こんにちは
湖面をたゆたう漫画好きLuckoです
このブログではいい年した漫画好き(汗)の私が、これまでの漫画遍歴で好きだった漫画や作家さんの作品を中心にあらすじやキャラクターを簡単に紹介しつつレビューしていきます
完全に個人の独断と偏見ですのでその辺はご容赦ください
あとネタバレも含みますので注意してくださいね
今回ご紹介するのは野口賢「公道ウルフ」です
この作品は発売日に見かけて「今日び車やレースの漫画って珍しいな」と思い購入しました
野口先生自体はデビューが週刊少年ジャンプだし当時は購読していたので誌上での作品は知っていました
それ以降は青年誌に活躍の場を移され見る機会はなかったのですがジャンプのイメージでもっと暗い感じかと思っていました(失礼)が、メカドック以来久々に読みたいと思う車漫画に会えたと思っています
作品概要
【作品名】 |
公道ウルフ |
【作者】 |
野口賢 |
【連載期間】 |
2020〜 |
【巻数】 |
既刊13巻 (2024.7現在) |
【掲載誌】 |
ヤングチャンピオン |
作品紹介
■ジャンル
この作品のジャンルは「カーレース」がベースになっていますが、走る場所がサーキットではなくタイトル通り公道なので特に関東近郊にお住まいの人には馴染みのある場所も多々登場します
・・・地方の人間にはさっぱりですが(笑)
元来車物と言えば男臭漂うむさいイメージだと思いますが(偏見)可愛い女の子も多数登場しますしちょっと恋愛や青春な要素も含まれています
■メインキャラクター
「颯ユウヤ(はやて ゆうや)」
主人公、元F3ドライバーとしてヨーロッパで活動していたが現在諸事情で3年間ライセンス剥奪中、日本に戻り高校に通う傍らバイク便で金を貯め普通免許取得を目指している
「直見コウジ(なおみ こうじ)」
漫画家で元2輪レーサー、愛車はMS-R、原稿がギリギリになる事が多い、現在アシ2名を抱えている
「双葉古都(ふたば こと)」
ユウヤのクラスメイト、親はカーショップ経営、自称ユウヤの彼女
「美里陽子(みさと ようこ)」
ユウヤの担任、彼氏はレーサーの北野ミノルだがレースへの思い入れは薄い
■元プロレーサーの高校生と元2輪レーサーの漫画家
もうこのタイトルだけで十分な設定ですね(笑)
主人公の「颯ユウヤ」は現役高校生で元F3ドライバーです
ライセンスはとある事故をきっかけに停止されており、今は普通の高校生として過ごす傍らバイク便でお金を貯めて普通免許を取ろうとしています
・・・順番・・・・
主人公に謎や影は付き物なので良いとしましょう!!
そこでユウヤはバイク便の仕事を通して元2輪レーサーで漫画家の「直見コウジ」と出会いますが、彼の愛車「MS-R」はかつてユウヤの父親が所有していたという不思議な縁がありました
■雑誌社対抗レース
ユウヤは直見から「雑誌社対抗レース」の話を聞くとMR-Sのドライバーに志願します
理由はこの大会に参加するレーサー「片山左近(かたやま さこん)」絡みらしいのですがこんなレース現実でもあるんですかね?
雑誌社以降コンペとかはありそうですよね(笑)
■ヒロイン枠争い?
ユウヤのクラスメイト「双葉古都」は実家がカーショップでユウヤにも興味津々です
しかしユウヤはMR-Sの腕試しで奥多摩を走っていると担任の「美里陽子」が彼氏でレーサーの「北野ミノル」とドライブデートしているシーンに出くわし、ミノルを挑発してレースを要求します
景品は・・・「美里先生」!!!
ユウヤくんはクラシックカー(失礼)が好み??
こうしてユウヤのMR-Sとミノルのスープラによる奥多摩バトルが開催されますが、飛び込みで雑誌社の撮影をしていた片山左近まで参加し三つ巴のレースになってしまいます
■仁義なき連載枠争奪戦
ヤングレッドの掲載を巡って漫画家の師弟対決が勃発します
気合が入り過ぎて原稿が遅延した直見の入稿の為、ユウヤ(TZR)はバイク便で印刷所を目指します
途中で同じ枠を争う漫画家の「フジヤマ大悟(ふじやま だいご)」(カタナ改)と遭遇しレースに展開しますが、既に原稿をデータで送っていたフジヤマ陣営に「バイク勝負に勝ち連載勝負に負ける」結末となってしまいます
■走り屋公務員
遂に普通免許を取得したユウヤがMS-Rで首都高に出かけると最近話題になっている86に絡まれます
乗っているのは元カートチャンピオンの交通機動隊員「沖田嶺(おきた れい)」(86改)
助手席には弟の「総司郎(そうじろう)」を乗せてユウヤに勝負を挑んできます
高速コーナーで先行する86にユウヤも加速で対抗しますが、伝説級の実力者である沖田に劣勢を強いられます
しかしゴール直前に沖田は喀血しそのまま高速を降りて行き決着はつかないまま消化不良な戦いとなりました
沖田は自分の身体が病魔に蝕まれているのを知り、総司郎に自分のテクニックに全てを伝える為に夜な夜な走り続けていました・・・色々アブナイ・・・
■車と女の三つ巴
ユウヤの母「鏑木真理子(かぶらぎ まりこ)」は何と知事!しかも総理とゴルフをする仲!
兄は現役の国会議員「鏑木裕一郎(かぶらぎ ゆういちろう)」・・何気にロイヤルな家系でしたが当のユウヤは父親に付いて行っていたのであまり関りはないみたいです
その母親に呼び出され御殿場の別荘(この辺もロイヤル)に向かう途中カンサイレーシング所属のレーサー「吉田ヒロシ(よしだ ひろし)」(シビックTypeR)と連れの「高城マキ(たかぎ まき)」のケンカに出くわし箱根をゴールにしたレース展開に・・・車バカはレースを断りません(笑)
しかしPAでまたしてもデート中の北野と美里先生に出くわしてしまい臨戦態勢に・・・
更にユウヤの婚約者でF3ドライバーの「小早川玲華(こばやかわ れいか)」(スイフトスポーツ)まで参戦
意中の先生に婚約者の登場とあっては現彼女(自称)の古都も黙っている訳にはいかず、箱根から御殿場の屋敷まで彼女の座を賭けてレースする事になります(運転はユウヤ)
ここで古都が「コ・ドラ」(助手席でのナビゲーター)としての才能を披露!
親のレースに付き合い磨かれたセンスのようですがユウヤを誘導できるプロ級の腕前です
最後は兄の裕一郎(BMW M2)まで参戦しますがこの兄弟・・・仲悪い!!(ドーン)
■遺恨の前哨戦
本戦を前に片山左近を見かけた吉田ヒロシが勝負を仕掛ける
でも実はヒロシ・・・左近の大ファンだったりする(笑)
同時刻練習走行をしていたF3&スーパーフォーミュラチャンピオンにして第1回箱根レースチャンピオン「隼人(はやと)アンダーソン」(Z33)に挑むのは小早川玲華
実力差に加え獰猛な隼人の攻めで玲華はあえなくクラッシュ・・・
後を追ったヒロシによってすぐ病院に運ばれ命に別状はなかったが、ある人物の怒りを誘発してしまう
ル・マン24時間、デイトナ24時間、ニュルブルクリンク24時間を制覇した生ける伝説にして玲華の父「小早川仁(こばやかわ じん)」
■メディア対抗箱根グランプリ開幕
主要メンバーの顔見せも完了しついに箱根グランプリの開幕です!
ますは予選から!
参加メンバーは以下の通り
「パイクスピーク」ZC33S/スイフトスポーツ(小早川仁)
「ハイパードライブ」AP1/S2000(片山左近)
「ナニワロード」EK9/シビック(吉田ヒロシ)
「カーディステニー」S-15/シルビア(北野ミノル)
「ノーカー・ノーライフ」ZC6/BRZ(井川タクマ)
「ロータリーロケット」SE3P/RX-8(相田聡)
「カーズマガジン」CT9A/ランサー・エボリューション7(田中悠介)
「スピード」Z33/フェアレディZ(隼人アンダーソン)
「ヤングレッド」ZZW33/MR-S(颯ユウヤ)
「マイティモータース」ZN6/86(レーサーX)
「ラリーマガジン」GBD/S203(見城あけみ)
「GTレーシング」R32/スカイラインGTR(風間士郎)
ドライバーの顔見世をしつつ予選はユウヤにフォーカスしてますね
途中で猫をひきそうになってコースアウトしましたがこれは「シティコネクション」のオマージュでしょう!(違うと思う)
車やレースが中心になって来てがぜん彼女争いでは古都が存在感を示して来ましたね
ドライバーレベルの知識とコ・ドラとしての経験でコメントに重みがあります
予選、予選後のインタビューを通して露骨に「風間士郎」隠してるのが気になりますね
何物なんでしょう??(古都父は知ってるっぽい)
その他にも新キャラ投入で面子が出揃いました
「井川(いがわ)タクマ」はニュルブルクリンク24時間ドライバー、「相田聡(あいだ さとし)」は伝説のロータリー使い、「田中悠介(たなか ゆうすけ)」は全日本ジムカーナ選手権ドライバー、「見城(けんじょう)あけみ」は全日本ラリーチャンピオン
錚々たるメンバーです
レーサーXはどう見ても沖田ですがこれは読者に隠すというよりはガチで社会的に隠してるんでしょう(笑)公務員だし・・・
■箱根グランプリ本戦
さあ!いよいよ本戦です
グリッドは以下の通り
1 隼人アンダーソン
2 片山左近
3 レーサーX
4 北野ミノル
5 颯ユウヤ
6 小早川仁
7 井川タクマ
8 風間士郎
9 相田聡
10 吉田ヒロシ
11 見城あけみ
12 田中悠介
■序盤は混戦
ユウヤは5番手スタートで好発進ながら沖田とのバトルでコースアウトし仲良く最下位・・・すっげぇ少年誌的な展開(笑)普通のレースならアウトですよね~
ここから全員を抜いて優勝!って展開ですね!(言うなよ)
その間にトップは隼人・左近・北野・風間で展開
風間の素性もわかります
伝説のGTR使い、スパ・フランコルシャン最長走行距離のレコードホルダー、全日本ツーリングカー選手権で出場したレース全て優勝の不敗伝説・・・ただの凄い人でした
あとヒロシはうるさいだけで下位低迷・・出番はあるのか??
■中盤は抜きつ抜かれつ
多分ラスボスは隼人なんでしょうね
12人の中で唯一早くて汚い良いキャラです(笑)
玲華に仕掛けたように隼人は相手の車を抜くだけではなくコースアウトや事故をさせる事も計算に入れて走っています
見事にミノルがはめられてコースアウトさせられちゃいます(チーン)
ミノルが最下位に落ち入れ替わるようにユウヤ・沖田・ヒロシトレインが上位を狙って行きます
ヒロシ・・・良かった、出番あったわ(笑)
ドライバー能力は勿論ながら公道レースは車の特性もレースに大きく影響してきます
普通に走ったらスイフトやシビックが勝てるのかな?と素人目線で思ってしまいますがアップダウンや路面状況などサーキットとは色々違うみたいですね
後半戦はユウヤ・左近・沖田・隼人・ヒロシ・仁がトップ争いを繰り広げて行きます
レースが始まるとかなり車の描写が多くなっているので書く方も読む方も好きな人には堪らないですね
F1の放送みたいに隅っこにリザルトあると分かりやすいんだけどな~(ちゃんと読めよ)
箱根グランプリが最初の目的でしたがこのテンションなら次のシリーズを期待しても大丈夫そうですね
最近レース漫画って少ないので出来るだけ長く続いて欲しいものです
あと恋のレースもちゃんと決着つけて欲しいですね(笑)
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