひなと関係する事でどんどん生気を取り戻して行くのが良かったですね
「まひなとハサミは使いよう」(ドーン)
怪異だけでなく人間のどす黒い部分をふんだんに見せてダークホラー感良く出てた・・けどちょっと気持ち悪かったかな(本音)
次はどんな搦め手のストーリーを出してくれるのか楽しみです!
これにて「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」読了です!
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