
こんにちはLuck’oです
このコーナーは現蔵書3000冊弱、延べ通読冊数6000冊以上のLuck’oが読んだ作品のあらすじ紹介とレビューをしていくブログです
ひねくれものですので超メジャー作を読んでなかったり、「?」な作品を紹介したりしますがそこはご容赦くださいませwww
カテゴリは大きく分けて「連載中」「完結」「クラシック(主に2000年より前)」に分かれます
長編は切りのいい所で逐次UPする場合があります
ぜひ気になった作品はチェックしてみて下さい
皆さんの漫画ライフを広げる一助になれば幸いです
皆さんのオススメも随時募集中です
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※ご注意
このコーナーは大なり小なりのネタバレを含みます
ご自身の判断で閲覧いただくようお願いします
TheWorkData
【作品名】 |
その着せ替え人形は恋をする |
【作者】 |
福田晋一 |
【連載期間】 |
2018〜 |
【巻数】 |
1〜10巻 |
【掲載誌】 |
ヤングガンガン |
最新刊・10巻(2022/9/24発売)

ホラゲー「棺合わせ」のコスをする事になりましたが6人のキャラが必要でした
社会人コスプレイヤーの「ミヤコ」、造形レイヤーの旭、女装レイヤーのあまね、そして海夢を入れても2人足りない・・・
そこで海夢が招集したのはジュジュ&心寿姉妹!!!
夢のコラボレーションとなった反面、市販衣装を利用する為やる事が無い新菜は海夢の家でゲームをして作品への理解を深めようとします
しかし電車の事故で帰れなくなると海夢は泊っていくよう伝えます
さすがに新菜も断りますが選択肢がなく諦めて1泊する事にします
お互い内心穏やかではない中で、必要な物を買いに行った新菜は一計を案じます
要は寝なければいい(泊まった罪悪感減)→エナジードリンク→もっと効く強壮剤!!
そうして絶倫コーナーを吟味ずる新菜の背中を見て固まる海夢(笑)
「今日するの・・・?」
そして2人の夜は・・・何事もなく更けていきます(笑)
海夢はこれを機に新菜に告白しようと心に決めます
しかしいざチャンスが来ても言葉がのどの奥から出て来ません
駄目だった時が怖くて足がすくんでしまいます・・
新菜は旭と小物づくりに精を出しながら、お互いが尊敬するレイヤー達への気持ちを話し合います
一方でミヤコとカメラマンの「涼香(すずか)」はジュジュを呼び出しサプライズコスプレを企てますが、作品愛でコスプレをするジュジュの逆鱗に触れてしまいます
でもミヤコは「出来るコス」を一歩進んで「やりたいコス」に出来るようジュジュにアドバイスを送りますが・・・
Story&Review&Character
主人公は「五条新菜(ごじょう わかな)」15歳の高校1年生
両親を幼い頃に亡くし人形師の祖父と2人暮らしで、夢は雛人形の顔を作る「頭師(かしらし)」になること
子供の頃、初めて見た雛人形に心奪われて以来修行に励む毎日・・・というか、明けても暮れても人形に青春を捧げてきた為未だ友達は0人です(汗)
祖父にさえ修行よりも日常を心配される新菜でしたが、残念ながら彼の趣味は
・雛人形制作(の練習)
・雛人形鑑賞
・雛人形と会話(⁉)
これでは共通の話題の友人など出来るわけがありません(笑)
しかも幼少時に「男が雛人形を好き」と言う事を全否定され好きに正直になれない所がありました
そんな新菜が羨望の眼差しを送るのはクラスの人気者「喜多川海夢(きたがわ まりん)」
明るく友達も多くていつも話題の中心にいる彼女は新菜と住む世界の違う人間だと思っていました
しかし不思議な縁の巡り合わせはあるもので家にある年代物のミシンが壊れて家庭科教室で作業をしていると、海夢が現れ新菜がミシンを使い服が作れると知ると目を輝かせます
そして彼女が取り出したのは1枚のボロ・・布切れ
とあるキャラクターの服を作ろうとしたというのですが、冗談にも聞こえなくらいの似ても似つかない代物でした
気づかずダメ出ししていると彼女の目が涙目に・・・・
アアアアアァァァァァァァーーーー!!(やっちまった!!!)
そんな彼女の口から一緒にコスプレの衣装を作って欲しいという意外な言葉が飛び出してきます
人形専男子×コスプレギャルの服飾ラブコメスタート!

【聖♡ヌルヌル女学院 お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2 黒江零編】
新菜はルックス的には普通の高校生なのですが、両親を早くに亡くし引き取られた祖父の仕事場で雛人形に恋して以来雛人形の事しか頭にないちょっとズレた男の子です
海夢は明るい性格とモデル級のビジュアルでクラスの人気者ですが、一方でアニメのキャラが好きすぎてコスプレ願望をいつも抱いているギャルJKです
(人形の)服を作れる新菜とコスプレ衣装を着たい海夢が出会ったのは必然だったのかも知れませんね
新菜は雛人形が好きすぎて修行も苦にならず子供の頃からひたすら修行の日々を送っていました
その熱心さは祖父に学生生活やプライベートの心配をされるほどでした
本人も同世代の男の子と話題が合わないのは自覚していたけどそれもやむなしと思えるほどに雛人形への愛は相当なものでした・・時には話しかける程に・・
でも彼の生活は海夢と出会った事で一変します
女子との会話もままならないのに水着の海夢の採寸をしたり、手芸店や下着専門店でストッキングの買い物に付き合わされたりと彼のキャパシティは爆発寸前(笑)
そんな海夢の事を新菜がとても気に入っているポイントが2つありました
ひとつは行動力
思い立ったら即行動する瞬発力が新菜の想像を超えており、教えていない家を調べてやってきたり水着を着こんで採寸を迫る勢いには付いていくしかありません
もうひとつは人の好きを否定しない事
ギャルという見た目とは裏腹に何かを一生懸命に好きな事を彼女は一切否定しません
好きな物は好きでいい!
そういう考え方は新菜の雛人形への想いに通ずるものがあったのかも知れません
あとこだわりではないけど新菜は「奇麗」という言葉を大事にしています
初めて見た雛人形が「奇麗」すぎて心の底から「奇麗」思わないとその言葉が出てこないそうです
意気揚々と服を作ろうとした序盤から変わって今回は新菜に試練が訪れます
その原因のひとつは初めての服作りでペースがどうしてもはかどりません
更にコスプレイベントの期限が2週間後に迫っている上に、テストや入院した祖父に代わって工場見学の切り盛りなど服の制作に十分な時間を割くことができませんでした
そんな辛い時に支えになったのはじいちゃんの言葉でした
辛くても大変でも大好きだから頑張れるという言葉で自分がどれだけ人形作りが好きかを試されたのではないでしょうか?
泣きながらやり遂げた服作りの苦労は海夢にもしっかりと届き、彼女が喜んだ姿を見れた事で新菜も職人としてひとつステップアップしました
新菜が服と真摯に向かい合っている頃、海夢の中でひとつの変化が起こっていました
それは新菜の事を好きになり始めていると実感してしまったのです
(五条くんしゅきしゅきしゅき~~~)と心で叫ぶ海夢の動揺など新菜にわかるはずもありません

【フラワープリンセス烈! 二階堂シオンのブラックリリィとネオンのブラックロベリア編】
初めてのコスプレ衣装製作を乗り越えた新菜に新たな刺客(?)がやってきます
なんと海夢も憧れる人気コスプレイヤーのジュジュこと「乾紗寿叶(いぬい さじゅな)」その人でした
ライバル登場で海夢もさぞライバル心を燃やしているかと思いきや、ひたすら超アゲアゲで紗寿叶に引かれるくらいでしたね(笑)
さすがギャルです(意味不明)
紗寿叶との出会いは新菜に大きな刺激を与えてくれますが、その最たるものは紗寿叶が新菜に衣装製作を依頼した理由ではないでしょうか
「一目ぼれ」
かつて新菜が雛人形と出会い心を射抜かれたのも「一目ぼれ」でした
人形師の祖父にも「一目ぼれ」させれば一人前と言われていただけに目の前でその言葉を聞いた新菜の喜びは筆舌に尽くしがたかったと思います
その結果喜び過ぎて紗寿叶の手を握り締めたせいで、男性に免疫のない彼女が失神するおまけつきになってしまいましたが(笑)
併せて紗寿叶の妹、「心寿(しんじゅ)」も登場しますが中学生としては規格外のナイスバディにまたしても新菜のメンタルが崩壊する?
年頃の男の子ですからね、許してあげましょう(笑)

【追加の颯太お兄ちゃん編】
今回は紗寿叶と海夢の衣装を作成しつつもうひとつのミッションが実行されます
それは新菜が心寿と話した時に感じた違和感から始まりました
コスプレには興味がないと答えた心寿でしたが、その解答には一拍の間を要しました
そこで新菜は2人になった時に彼女の意向を聞いてみるとやはりコスプレ願望を持っていましたが問題は3つありました
・心寿のしたいコスプレが男装であること
・体型的に乗り越えなければならない壁(というか胸)があること
・彼女は中学生で経済的に余裕がないこと
これを踏まえても心寿の希望を叶えてあげたい新菜は問題をクリア出来るアイテムを模索します
その結果、見事「颯馬くん」に変身した心寿は紗寿叶と海夢から喝采を受ける事になります

【KILLING GIGS ベロニカ編】
次なるコスプレは格闘ゲーム「KILLING GIGS」のベロニカに決まるが、海夢が熱く押す「下乳」に共感出来ない上に「褐色」をどう表現するか迷っていると突然ガングロギャルに変貌した海夢が目の前に現れ大パニックに・・・・
折角作ったベロニカの衣装でしたが冷静に見直すと上半身はブラ状の衣装のみ
首も肩も腕もお腹も背中も丸見えです、しかも下乳・・
これにはさすがの新菜も心頭滅却お仕事モードで切り抜けられないと判断しカメラマンの辞退を申し出ます
最初こそ驚かれましたがそのシャイな理由は逆に海夢を喜ばせてしまいます
【超売れっ子高校生ラノベ作家の俺が毎晩サキュバスに迫られて困っています リズ編】
次なる衣装「超売れっ子高校生ラノベ作家の俺が毎晩サキュバスに迫られて困っています」の作成は順調に進みましたが、海夢が押さえた「おおきなベッドがある撮影スタジオ」は何とラブホテル
恐ろしい勘違いです・・・確信犯?(笑)
想定の斜め上をいくラブホデビューになってしまいました(チーン)
上記のベロニカに対し今回のリズは首からバストまでは覆っていますが下半身はビキニのみであまり前回と変わらないように見えるのですがこれは大丈夫なのが不思議です(笑)
しかも積極的にカメラアングルを考えるあまり騎○位みたいな乗せ方までしてますけどその反動は冷静になった途端やって来てえらいことになってしまいます(そりゃそうだ)
若さが溢れる2人は夏休みに入ると夏祭りで花火を見たりホラー映画の鑑賞会をしたりとイチャイチャ感が更に増していきます
そんな楽しい夏休みの最後に電話で寝落ちした新菜に海夢は「好きだよ」とささやきます
彼女の新菜への恋心は更に深いものになったようです

【女装レイヤーとの出会い】
新菜は子供の頃に「人形が好きなんて気持ち悪い」と言われて以来トラウマになってしまっており、人前で人形好きを公言するのを避けていました
今回出会った「姫野あまね(ひめの あまね)」も女装レイヤーという事で元カノに女性の服を着る事を気持ち悪がられ服を捨てるよう言われた過去がありました(結局彼女を捨てた・・)
やはり女装という部分に突っ込まれると躊躇してしまいますが、勿論新菜や海夢はそんな事気にもしません
大事なのは自分の「好き」を貫く事なんです

【こちら月夜野♡カンパニー 十六夜ありさ編】
同じことを手芸用品店でも言われてしまいます
バニーガールの衣装製作が上手く行かない新菜は海夢と尋ねた手芸用品店で思い込みのせいで自分の視野が狭くなり違うやり方を失念していると指摘されます
それをおごりのせいだと新菜は落ち込みますが店員さんは失敗も楽しめばいいと背中を押してくれました
誰かの偏った考え方に振り回されないで自分の目の前にある「好き」を大事にしなければいけないと思い知らされた新菜ですが、海夢に連れられたハロウィンパーティーでそれを反芻する出来事が起こります
新菜は海夢との交際疑惑に晒されますが、恐れ多いとばかりに全力で否定します
友達になったとはいえ新菜にとって海夢はまだまだ雲の上の存在なんでしょうね

【生徒会長は№1ホスト 麗様編】
そして話は文化祭へとシフトしていきます
今年は文化祭の一環でミスコンが開かれる運びとなっており、男性は女装、女性は男装というルールに海夢のテンションは爆上げでした
問題は女性的過ぎる海夢の体形をどうやって男に見せるかでしたが、それに悩む新菜を見て自分のサイズが全てモロバレと気づき海夢が超赤面しているのを知る由もありませんでした
今までクラスでぼっちの上に1人で黙々と人形作業を行っていた新菜にとって人を使ったり人に頼る事は異次元の作業と言えるものでした
そして何より頼まれた人が迷惑がるんじゃないかとあらぬ心配ばかりが先に立っていましたが、勇気を出した頼んでみる事でそれ自体が杞憂なのだと知りました
そしてミスコンのコスプレで頼られる事の嬉しさと責任も実感しました
本番直前のメイクでは興味津々のクラスメイトに見つめられながら失敗できないプレッシャーに押しつぶされそうになりますが、みんなの信頼をパワーに変える事でより大きな力として発揮する術を学びました
海夢との出会いから始まり、紗寿叶や心寿、あまねに会って知見が広がり文化祭で人との繋がりを覚えた新菜はもうぼっちではありませんでした

【まりん○った⁉編】
今回は恋にときめく海夢に重大な問題がのしかかります
いや・・・出っ張った下っ腹がズボンにのしかかります(笑)
ヒロインが太るイベントってそうそうないと思うのですが、この漫画は男性主人公が食欲や性欲で道を踏み外す可能性が皆無なのでヒロインが踊り続ける宿命にあるようです
まぁそれでこその海夢とも言えなくはないのですが・・・
食べて太らないと高をくくっている人間がリミットオーバーになると一気に太りますからね
誰もそんな海夢を見ても幻滅しないから大丈夫ですよ・・・ね?
【棺合わせ編】
今回は新キャラの「旭(あさひ)」が登場します
彼女は造形レイヤーと呼ばれるコスプレアイテムを専門で作ってコスする人なのですが、モノづくり職人魂を触発された新菜のラブコールに応じてコスイベントで顔を合わせます
初対面なのに会った事がある気がする新菜となぜか海夢を避ける旭には何か深い関りがあるのでしょうか?

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